工藤あやのが初めてのヒット祈願にウルっ。新曲「洗ひ髪」にデビュー10年で培ったすべてをかけてヒットへ。
新曲「洗ひ髪」の発売を翌日に控えた工藤あやのが1月17日、芸能の神様でもある東京・新宿区の花園神社でヒット祈願を行った。
2014年1月29日に「さくらんぼ 恋しんぼ」でデビューした工藤は今年10年目を迎える。新曲「洗ひ髪」は師匠の作曲家・弦哲也さんと作詩家・原文彦さんによる、工藤にとっての本格演歌の第2弾で、前作「白糸恋情話」に続く文学的な作品だ。旧仮名遣いの“ひ”という文字を使って文藝の世界を彷彿とさせるタイトルで、待てど暮らせど来ぬ人への思いが爆ぜる女性の悲恋を歌っている。
また、カップリング曲「加賀友禅燈ろう流し」は、金沢の風物詩「加賀友禅燈ろう流し」をモチーフにした作品で、歌手として成長した工藤の魅力が引き出されている。
厳かな雰囲気の中、拝殿でご祈祷を受けた工藤は、境内にある芸能ゆかりの「芸能浅間神社」でも祈祷。玉垣を奉納した。
「ヒット祈願でご祈祷していただいたのは初めての経験です。あまりのうれしさにウルっと来てしまいました。10年の間には、3年間のコロナ禍をはさんだのですが、私にとってその3年は決してマイナスだけではなくて、プラスになったこともたくさんあり、それも含めての10年を迎え、今日、こうして生まれて初めての特別な日を迎えさせていただいて、本当に私は恵まれていますし、幸せ者だなと思います」
工藤自身がこだわった新曲の衣裳や髪飾りで祈願した工藤は、大勢のマスコミが詰めかける中での初めてのヒット祈願に感激もひとしおのようだった。
「前作『白糸恋情話』から一つの小説を読んでいるかのような作品をつくっていただきまして、今回の『洗ひ髪』は前作の『義血侠血』のように題材になった小説はありませんが、この歌を聴いていただいたときに皆さんそれぞれが思い描く世界観に浸っていただけたらと思います。『洗ひ髪』という旧仮名遣いを使ったタイトルも情緒あふれる古典的な日本の良さが出ていますし、イントロから歌の世界観に自然と連れて行ってもらえるような作品になっています。どの時代にも愛される作品になったらいいですね」
プレ10周年となった昨年、工藤は「910(KUDO)プロジェクト」と題して、自身の誕生日である5月7日のバースデー配信をはじめ、母校の高校での講演会(6月開催)や、東京、大阪、地元・山形でのコンサートツアーなど精力的に活動。10周年に向けて大いに糧になったという。
「そのツアーでは、正直、こんなにたくさんの方が工藤あやのに興味を持っていただいていたんだと思ったのが自分の想像以上で、10年の歩みは無駄ではなかったんだ。もっともっといけるなと、自分の可能性を強く感じました」
その勢いをそのままに今年は「洗い髪ポスター大作戦」と題するキャンペーンを行う。
「全国津々浦々のいろんな方々が行き交うところにポスターを貼っていただく企画をやっている最中です。また、全国どんなところでも、たとえたんぼの一角でもどこでも歌ってみたい。月に1回は、いろんなところに行って歌うツアーも企画しています。今年は『会いたいツアー』を精力的にやっていきたい」
そして、今年の目標を次のように述べ意欲満々だった。
「自分でもイベントを企画してやっていきたいですね。去年からやっているのが東北4大祭りの一つ『花笠祭り』です。今年は全国のみんなと一緒に踊れればいいですね。今度の新曲『洗ひ髪』は、大好きな作品です。自分が歌いたいと思って息を吹き込ませていただいたこの作品を、10年という年月で培ってきたものすべてを賭けて歌っていきます。一人でも多くの皆さんに届くように頑張っていきたい」