秋川雅史

「テノール歌手」と「彫刻家」の二刀流。秋川雅史が3年連続で「二科展」入選!

テノール歌手の秋川雅史が、第107回「二科展」(彫刻部)にて3年連続となる入選を果たした。

2007年、「千の風になって」が国民的な大ヒットとなったテノール歌手の秋川雅史には「彫刻家」というもうひとつの顔がある。2010年に訪れたドイツのオーバーアマガウという街で木彫刻に触れ、その時に購入した鷹の彫刻を見て、「自分でも彫れる」と思ったことがきっかけで彫刻を始めた。2021年には「木彫楠公像」(2021年)で二科展に初入選し、昨年も「木彫龍図」(2022年)が2年連続で入選。そして、自身18作目となる「木彫蛙と蛇」(2023年)が、この度3年連続での入選となった。

秋川雅史

2001年のデビューから20年を超え、全国を回るコンサート活動と並行しながら「彫刻家」としての作品を手掛け、メディアでもその腕前に驚きの声が上がっている。昨年出演したバラエティー番組『踊る!さんま御殿!!』で発言した「等身大の仁王像を彫りたい」という思いがきっかけとなり、群馬県の寺院から制作の依頼を受け、現在5年計画で2メートルの仁王像を制作中だという。

また、9月8日に東京オペラシティにて行われたコンサートでは、自身初の試みとして、過去の二科展入選作品など、計3作品の展示会も同時開催され、「音楽」と「彫刻」という『秋川雅史 二刀流の世界』が楽しめる機会となっていた。

秋川雅史 コメント
彫刻家として初めて評価を頂いた2021年から2年連続での入選となり、3年目となる今年の「二科展」への応募はまさに自分自身への挑戦でした。
昨年と一昨年はどちらも3年ほどかけて制作した大作を出品しましたが、今回は構想から完成まで1年という中で仕上げた小さな作品です。

秋川雅史作「木彫蛙と蛇」

私の彫刻の好みは写実的な作品です。これまでも躍動する馬や武士の鎧、またうねる龍の姿などを細かく写実的に表現してきました。
本来私は木肌の色や質感を見せる無彩色の作品を好んでいますが、今回は竹の上にいる蛙と蛇です。作品は色の対比も作品の良さを引き立てる要素になると思い、故郷愛媛県の西条に帰省した時に、山の竹藪から枯れて倒れて落ちていた竹の木を一本持ち帰り、彩色を前提にイメージを構築していきました。

秋川雅史

秋川雅史作「木彫蛙と蛇」

枯れた竹の薄茶色とカエルの黄緑とヒバカリという蛇の濃い茶色のコントラストを美しく、また本物と同じように写実的に表現し、竹から蛙と蛇まで檜の一木で彫り上げました。
制作の過程においては、持ち帰った竹の木だけでなく、アマガエルを捕まえてきて観察から始めました。
彩色に関しては、最後に先生に修正は入れてもらいましたが、一応自分で塗ることにトライしています。

秋川雅史

秋川雅史作「木彫蛙と蛇」

タイトルに関しては、これまでの私の二科展の出品作は頭に“木彫”が入っています。
私の彫刻のテーマは、ある姿を写実的に木で彫ること。木彫◯◯とは、そういう意味があるのだと、今回私の作家としてのテーマを位置付けたことにもなり、最終的に作品タイトルは『木彫蛙と蛇』に致しました。

 

<2023年 第107回「二科展」>
会期:2023年9月6日(水)〜9月18日(月)※9/12(火)は休館日
時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで) 最終日は14:00終了(入場は13:00まで)
会場:国立新美術館
主催:公益社団法人 二科会
後援:文化庁・東京都・NHK厚生文化事業団・ウクライナ大使館

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