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「みんかよ音楽祭」が奄美シマ唄を特集。牧岡奈美ら全10組が競演。東京に奄美からの風を!
演歌・歌謡曲の最新ニュースを全国に無料配布している月刊フリーペーパー「みんなの歌謡曲」が主催する「みんかよ音楽祭」が8月23日、東京・豊島区の南大塚ホールで開かれ、「ティダネシアミュージックフェス mini~奄美からの風~」と銘打って、奄美シマ唄の唄者(歌手)・牧岡奈美ら全10アーティストが競演した。
今回の「みんかよ音楽祭」は、初めて「奄美シマ唄」を特集し、奄美出身の若き唄者たちが一堂に会して開催され、牧岡をはじめ、成瀬茉倫、森田葉月、辻美里、いけだむつみ、前泊佑香、田向美春、MOGURA、藤田晶、森田美咲の全10組が歌声を届けた。
出演順に、成瀬は「朝花」、森田葉月は「まんがい玉」、辻は「うりぎょらさ」、いけだは「おたうり」、前泊は「蒼空」、田向は「かげろう」、MOGURAは「201」、藤田は「豊年節」、森田美咲は「徳之島節」などを歌唱した。

出演者全員で「ワイド節」を熱唱。
トリを務めた牧岡は、三線の弾き語りで「むちゃかな節」「喜界やよい島」、それに「南ぬ風」の3曲を歌い、最後に出演者全員で「六調」など全22曲の島唄やオリジナル曲を熱唱し、奄美の風を感じさせる熱いステージで多くの客席を魅了した。
牧岡奈美は鹿児島県民謡王座選手権で3年連続優勝を果たし、16歳で名人位を獲得した逸材。2001年には、シマ唄コンテストで最も栄誉ある「奄美民謡大賞」の「大賞」を受賞。10代での大賞受賞は、1995年の元ちとせ以来の快挙として大注目され、同年、「うふくんでーた」でソロデビューした。
民謡、シマ唄、J-POPと幅広いジャンルの作品を歌っている実力派の牧岡は「私は鹿児島県喜界島の出身で、小学校3年のころからシマ唄を歌ってきましたが、もっと多くの人たちにシマ唄を広めたいなと思って上京を決め、2008年から東京に拠点を移してシマ唄や自分で作詞・作曲したオリジナル曲などを歌ってきました」という。
「元ちとせさんとも何度もステージで共演させていただいていますが、元ちとせさんの影響力は大きくて、いまではシマ唄は皆さんに親しまれるポピュラーな音楽になってうれしいです」
現在、2児の母親でもある牧岡は「私自身、もっともっとシマ唄を勉強して、これからもたくさんのシマ唄を歌っていきたいですし、小さい子どもたちにもそばでふれあう機会を与えてあげられたらいいですね。そして、多くの方々にシマ唄を生活の一部として聴いて、歌ってくださったらいいなと思っています」と話していた。

フィナーレは、出演者全員で「六調」を歌って踊って盛り上がった。