神野美伽

神野美伽が誕生日にコットンクラブで3年連続のライブ。「やりたいことを全部詰め込んだ」

神野美伽が8月30日、東京・丸の内のライブレストラン「コットンクラブ」で「MIKA SHINNO THE VOICE」と銘打ったライブを行った。同所でのライブは3年連続3回目。東京都は緊急事態宣言発出中のため、入場者数を定員の半分に抑え、客席のソーシャル・ディスタンスを十分に確保して実施された。

「お客様が、音楽を聴こうという気持ちになってくださっているのかと葛藤はありました。でもおかげさまで、チケットは完売。それでも聴こうとして来てくださる方がいらっしゃるのは本当にありがたいです」(神野)

神野美伽

演歌にとどまらず、幅広いジャンルのアーティストと精力的に共演している神野。この日の演奏を務めたのは、ピアノ・紅林弥生、ギター・竹中俊二、そしてボイスパーカッション・北村嘉一郎の3人。ライブはまず、荘厳なピアノソロ演奏(ラフマニノフ)から始まり、そこへ神野が「与作」を歌い始めるというクロスオーバーからスタート。ジョージ・ガーシュウィン作曲の「SUMMER TIME」を雰囲気たっぷりに歌い上げた。

途中、5人組コーラスグループ、ベイビーブーが登場。これまで神野と歌番組で何度も共演してきた彼らと、「追憶」「イヨマンテの夜」「Danny Boy」「コーヒールンバ」を、息の合った力強いアカペラを披露した。

神野美伽

コーラスグループ、ベイビーブー(左からケン、シノブ、チェリー、ユウ、ユースケ)と共演した神野美伽。彼らとは何度も共演しており、「追憶」「イヨマンテの夜」などを歌った。

この日は神野にとって56歳の誕生日だった。思えば神野は約1年4カ月前、頸椎化膿性脊椎炎の治療のため首にメスを入れる大手術を受けている。体調は万全だが、体の中にはボルトやチタンがあちこち入っているという。

「病気は治りましたけど、元の体には戻らない。今はそれでも生きていこう、という気持ちです。毎日が非常に大切に思いながら生きられる年齢になりました」

そんな神野は自らの人生を20代、30代・・・と振り返る詩を朗読した後、「今日いちばん歌いたかった曲です」と前置きして、穏やかに年を重ねていくことの尊さを歌った「人生の扉」(竹内まりや)を歌唱した。

神野美伽

ライブ当日は神野美伽の56歳の誕生日でもあった。神野が今いちばん歌いたい曲として、竹内まりやの「人生の扉」を歌った。人生とは? 生きるとは? を考えさせられる作品だ。

アンコールでは、力強く壮大なバラード「満開」を熱唱して締めくくった。この曲は、韓国でキム・ホジュンが歌い2020年に大ヒットした歌謡曲を、神野が自ら日本語に訳詩してカバーし、今年3月に発売したものだ。

ジャズやオールディーズのスタンダード・ナンバーに、ギター一本で歌う「天城越え」、「座頭市子守唄」「無法松の一生~度胸千両入り」などの演歌をオリジナルアレンジで挟むなど、神野らしい構成の全13曲で観客を魅了した。ライブを終えた神野は、「やりたいことを全部詰め込んだライブになった」と満足そうだった。

「通常の演歌のコンサートができていない時期が続く中で、今は演歌を歌いたい気持ちがすごく強くて。コットンクラブならではのスタイルで、どの世代でも知っているような、演歌のスタンダード・ナンバーと言えるような有名な曲をあえて歌ってみたいと思ったんです。やりたいことを全部詰め込んだライブになりました」

神野美伽

9月22日には、新曲「浪花恋おんな」(c/w「無常の満月(つき)」)を発売する。これは日本作曲家協会と日本作詩家協会がタッグを組んで募集した「ソングコンテストグランプリ2021」でグランプリに輝いた2作品を、神野美伽が歌唱するものだ。

「とっても分かりやすい、浪花らしいサウンドで作っていただいて、ノリのよい、あっけらかんとした、皆さんが求めているものに仕上がりました。カラオケでこういった歌を求めている方々に喜んでいただけると思います」

なお、神野は今年12月には京都と大阪で、アロージャズオーケストラと東京キューバンボーイズのジョイントコンサートにも出演する。


2021年3月24日発売
神野美伽「満開」

「満開」
作詞/シン・ジフ、ソヨン 作曲/シン・ジフ 日本語詩/神野美伽 編曲/ha-j
c/w「満開」(オリジナル韓国語バージョン)
作詞/シン・ジフ、ソヨン 作曲/シン・ジフ 編曲/ha-j
c/w「僕をひとりにしないで」
作詞/神野美伽 作曲/シン・ジフ 編曲/ha-j
c/w「泣き上手」(中国語バージョン)
作詞/松井五郎 作曲/都志見隆 訳詩/Josh Wong 編曲/萩田光雄
キングレコード KICM-31010 ¥1,364+税

国やジャンルの壁を超えボーダレスな活躍を拡げてきた神野美伽が送る魂の作品。「満開」は韓国のオーディション番組「明日はミスタートロット」出身の、声楽家出身の人気トロット歌手・キム・ホジュン(김호중)が2020年に歌い並み居るK-POP勢を押さえ韓国ヒットチャート1位を記録した大ヒット歌謡曲「満開」の世界初オフィシャル・カバー。「満開」のオリジナル韓国語バージョンの他、都志見隆・松井五郎のゴールデンコンビによるロングヒット中の「泣き上手」の中国語バージョンなども収録したお得な一枚。