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ベイビーブーが1年ぶりの浅草公会堂で“春の麗(うらら)”。極上のハーモニー“ビタミンブー”でファンに幸せな時間を!

ベイビーブーが3月9日、東京・台東区の浅草公会堂で2024年最初のコンサートを開催。「春の麗(うらら)の浅草公会堂」と題し、誰もがよく知る春の歌を中心にハーモニーを届けた。昨年12月以来3カ月ぶり、浅草公会堂では約1年ぶりのコンサートとなり、会場いっぱいの歌好きファンが集まった。

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ベイビーブー コンサート2024~春の麗の浅草公会堂~

ベイビーブーは1996年に結成された男性コーラスグループ。2002年に「プラネタリウム」でメジャーデビューし、現メンバーのシノブ(トップ・テナー)、ユースケ(テナー)、チェリー(リード・テナー)、ケン(バリトン)、ユウ(ベース)の5人が温かい歌声と美しいハーモニーで聴く人に幸せな時間を提供している。

また歌声喫茶での活動などを通じて、コンサートやライブでも参加者全員と合唱を楽しんでいる。夢は日本武道館での1万人大合唱だ。

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左からケン、シノブ、チェリー、ユウ、ユースケ。ベイビーブーでございます♪

「ベイビーブー コンサート2024~春の麗の浅草公会堂~」が開幕すると、日本を代表する春の名曲「早春賦(そうしゅんふ)」で登場したベイビーブー。“どこかで春が生まれてる♪”と「どこかで春が」を、“春のうららの 隅田川♪!と「花」を披露し、童謡3曲をあいさつ代わりに届けたところで浅草公会堂での1年ぶりとなるコンサートへの想いをそれぞれが語った。

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ケン「1年ぶりに浅草公会堂に帰ってきました。1年経って増えたものは年齢と笑い皺と、あとファンの皆さんへの感謝の気持ちです! どうもありがとう。今日一日楽しく過ごしましょう」

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シノブ「年明けから大変なことがありましたけれど、今日、このようにメンバー5人がそろってステージに立てて、たくさんの皆さんが足を運んでくださいました。何気ない普通の一日が本当に必要な一日だということを噛みしめて、今日はステージを務めたいと思います」

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チェリー「今日という日を本当に楽しみにしておりました。今日はいろんなところから浅草までお越しくださったと思います。『来てよかった』と思ってもらえるようなコンサートにしたいと思いますので、最後までごゆっくりお楽しみください」

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ユウ「昨日までの僕の気持ちと掛けまして、今日この会場と説きます。(その心は)たくさんの不安(ファン)。でも本番は楽しみで仕方がありません。一緒に楽しみたいと思います」

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ユースケ「今日は3月9日。サンキューの日です。日頃から応援してくださる皆様に思いっきりの感謝を込めて今日のステージを務めてまいります。どうぞ、ごゆっくりお楽しみください」

ここで今回のコンサートのテーマについて紹介されると、シノブが山本リンダの「狙いうち」かと思っていたと、“ウララ ウララ ウラウラよ♪”と歌ってみせ会場を沸かせる一幕も。5人による息のあったトークでも会場を和ませながら、春の名曲を届けていく。

ベイビーブー ベイビーブー

シノブのピアノ演奏でイルカの「なごり雪」を届けると、森進一の「襟裳岬」、柏原芳恵の「春なのに」、H2Oの「想い出がいっぱい」、荒井由実の「卒業写真」へと歌い継いでいく。5人によるハーモニーによって、ベイビーブーのオリジナル曲へと変貌した名曲の数々に、一曲一曲、曲終わりに大きな拍手が沸き起こっていた。

届け! ビタミンブー! これぞ極上のハーモニー

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ケン「僕たちのハーモニー“ビタミンブー”で綺麗になってください」。チェリー「僕たちの声にそんな力があるのか知りませんが(苦笑)」。極上の歌声と息の合った掛け合いも楽しく、「朧月夜」「蘇州夜曲」を聴かせると、第一部のラストは「春うた ベイビーブー スペシャルリミックス」と題して、ベイビーブーのオリジナルアレンジで春の名曲を組曲として披露した。このコンサートのひとつの山場だった。

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「春よ来い」(童謡)~「春よ、来い」(松任谷由実)~「春一番」(キャンディーズ)、「春が来た」(童謡)~「さくら」(森山直太朗)~「さくらさくら」(童謡)~「さくら」(ケツメイシ)~「桜」(コブクロ)~「さくら」(森山直太朗)。単なるメドレーではない。ベイビーブーならではの魅力的で創造的な、そして完璧なハーモニーによるリミックスに会場が割れんばかりの拍手に包まれた。歌唱中に拍手のタイミングを待ちわび、そこから開放されたかのような大拍手だった。

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ベイビーブーと心ひとつに

「春の歌ってこんなにもあるのね。それをうまくつなげてねぇ」

第二部を前にとられた休憩中に、あるファン同士が今体験してきた感動を共有し合っていた。高揚感に包まれたファン。ベイビーブーの音楽の力だった。果たして、第二部はどうなることやら。

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第二部は客席ラウンドから始まった。ファンとの距離をより短くしたのがこの第二部だった。まずは「浅草ラブストーリー」。この曲は、昨年4月に開催された同会場でのコンサートに向けて、「会場を満席にしたい」という思いからベイビーブーの若松健治(ケン)が作詞・作曲し、瀬川忍(シノブ)が編曲した“浅草公会堂キャンペーンソング”。「今年のコンサートはすべて満席に!」。そんな気合いのもとにベイビーブー自作のCMもYouTubeで流されたが、サビの振付をファンと共有し、心をひとつにした第二部のスタートとなった。

