豪華コラボレーション! 角川博と岡ゆう子がイベントを開催。“衣裳対決”でも観客を楽しませ、新曲もアピール
▲ファンからプレゼントされた花束を抱え、記念撮影に応じる角川博(左)と岡ゆう子
角川博と岡ゆう子が10月25日、埼玉・上尾市のショッピングセンター「上尾ショーサンプラザ」で、コロナ禍になってからはそれぞれ初となる有観客のインストアイベントを開催した。
「女心を歌わせると右に出る者はいない」と言われ、“女心の伝道師”の異名も持つ角川博と、400曲以上のレパートリーを持ち、“歌う日本地図”という異名を持つご当地ソングの第一人者、岡ゆう子。共にキャリアは40年を超えるベテランによるイベントは、“衣裳対決”でも盛り上がった。
一見何も共通点がないように思う二人だが、意外な共通点がある。それは演歌業界内でもとりわけ衣裳が個性的で派手という点。
角川は全身唇柄や、某有名アニメの主人公を思わせる全身緑と黒の市松模様の衣裳、岡は「しあわせのサンバ」という曲では鮮やかな黄色の着物に緑色の大きな羽をあしらい、帯もデコレーションするなど、両者ともかなり独自の路線を行っている。
今回のイベントは、ミニライブと3ショット撮影会となり、CD購入者を対象としたイベントだが、有名演歌歌手を一目見ようと会場には約400人の観客が詰めかけた。
MCの呼び込みで登場した角川博は、一声「あけましておめでとうございます。お元気ですか? 今年もあとちょっとなりましたが、いいことないよね。でも、今日は岡さんと楽しく盛り上げていきたいと思います」と挨拶。まずは故郷・広島を舞台にした新曲「八丁堀交差点」を歌唱。交差点をイメージしたというモノトーンの衣裳も目を引いた。
そして、岡ゆう子を呼び込むと、自分たちの衣裳について、「芸能人なんだからお客様に喜んでもらわないと…他の人が地味なんじゃないの」と言葉を交わし、お互い派手だとは認識していない様子も!?
角川博から襷を渡された岡ゆう子が新曲の「長良川」を歌唱し、続けていじらしい女性の心情を福岡・長崎・鹿児島の名所を舞台に歌い上げる「九州慕情」、故郷の父や母への想いを切なく歌う「ひえつき望郷歌」と立て続けに3曲披露すると、新曲への想いを語り、改めて「長良川」を歌唱して角川博を呼び込んだ。
レインボーカラーのスパンコールの衣裳に身を包んで再登場した角川を見た観客を騒然となり、岡ゆう子も「私も着替えたくなりました」と対抗心を燃やしていた。
岡とバトンタッチした角川のステージは、「四条河原町」でスタートした。続いて故郷を歌った「広島ストーリー」を披露し、再び岡ゆう子を呼び込むと、岡は黒地に鮮やかな蘭菊をあしらったこの時期にぴったりの衣裳で登場し、角川にデュエットを提案した。
二人は「銀座の恋の物語」を歌唱するが、角川は森進一、五木ひろしのモノマネを交えながらリクエストに応えた。5年ぶりのキャンペーンだというイベントも大詰めになると、角川が再度、新曲「八丁堀交差点」を披露した。
豪華なコラボレーションとギャグやモノマネ、そしてその歌声で観客を魅了しつづけたイベント。1時間という長さを感じさせることなく、3ショット撮影会で幕を閉じた。