北野まち子が毎年恒例秋のディナーショーを開催。「私の歌を聴いて元気になって」
最新シングル「浮き世橋」がロングヒット中の北野まち子が11月19日、東京都・台東区の浅草ビューホテルにて「北野まち子と晩秋のひととき」と銘打ったディナーショーを開催した。
今年で11回目の開催となったこのディナーショー。例年250名を超えるファンが集まっていたが、今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ソーシャルディスタンスをとっての開催。100名限定の贅沢な催しとなった。
白地に色とりどりの花模様があしらわれた華やかな振袖で登場。最新曲「浮き世橋」、続いて前作「恋々津軽」で会場を盛り上げた。
今回のイベントに関して北野は「開催していいのか悩んだけれども応援してくださる方の後押しがあって決心しました。皆さまの安全第一で楽しんで頂きたい。」と挨拶。大勢の観客を前にしたステージはおよそ8カ月ぶり。「昨日はドキドキワクワクで2時間しか眠れませんでした。今年も皆さまと元気にお会いできたことに感謝しながら歌いたい。」と久々のステージに対する意気込みを語った。
赤いタータンチェックのワンピースで再び登場すると、「普段は着物姿が多いので洋服姿も楽しんでください」とそのギャップで会場を魅了した。気軽に遠出ができない昨今の状況を考慮し、「函館の女」(北海道)、「雨の御堂筋」(大阪)、「東京だョおっ母さん」(東京)など、歌で旅気分を味わうご当地ソングメドレーを披露した。
続いて現在大ヒットしている「鬼滅の刃」について触れ、「『紅蓮華』を歌いたいところですが、今日は懐かしいアニメソングを」ということで「キャンディ・キャンディ」「サザエさん」を披露、“わたしはキャンディ”の歌詞部分を“わたしはまち子”と替え歌して会場は温かい空気に包まれた。
終盤には「明日舟」、「冬酒場」、「今治みれん雨」などのオリジナル曲コーナーを設け、この日は全16曲を熱唱。最新曲「浮き世橋」を再度歌唱し、「この曲は“明日のことさえ手探りで”など今の状況と重なる歌詞があります。なかなか皆さまに聴いて頂ける機会が少なくて残念ですが、大切に歌っていきたい曲です」とコメントした。
最後の一曲は北野のふるさと青森県名物のねぶた祭りを題材にした「女ねぶた祭り」で、これからの活躍を思わせる力強さを見せた。
「誰しもが経験したことがない世の中になってしまいましたが、どんなに長いトンネルも出口があって、長い冬にも必ず春が来ます。そんな日を信じながら、時には私の歌を聴いて元気になって頂きたいです」
北野は会場を訪れたファンに向けてメッセージを贈った。