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ファンが自作したカラクリ玩具「ぱたぱた」を使ったメッセージボードを拝借し、会場のみんなに披露するシノブ。そこには「めざせぶどうかん」と書かれていた。

メンバーが客席を回りながら「青い山脈」「高校三年生」へと歌い継ぐと、ラウンドの最後は「高原列車は行く」。服部良一、遠藤実、そして最後は古関裕而の作曲作品でファンにエールを届けた。

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ベイビーブー

「高原列車は行く」ですっかり旅行気分になったところで、ステージに戻ったベイビーブーは白い手袋をつけ「列車にのろうよ」を披露する。一昨年、ベイビーブーの20周年記念シングルとしてリリースされ、これまでのストーリーを列車にたとえながら、未来へと走り続けていく決意を誓った、ファンとの約束の歌でもあった。

ベイビーブーの転機のひとつは、歌声喫茶だ。「うたごえ喫茶ともしび」新宿店(現在は「歌声喫茶ともしび」として高田馬場で営業)へ通うようになり、やがては「日本武道館で一万人の大合唱祭を行う」という夢へとつながっていく。

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「コロナ禍も落ち着いてきましたので、今日は皆さんと一緒に歌うコーナーを多めにしてきました」と、日本の名曲から「いい日旅立ち」「北国の春」を全員で合唱すると、「歌声がひとつになっていましたね」とケン。会場はポカポカとした温かい雰囲気となった。

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ここでベイビーブーが歌ったのは、NHKの“朝ドラ”『ブギウギ』でも話題の「買物ブギー」だった。“ブギの女王”と言われた笠置シヅ子の代表曲。軽快なリズムの同作品を絶妙なコーラスワークで聴かせながら、関西で誕生したベイビーブーらしく(!?)、コント仕掛けのやりとりで楽しませた。

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ここからコンサートのラストへ向け、いまや合唱曲の定番となった「太陽がくれた季節」「涙をこえて」の2曲を歌うと、最後はお馴染みの「花が咲く日は」。2017年11月に発売したオリジナルシングル「ごめんね…ありがとう」のカップリング曲だったが、「うたごえ喫茶ともしび」の2018年の年間リクエストランキングで1位を獲得。2019年には同曲をリード曲とした“花”をテーマにしたアルバム『花が咲く日は』が発売されている。

あゝ花が咲く日は
花が咲く日は
いまでもあなたが
そばにいる
(「歌詞より」)

「皆さんにとって大切な人を思い浮かべながら一緒に歌ってください」

会場全員で「花が咲く日は」を歌って、「ベイビーブー コンサート2024~春の麗の浅草公会堂~」は閉幕した・・・。

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ベイビーブーの旅はまだまだ続く

「大丈夫です、アンコールがあります」「いつもより多めに準備しています(笑)」

ベイビーブーはアンコールに再登場すると、「次回のコンサートに向けて心が熱くなっています」(チェリー)と、小林旭のヒット曲「熱き心に」を披露すると、日本を代表するコーラスグループ ボニージャックスから継承した5000曲に及ぶ楽曲をこれからも歌っていく決意を述べた。

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アンコールの2曲目にはボニージャックスとベイビーブーの“歌の継承”に感銘を受けた作家・五木寛之氏が書き下ろした「こころの旅」が披露された。“どんな明日が見えるのでしょうか”と歌うベイビーブーの極上のハーモニーによって、聴く者は心が洗われていった。

「12月から3カ月ぶりのコンサート。お待たせしましたが、楽しんでくださいましたか。冒頭でも言いましたが、今日はサンキューの日。世界を含めていろんなことが起きていますが、平和を求めて全力お届けしたいと思います」(ユースケ)

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コンサートのエンディングに選曲されたのは「翼をください」だった。同曲は音楽の教科書にもたびたび掲載されており、老若男女、誰もが歌える愛唱歌。親子で歌い継いでほしい「日本の歌百選」にも選ばれ、国内外を問わず多くの歌手がカバーしている。

しかし、この日ベイビーブーが披露した「翼をください」はこの日だけの一曲入魂だった。

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ベイブーブーはこのあと5月26日に神奈川県民ホールで、また6月2日には大宮ソニックシティで『ベイビーブー コンサート2024~あの素晴らしい「歌」をもう一度~』を開催する予定だ。ベイビーブーの旅はまだまだ続く。

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ベイビーブーコンサート2024 ~あの素晴らしい「歌」をもう一度~
日時:5月26日 開演13:30(開場13:00)
会場:神奈川県民ホール 小ホール
チケット:全席指定5,000円(税込)※当日券 5,500円(税込)

日時:6月2日 開演13:30(開場13:00)
会場:大宮ソニックシティ 小ホール
チケット:全席指定5,000円(税込)※当日券 5,500円(税込)

申し込み・問い合わせ:Ro-onチケット
TEL:047-365-9960(平日10時~18時、土曜10時~14時)
各種プレイガイドでも好評発売中

 


2022年2月9日発売
デビュー20周年記念 両A面シングル
ベイビーブー「別れの曲/列車にのろうよ」
ベイビーブー

「別れの曲」
原曲/Frederic Chopin 作詞/ans. 編曲/夢見クジラ
「列車にのろうよ」
作曲/都志見隆 作詞/松井五郎 編曲/都志見隆・久下真音
「みんなのメロディー」
作曲・作詞/若松健治 コーラスアレンジ/瀬川忍
テイチクエンタテインメント TECG-15132 ¥1,500(税込)

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