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二見颯一

二見颯一が初のベストアルバム『やまびこベスト』を発売。記念ライブを開催し、二見の魅力をギュッと!

二見颯一が7月5日、東京・目黒区のライブハウス 中目黒トライで「オリジナルベストアルバム~やまびこベスト発売記念ライブ~」を開催した。

この日リリースされた『やまびこベスト』は、2019年3月にデビューし、5周年を迎えている二見にとって初のベストアルバム。デビュー曲「哀愁峠」から前作「君恋列車」までの表題曲&カップリング曲すべてと、このアルバムのために書き下ろされた新曲「秋時雨(あきしぐれ)」を含む全13曲が収録されている。

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5周年記念曲「一里塚」を歌って登場した二見は駆けつけたファンに、「二見颯一の魅力が詰まった一枚になっています。アットホームな雰囲気の中で、発売日を迎えられて幸せです」と感謝した。

昨年4月に発売した「0時の終列車」が話題となったことで、新たなファンが増えたという。

「デビューの頃から応援してくださっているファンの方とは違って、新しくファンになってくださった方からは『以前の曲をCDとしてほしい』という声をよくいただいていました」

そんなリクエストにも応えたのが『やまびこベスト』だ。

二見颯一

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二見は「まずはアルバム収録曲からメドレーで5曲お届けします」と、デビュー曲「哀愁峠」や「望郷列車」(「刈干恋歌」カップリング)、「ふるさと暮色」(「君恋列車」カップリング)、「修善寺の夜」、「ごめんよ」(「夢情の酒」カップリング)を披露すると、デビューのきっかけを掴んだオーディションで歌った三橋美智也の「達者でナ」や、事務所の大先輩である松村和子のヒット曲「帰ってこいよ」などでファンと盛り上がった。

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後半の二見は地元・宮崎県の民謡「刈干切唄」からスタートし、新しいファンを獲得した「0時の終列車」へと歌い継いだ。

愛するが故に去ってゆく恋人を雪の駅に追ってきた切ない男の心情が描かれた同曲は、その続編「君恋列車」へとつながる。“二度とこの愛 離しはしない”と主人公は恋人のふるさと青森行きの列車に乗る。“走れ 走れ 走れ…君恋列車”というサビが印象的な作品だ。

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後半は、二見颯一自身がデザインした衣裳で登場。後ろのデザインもファンに見せていた。いつも枕元にはパソコンを立ち上げた状態で置いているそうで、アイデアが浮かぶと、忘れないうちに描いておくという。

民謡で培った発声のことや、水泳が苦手なこと、通っていた小さな小学校のことなどプライベートな話をファンに聞かせた二見は、ここで韓国の作品からチョー・ヨンピルの「窓の外の女」と、ナ・フナの「カルムリ」の2曲を日本語と韓国語で歌った。「カルムリ」をファンの前で歌うのは初めてだった。

「たくさんのオリジナル曲を歌わせていただいていますが、世界の歌を歌うのも、私たちの使命かなと思います。英語の歌も歌っていますが、今、いろんな国の曲を練習中です。いつか披露したい」

二見は多言語の歌を原曲のまま歌っていきたいという思いが強く、ポルトガルやイタリアの歌をただいま猛特訓中だそうだ。

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今回のアルバム『やまびこベスト』にはこれまでリリースしたシングル曲が収録されているが、二見はこれまでにアルバムシリーズ『颯~はやて~』を3枚リリース。アルバム収録曲としてオリジナル曲も発表している。またカバー曲でも人気となっている作品がある。

「いつか全作品の中からベストアルバムをつくりたい」と夢を語る二見は、ここでアルバム『颯~はやて~3』のボーナストラックとして収録した、西つよしの「ただ、会いたい~母へ~」を届けた。

二見颯一

二見の母は、「優しさがあり、厳しさがあり、温かい人」だという。息子に対してマイナスのことを一切言わず、「自信をつけさせてくれた母」でもあると明かしていた。

「今日も配信でこのライブを観てくれていると思います。なかなか故郷には帰れませんが、代わりによく東京に来てくれます(笑)」

「今日も歌わせてください」と、カバー曲「ただ、会いたい~母へ~」を歌うと、このライブのラストは、アルバムのための書き下ろし作品「秋時雨(あきしぐれ)」で締め括った。

二見颯一

妻に先立たれた夫が“秋時雨”を見ると、ついつい亡き妻を思い出してしまうが、それでも強く生きていこういこうとする、こころに響く作品だ。二見のオリジナル曲は師匠の水森英夫氏が作曲を手がけているが、この曲では大谷明裕氏が作曲。作詞は本橋夏蘭氏が担当した。二見は作品では亡き祖父を思い出すという。

「この歌を歌うと、亡くなったじいちゃんを必ず思い出します。高校生の時に亡くなったんですが、なかなかベットから起き上がれない状態だったのに、僕の歌の先生に上体を起こして、先生にすがるような感じで『颯をお願いします』と言ってくれました。デビューの姿を見せることはできなかったんですが、『秋時雨』のようの空から見守ってくれているんじゃないかと思います。空どころか、どのステージでも(ステージの端を指さし)このへんに立っているんじゃないかと思います。そんな温かい、じいちゃんにも見守られながらの一曲です」

二見颯一

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ファンからの拍手に包まれながら、「秋時雨」を歌ってステージを降りた二見。アンコールでは、「トム・ジョーンズのカバーですが、歌うにつれて自分のオリジナル曲のようになっていきます。大切に歌っていきたいと思います」と、「I’ll Never Fall In Love Again」を原曲のまま英語で歌うと、最新曲のカップリング曲「青空みたいな男です」、そしてデビュー5周年記念曲「一里塚」をもう一度、届けた。

二見颯一

1時間45分の記念ライブ。アンコールを含めて全14曲を歌ったが、二見はトーク部分だけでも45分をかけ、ファンとの会話を楽しんでいた。コンサートとは違うアットホームなライブならではだった。そして、「一人でも多くの人にこのベストアルバムが届くといいなと思っています」と結んだ。

 


2023年7月5日発売
初のベストアルバム
二見颯一『やまびこベスト』
二見颯一『やまびこベスト』

日本クラウン CRCN-41461 ¥3,000(税込)

【収録曲】
1. 君恋列車
2. ふるさと暮色
3. 0時の終列車
4. 木曽の峠
5. 夢情の酒
6. ごめんよ
7. 修善寺の夜
8. 若竹
9. 刈干恋歌
10. 望郷終列車
11. 哀愁峠
12. 望郷ギター
13. 秋時雨(あきしぐれ)


2023年4月26日発売
旅はまだまだ一里塚、めざせてっぺんいつかは昇る
二見颯一「一里塚」
二見颯一「一里塚」

「一里塚」
作詩/かず翼 作曲/水森英夫 編曲/竹内弘一
c/w「青空みたいな男です」
作詩/保岡直樹 作曲/水森英夫 編曲/竹内弘一
日本クラウン CRCN-8563 ¥1,400(税込)

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