13年ぶりに紅白に出場するさだまさしが「奇跡2021」でエールを送る
2007年以来、13年ぶりにNHK紅白歌合戦に出場するさだまさしが12月30日、リハーサルを行った。さだは大みそかの31日、都内から無観客配信ライブを行うが、そのライブ合間を縫って出演。「奇跡2021」をオーケストラの演奏で歌う。
「フルオーケストラで歌うのは紅白では初めてなので、楽しみにしています。なかなかすごかったです、フルオーケストラの音って。あれが画面を通して伝わるといいなと思います。今年は東京の国技館でカウントダウンライブをやる予定だったのですが、こういう状況なので、都内某所から無観客で配信ライブだけをし、その合間を縫って紅白に来ます。紅白が終わり、配信ライブが終わったら、『今夜も生でさだまさし』(※)があり、またNHKに来ないといけないので、こんなにうろうろするのは、レコ大が31日にやっている頃以来ですね。懐かしい感じ、若返った感じですね」
さだが歌う「奇跡2021~紅白バージョン~」は30年前に、「奇跡~大きな愛のように~」としては発表した曲だが、“必ず明日がくる”という歌詞が今の時世に合う。
「当たり前のことでも、あえて言葉に出す。“あなたの笑顔を守るために生まれてきた”なんて、ぬけぬけと歌うのが歌なんです。言葉で出せないことを、勇気を持って歌うことが僕らの仕事だとすれば、30年前からそんなにやり方は変わっていません。経済的なことに関しては、僕なんか言うだけの資格も手立ても持っていなくて残念です。苦しくてたまらない人たちが、たくさんおられる。ここを耐えるだけの体力がない人たちを、どうやって応援すればいいか、『音楽って無力だな』と感じるんですが、歌でほんのちょっとでも前を向けたら乗り越えられる、というか、乗り越えなければいけないですよね。泣きながらでも乗り越えましょう。苦しくても絶対にあきらめないで頑張りましょう」
※NHK総合テレビ「2021新春生放送!年の初めはさだまさし」。2021年1月1日の午前0時20分から放送。
第71回NHK紅白歌合戦
出場歌手・曲順
https://www.nhk.or.jp/kouhaku/artist/