アイドル宣言!? 岡本幸太がバースデーイベント。「レベルアップし進化した姿をみせたい」と熱唱がとまらない!
岡本幸太が12月7日、東京・新宿区のライブハウス「新宿アイドルステージ」でバースデーライブを開催。「今日はアイドルになります!」と宣言すると、初披露の曲を含め普段あまり歌うことがない作品を多く届けながら、熱心なファンとワクワク・ドキドキの時間を過ごした。
12月4日に37歳となった岡本幸太。2023年4月に歌謡ポップス歌手として「あなたに哀愁」でデビュー。今年3月には岡本のボーカルパワーが炸裂するセカンドシングル「君に愛がとまらない」をリリースし、サビの振付“クルクルダンス”がファンとのキャッチボールとなっている。
「12月4日にレベルアップ(!)しました。この前、19歳と間違われましたが、いい大人になりました(苦笑)。年齢を重ねることはいいこと。年齢が歌の表現力に出てくると信じています」
新宿アイドルステージで行われたバースデーイベントに、岡本幸太はこの日のために準備した赤いジャケット姿で現れると、まずはデビュー曲「あなたに哀愁」を披露。「岡本幸太、今日はアイドルになります!」と宣言しつつ、バースデーイベントなのに衣裳がクリスマスみたいになってしまったと笑わせた。
「37歳になって初めてのステージなのでドキドキしています。今日はいろんな曲が飛び出すと思います。楽しんでください」
そう呼びかけると、岡本は「雨に咲く傘の花」(欧陽菲菲)、「朝日楼」(ちあきなおみ)を歌い上げ、井上陽水の「リバーサイドホテル」、水原弘の「黄昏のビギン」ではファンを酔わせた。
「陽水さんの作品はあまり歌ってきませんでしたが、アイドルステージのPA(音響)さんが陽水さんのファンだそうで、『選曲が最高すぎます』と褒めてくださいました。おかげで緊張してしまいました(笑)」
気が置けないファンとの対話も楽しみながら、「レベルアップした岡本幸太を見せたかった」と、この2曲の選曲理由を明かしていた。
ここで最初のサプライズ(!?)。12月に開催するライブなのにクリスマスソングを選曲してこなかったと反省した岡本が、吉岡治氏が作詞し小林亜星氏が作曲した童謡にして、日本発のクリスマスソング「あわてんぼうのサンタクロース」をアカペラで歌ったのだ。
手拍子で歌声に応えたファンに、岡本はドラマチックなバラード曲「悲恋歌」を届ける。韓国ドラマ『チェオクの剣』の挿入歌「悲歌」だ。日本では倉橋ルイ子やチェウニが日本語カバー曲「悲恋歌」として歌った。
「ハァ~ッ!」。全身で「悲恋歌」を歌い上げた岡本は感嘆詞のような、溜息のような声を発すると、「ドラマチックでスケール感のある歌を歌ってみたいと『悲恋歌』を初めて生で歌わせていただきました」と語った。
じつは、そんな心境にさせたのが、韓国料理店でたまたま流れていた韓国の3人組みバラードロックグループ「M.C the MAX(エムシーザマックス)」の歌声に惹かれたからだった。
「胸がドキュンとなりました。言葉はわからないのに胸を打つ曲。まるで中学生が『この音楽、最高!』ってなるような気持ち」
店員にM.C the MAXの作品だと教えてもらった岡本はサブスクリプションで彼らの作品を聴きまくったという。そして、「ドラマチックな作品をもっと歌っていきたい」と力を込めた。
岡本は2018年にボーカルユニット「pugcat’s」のメンバーとして、アニメ「イナズマイレブン アレスの天秤」のオープニング曲「てっぺんへダッシュ!」でデビューしたが、2023年に念願叶ってソロシンガーとしての道を歩み始めた。
「皆さんが応援していただいているから今の僕がある。でも、まだまだ夢に向かって進んでいます。これからも月日を重ねていろんな進化を見せていきたい」
岡本の決意に会場の空気が張り詰めていく・・・。すると突然、スティーヴィー・ワンダーの「ハッピー・バースデイ」が会場に流れ、バースデーケーキが登場する。緊張の糸が切れるとはまさにこのことだろう。この日、2度目のサプライズだった。
「おめでとう」。ファンに祝福された岡本はロウソクの火を吹き消すと、「まだまだ叶えられる夢はいっぱいあります。皆さんと一緒に夢を見ていきたい」と、あらためて心の内を吐き出し、最新曲のカップリング「あの日の夢を忘れない」を披露。デビュー曲のカップリング「たそがれシネマ」へと歌いつなぐと、ラストに新曲「君に愛がとまらない」を熱唱した。
「今、僕がいちばん頑張っている曲です。一人でも多くの人にこの歌を伝えることが、岡本幸太の仕事だと思っています。クルクル旋風を巻き起こしたい!」
岡本はサビの振付“クルクルダンス”をファンと楽しむと、「僕にできることは気持ちを込めて一生懸命歌うこと。皆さんから力をもらってレベルアップした岡本幸太を見せます!」と宣誓。アンコールに岡本と同郷のアイドル、広島が生んだレジェンド 西城秀樹の「情熱の嵐」を歌うと、ファンは“幸太コール”で岡本の背中を押した。
なお、岡本はT-Pistonzのメンバーとして、12月27日から公開される映画『イナズマイレブン・ザ・ムービー2025』の主題歌を歌う。「この経験が僕の歌の幅を広げてくれたらいいなと思っています」と岡本は話していた。