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原田悠里、水田竜子、水城なつみ

原田悠里が新曲「淡月」の発売日にデビュー40周年記念コンサート。水田竜子、水城なつみが華を添え、「70歳を超えてもミニスカートがはける歌手でいたい!」

デビュー40周年を迎えている原田悠里が新曲「淡月(あわづき)」の発売日でもある11月30日、東京・中野区の「なかのZERO大ホール」で「原田悠里 40th Anniversary Special」と銘打ったコンサートを開催。「皆様に守られた40年でした。これからも大好きな歌の道を歩いて行きたい。見守ってください」とファンに感謝した。

原田悠里の40周年を祝うコンサートには同じキングレコード所属の後輩歌手、水田竜子と水城なつみの2人も応援に駆けつけ、“美人三姉妹”としてステージに立った。

原田悠里、水田竜子、水城なつみ

原田悠里、水田竜子、水城なつみ

「1982年6月5日にデビューさせていただきまして、丸40年。今年は40周年の年を過ごさせていただきました。北島三郎先生に歌手にしていただきました。コロナ禍でなかなか思うような活動ができない中、皆さんにはいろいろと支えていただきました。私自身もこのコロナを勝ち抜きたいという思いで、この3年を過ごしてまいりました」

「歌手になりたくて、夢を叶えていただくことができましたが、誰もが歌手になれるわけではありません。北島先生に引き上げていただいた幸せ者です。私は“人柄”がいいと言われます(笑)。ですから“人柄”に守られてきました。特別なことは何もしていませんが、素晴らしい人に恵まれ守られてきました」

「今日は40周年というよりも41年目に向かっての新しい一歩だという思いでこの舞台に立たせていただき、歌わせていただきたいと思っています」

そう語る原田に、水田と水城がそれぞれお祝いの言葉を述べた。

水田竜子

来年30周年を迎える水田は、「原田悠里先輩、40周年おめでとうございます。私が原田悠里さんと初めてお会いさせていただいたのは小学生のときでした。地元・旭川で開催されたカラオケ大会『原田悠里杯』に出場して、『愛の河』を歌って“原田悠里賞”をいただきました。それが、まさか歌手デビューして、こうして同じステージに立たせていただけるようになるとはまったく思ってもいませんでした。原田先輩は日ごろから明るくて、後輩に元気をくださるような太陽のような先輩だと思っています」と語り、「これからも私たち後輩の太陽でいていただきたいと思います」と、原田に思いを伝えた。

水城なつみ

一方、来年10周年となる水城は、「40周年おめでとうございます。このような貴重なステージに私も立たせていただいて大変光栄です。私も小学生のときから原田先輩の作品を歌わせていただいていました。これから30周年、40周年と先輩方の大きな背中を追いかけて頑張っていきたい。追いかけさせてください」と話した。

原田悠里

11月30日、午後1時半。なかのZERO大ホールに熱心なファンが大勢詰めかける中、原田がドレス姿で登場し、スタンドマイクで「今この時に」を歌ってコンサートの幕が開いた。原曲名「在這個時候」。台湾の友人から原田に日本語バージョンを歌ってほしいと届けられた、コロナ禍に送る応援ソング。オープニングに相応しい楽曲だった。

水田竜子

自身のエピソードが作品となった新曲「そのわけは旭川」など3曲を歌った水田竜子。来年、デビュー30周年を迎える。

水城なつみ

水城なつみも新曲「玄海みれん」など3曲を披露。キングレコード所属の演歌歌手の”末っ子”として、元気と笑顔も届けた。

続いて水城が「くれない渡り鳥」、水田が「礼文水道」を披露すると、どちらも名前に“水”が入ることから“みずみずしき歌仲間”と称して、二人は持ち歌を歌唱した。まずは地元・茨城県からの応援団が駆けつけてくれた水城が「納豆音頭」や新曲「玄海みれん」などを、水田が「みちのく無情」や新曲「そのわけは旭川」などを聴かせて、原田にバトンをつないだ。

原田悠里

「場所をとってしまってすみません(笑)」と、ドレス姿を披露する原田悠里。水田竜子と水城なつみは「眩しすぎる」と感嘆した。

オープニングのドレスから一変。振袖姿で登場した原田はヒット曲「木曽路の女」を歌唱。NHK紅白歌合戦出場曲から「三年ぶりの人だから」「夢ひとすじ」や、旅情演歌から「安曇野」「佐原雨情」など、曲を紹介しながら歌い継いでいく。

