松前ひろ子が両A面シングル「望郷酒がたり/留萌 人情 みなと町」発売記念懇親会を開催。新曲に孫が太鼓判! “どんぶらこ♩っていいね”
歌手人生53年目を迎えている松前ひろ子が5月16日、東京・港区のライブレストラン青山で両A面シングル「望郷酒がたり/留萌 人情 みなと町」の発売を記念した懇親会を開催。「どんな曲が出来上がってくるのかわかりませんでしたが、松前ひろ子の色を出してくださいました。ありがたく思います」と新曲を歌唱披露した。
「望郷酒がたり」は、たかたかし氏が作詞し、弦哲也氏が作曲した作品。お酒の中に故郷を偲び、両親を思い、人生に涙する大人の女性の歌だ。歌詞に“どんぶらこ どんぶらこ”というフレーズが入り、思わず口ずさんでしまう歌に仕上がっている。
懇親会では、弦氏からビデオメッセージも届き、「松前さんと言えば、幸せ演歌、人生演歌がぴったりですが、今回は松前さんが普段、人前で見せない表情を引き出せたらなと思って作品づくりに関わらせていただきました。人は生きている中で、笑顔ばかりではないわけで、時には切なくて涙する日もあると思うんですよね。松前さんにもそういう日はあるだろうなとイメージして、語りの歌をつくらせていただきました」と、作品の裏側を明かした。
そんな弦氏の言葉を受けて、松前は「歌い甲斐のある作品です」と話していた。
「今までの私の作品にはない曲調で、最初は歌えるか不安でしたが、今では歌えば歌うほど歌い甲斐があります。実は、曲をいただいた時に、(義理の息子でもある)三山(ひろし)くんの子どもに聴いてもらうんですね。『この歌どう思う?』って。孫は小学校1年生と4年生なんですが、一度、車の中で聴いただけで、1年生の男の子が『あーちゃん(松前のこと)、どんぶらこ♩ どんぶらこ♩ っていいね。絶対、どんぶらこいいよ』と覚えて歌ってくれたんですね。小さな子どもでも記憶に残る歌なんだと思います。“どんぶらこのおばちゃん”と呼ばれてもいいので(笑)、歌い続けていきたいと思います」
一方の「留萌 人情 みなと町」は麻こよみ氏が作詞し、岡千秋氏が作曲したご当地ソング。北海道の道北に位置する小さな港町を舞台に人情が描かれた演歌だ。
「留萌(るもい)の町を地図で見るとハートの形をしています。ですから、歌詞の中に“ハートも弾む”という言葉が入っていますが、麻先生の詩の世界は留萌そのものです」(松前)
5月2日には弟子の三山ひろしと留萌市でコンサートを開催し、この日、松前は留萌市から「北海道留萌市 ふるさと応援推進大使」を拝命したという。
両A面シングル「望郷酒がたり/留萌 人情 みなと町」は5月9日付のオリコン週間ランキング 演歌・歌謡曲ランキングで3位(総合39位)を獲得するなど好調で、松前は「留萌市の大きな支援のおかげです。いいご縁をいただきました」と感謝し、「ふるさと応援推進大使」として、留萌を盛り上げていきたいと語っていた。
弦哲也氏はビデオメッセージの中で、「夢追い人であってほしい」と松前にエールを送っていたが、松前も「今日は主人(作曲家・中村典正氏)の月命日で、8月16日になると亡くなって丸3年を迎えます。主人は『ママ、いくつになっても頑張れよ』と言ってくれているように思います」と、歌手人生55周年に向けて、北海道を舞台にしたこの2曲を頑張って歌っていきたいと力強く誓った。