竹島宏が赤レンガでファンとデート。音楽監督・吉田次郎によるサウンドで音魂を届け、「一緒に夢の舞台を踏みましょう!」
「赤レンガ♡デートをお楽しみください」
竹島宏が4月23日、神奈川県・横浜の赤レンガ倉庫で、「竹島宏 赤レンガ♡デート2023」コンサートを開催。ゴールドスパンコールのジャケットで登場した竹島は、「横浜ロンリーブルー」を披露すると、「最後まで赤レンガ♡デートをお楽しみください」と、ファンに呼びかけた。
ホールのホワイエに設けられた即売ブースには開演前から多くのファンが詰めかけていた。おかげで開演時間が遅れるほどだった。
ファンに好評で、恒例となった赤レンガ倉庫でのコンサートでは、ポールマッカートニー、シンディーローパー、アデル、アリシアキーズなど、ニューヨークを拠点に多くのアーティストとも共演してきた世界的ギタリスト、吉田次郎との再コラボが実現。吉田が音楽監督も務め、「いつもとは違う音楽のライブを感じていただけると思います」と、竹島はスイングジャスを感じさせる演奏で歌声を聴かせた。
再コラボが実現した吉田次郎の世界
オープニング曲に続いて、井上陽水の「傘がない」、中島みゆきの「時代」、オリジナル曲「月枕」、そして西郷輝彦の「星のフラメンコ」を吉田次郎の世界観で歌う竹島。「星のフラメンコ」では、ファンが手拍子で応えた。
「皆さん、手拍子がしたくなったんですね(笑)。最初は拍手かなと思ったんですが・・・。大丈夫ですよ。リズムは合っていました」
NHKのBS時代劇「大富豪同心」の主題歌をシリーズ1、シリーズ2と担当してきた竹島。6月から放送が始まる「大富豪同心3」でも主題歌を歌うことが決まっているが、まだ情報解禁前ということで、過去シリーズの主題歌「夢の振り子」「向かい風 純情」(“夢振りダンス”と“ごめんだねダンス”は封印!)を披露して番組をPRした。
音霊、そして言霊を感じながら
グラデーションの入った黄緑のジャケットに着替え、ギターサウンドが生きる長谷川きよしのデビュー曲「別れのサンバ」とオリジナル曲「くちなしの雨」(「はぐれ橋」のカップリング曲)をスイングしながら気持ちよく歌っていく。
ここで竹島はファンにメッセージを届ける。
「音楽をやっているといろんな山や壁にぶち当たります。それをひとつずつ乗り越えてきたわけですが、時々、『厳しいな』『挫けそうだな』と思うことが・・・実際は挫けちゃったことがありますが、そういう時に支えてくださったのが全国のファンの皆様のハートでした。直接お会いできえなくても、『明日からも頑張ろう』と勇気をいただきました。目に見えなくても伝わることはあるだろうなと思って生活してきましたが、コロナ禍でなかなかファンの皆様に会えない時期もありました」
「でも、そういう時でも(CDを購入して)竹島の歌を自宅で聴いて応援してくださいました。僕の歌が皆さんのお心に届いて、『いい空気をお届けできているのかな』とすごくうれしかった。歌手としての役割を果たせているのかなと思えました。ですから、今日はミュージシャンの皆さんが発してくださる音霊、僕の声の音霊、そして歌詞の言霊を感じながら音楽を楽しんでください」
竹島は「愛を捧げる思いでお届けしたいと思います」と、オリジナル曲から「愛の嵐」、そしてシャンソンを代表する楽曲「愛の讃歌」を歌い上げた。
チーム宏が解散させられた!?
「竹島宏 赤レンガ♡デート2023」もいよいよ終盤へ。ここで竹島はパリを舞台にした「一枚の切符」から始まり、チェコで描かれた「プラハの橋」、フィレンツェで完結する新曲「サンタマリアの鐘」のヨーロッパ三部作と、この三部作のメイキングソング的位置づけの「裏窓」の4曲を披露する。
吉田次郎によるサウンドによって、ここでしか聴けないヨーロッパシリーズとなり、竹島が歌い終わるとステージに大きな拍手が贈られた。
竹島は、新曲「サンタマリアの鐘」が多くの人に支持されていることを喜んでいた。というのも、ヨーロッパ三部作の完結編のリリースに向け不安があったからだ。
「YouTubeでも話したんですが、レコード会社の大人事があり、僕の大好きだった人がみんな移動になってしまいました。チーム宏が解散させられたような気持ちになりました。でも、それを運命だと思って受け入れました。そうして今に至っているんですが、全国の皆さんが応援してくださったおかげで、オリコンで初週1位をいただくことができました~! 2週目は2位になりましたが・・・(苦笑)。3週目はまた1位をいただくことができました(笑)」
音楽の力は無限大。僕は信じて歌う
会場に拍手が響きわたる。竹島は続ける。
「皆様に応援していただいているにもかかわらず、皆さんが望んでくださっているステージ(NHK紅白歌合戦)にまだ立つことができていません。それでも竹島宏の歌の可能性を信じて、皆さんがきっと今日もCDを買ってくださったんだと思います。本当にありがとうございます。感謝しかありません」
竹島は、「音楽の力は無限大です。僕はそれを信じて歌い続けます」と、港町でのコンサートに相応しい作品として加山雄三の「海 その愛」を絶唱すると、「『サンタマリアの鐘』を大ヒットさせられるよう頑張ります。そして皆さんと一緒に“夢の舞台”を踏みたいと思います!」と、ファンを見せた。(コンサートは昼夜2公演行われたが、ここでは昼公演をレポートした)
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