原田悠里

赤い振袖姿で再登場した原田悠里。作品たちを紹介しながら代表曲を歌った。

原田悠里

「原田悠里 40th Anniversary Special」コンサートは定期開催されている「東京演歌ライブ なかの Vol.211」の企画テーマとして行われた。

原田悠里

原田悠里の40周年を祝おうと、熱心なファンがたくさん駆けつけた。

さらにライトブルーの着物に早き替えした原田は、故郷・天草を舞台にした「天草の女~天草小唄入り~」、もう一人の師匠・二葉百合子から継承した「特攻の母~ホタル~」を魂で歌った。とくに「特攻の母~ホタル~」では約11分、物語を演じながらの熱演だった。

原田悠里

原田悠里

原田悠里

原田はここで改めて観客に呼びかけた。

「おかげさまで40周年を迎えさせていただきました。歌が好きだということだけで歌手を目指してきましたが、歌手になれたのは奇跡でしたし、ここまで歌って来られたのは皆様のご支援のおかげです」

原田悠里

師匠である北島三郎がつくってくれた40周年記念曲第1弾「愛の糸」では、小指を突き出し、観客とエアーで指切り。固く結ばれた。

原田悠里

デビュー年が同じということで、原田悠里の希望で実現した鳥羽一郎とのデュエット曲「ふたり」。会場に来られなかった鳥羽は声のメッセージを届けた。

原田は40周年記念曲第1弾として2月にリリースした「愛の糸」、第2弾として9月にリリースされた鳥羽一郎(原田と同じデビュー40周年)とのデュエットシングル「ふたり」を届けると、第3弾として、この日発売となったばかりの新曲「淡月(あわづき)」をファンに初披露目した。

原田悠里

「第55回日本作詩大賞」最優秀新人賞を受賞した永田悦雄氏の歌詞に、徳久広司氏がメロディーをつけた「淡月(あわづき)」。朝に消えゆく月を男女の別れになぞらえた、せつなくも格調の高い正統派抒情演歌となっている。

原田悠里

「艶めかしい不倫の歌です。私の実年齢とはかけ離れた歌で、30年前に歌いたかった(笑)。でも、30年前であろうと、現在であろうと、女の中には願望・愛が生き続けているでしょうし、生き続けていたいものだという私自身の女性としての願望があります。この歌ではそれを託して歌いました」

ラストは紅白出場曲であり、代表曲「津軽の花」を歌った原田。「どん底かなと思ったときもありますが、歌を諦めようと思ったことはありません。この道をこれからも歩いて行きます。見守ってください」と、原田がファンに呼びかけると、大きな拍手が起こった。

原田悠里、水田竜子、水城なつみ

ステージには水田と水城が再登場し、水城が原田に花束を手渡すと、水田は「私は昨日、夜なべしてこれをつくりました(笑)」と、くす玉を準備。驚きながらも原田がくす玉を割ると、中からは“祝40周年”の垂れ幕が登場した。

原田悠里、水田竜子、水城なつみ

原田悠里、水田竜子、水城なつみ

原田悠里、水田竜子、水城なつみ

「今日は何回も泣きそうになりました。もう感激で胸がいっぱいです」

原田が笑顔をみせると、3人で美空ひばりの「川の流れのように」を歌唱した。選曲は原田たった。コロナ禍で人生を振り返ることが何度もあったが、そんなときに、この歌の中に自分の人生を重ね合わせていたという。

原田悠里、水田竜子、水城なつみ

コンサートの最後に、原田悠里、水田竜子、水城なつみのキングレコード美人三人姉妹。最後に3人で美空ひばりの「川の流れのように」を歌った。

こうして「原田悠里 40th Anniversary Special」コンサートの幕は閉じ、原田はまた新たな一歩を踏み出した。45年、50年・・・と歌って行くために。

「北島先生が芸道60周年ということで、素晴らしい感動の舞台を見せてくださっていますが、そんな師匠の元で歌を歌ってくることができました。おかげさまで元気ですし、コロナ禍では心と体を鍛え直しました。そうしたら音域も延びたので、自分の中ではまだまだいけるぞ! と思っています(笑)。この前のディナーショーではミニスカートも履きましたが、皆さんがとても喜んでくださいました。ですので、70歳を超えてもミニスカートを履ける歌手でいたいなと思っています!」

 

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2022年11月30日発売
原田悠里「淡月」
原田悠里

「淡月」
作詞/永田悦雄 作曲/徳久広司 編曲/猪股義周
c/w「嘘つきキツツキ」
作詞/吉津佳風 作曲/森脇哲 編曲/森脇哲
キングレコード KICM-31084 ¥1,400(税込)

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