山内惠介の実りの秋。五大都市コンサートツアーの東京公演を開催。8回目の紅白出場へも意欲。「“真心”を歌いたい」
山内惠介が10月19日、東京・千代田区の東京国際フォーラム ホールAで「山内惠介 五大都市コンサート2022~歌のまごころ、あなたに届け!~」と題したコンサートを開催。5000席の大ホールに全国から熱烈なファンが詰めかける中、山内はロングヒット中の新曲「誰に愛されても」をはじめ、自身のルーツであり、永遠の目標にしている美空ひばりのメドレーやシャンソン曲など数々のカバー曲を披露。東京公演のみの曲目として、昨年大みそかのNHK紅白歌合戦で歌唱した「有楽町で逢いましょう」を届けた。
2010年から全国5都市(札幌、東京、名古屋、大阪、福岡)で開催している「五大都市ツアー」も今年で13回目。今年は10月6日の愛知・日本特殊陶業市民会館からスタートし、同月17日に福岡・福岡サンパレス ホテル&ホールを経て、東京公演は3会場目。今年3月からスタートした全国ツアーの演目を一部、リニューアルし、さらにボリュームアップした内容でファンを楽しませた。
「歌い手になって22年目。これまで発売してきた楽曲、オリジナル曲はもちろん、今日初めて挑戦するカバー曲もあります。1部、2部の2部構成で、30代最後、山内惠介の実りの秋を楽しんでください」
1部はオリジナルシングルから「恋する街角」「風蓮湖」「古傷」「さらせ冬の嵐」、美空ひばり作品の数々から自身がセレクトした「悲しき口笛」「越後獅子の唄」「真赤な太陽」「芸道一代」、それに最新曲「誰に愛されても」などを歌唱した。
続く2部は、郷ひろみの「言えないよ」をはじめ、さだまさしの「無縁坂」、今年9月に同ホールで天童よしみ、井上芳雄と3人で開いたスーパー・ボーカル・トリオ・コンサートで披露して大好評だったシャンソンの名曲「バラ色の人生」、シングルヒット曲から「スポットライト」「流転の波止場」「愛が信じられないなら」、中島みゆきの「時代」、東京公演のみの曲目から同会場がある有楽町を舞台にしたフランク永井さんの「有楽町で逢いましょう」など全23曲を熱唱した。
そしてフィナーレは、大ステージに銀雪が舞い降りる中、アンコールで再度、新曲「誰に愛されても」をダイナミックな歌声で歌唱し、最後まで客席を感動させた。
今年も残すところ3カ月を切ったが、年末の紅白に過去7回出場している山内は「紅白の回数を重ねられたのもファンの皆さまが応援してくださった賜物」と感謝した。
「新曲『誰に愛されても』のテーマは真心ですが、今年は真心をどうやって自分が生み出せるかということを考えて歌ってきました。それは、お客さまのことを第一に考えてステージ作りや曲作りを1年間、頑張ってやってきましたので、大みそかにその真心を歌えたら最高ですね。(改装工事を終え)生まれ変わったNHKホールで8回目の紅白をぜひ味わいたい。そして来年は、大挑戦の年にしたい」
なお、山内惠介の五大都市ツアーは、10月24日の大阪・フェスティバルホール、同27日の北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruへと続く。