復興親善大使として市川由紀乃が岩手県宮古市を訪問。市長を表敬訪問し、秋まつりでは復興応援歌を熱唱。パレードにも参加し、「皆様、おばんでございます!」。
好調な市川由紀乃が9月17日、宮古市復興親善大使を務める同市(岩手県)を3年ぶりに訪れ、山本正徳市長を表敬訪問、今年で第36回を迎えるみやこ秋まつりに参加した。
「市長、ご無沙汰しております。再びお伺いできて光栄です」
真っ赤な浴衣と豆絞りという出で立ちの山本市長に市川が笑顔で挨拶すると、山本市長は「この2年間はお祭りもなく、我々も動けない状況でしたが今年はやれることになり、なんとか市川さんをお迎えすることができ大変有難く思っています」と、再会を喜んだ。
市川は「今回こうしてまた再びお邪魔させていただいて、実際宮古の町で復興応援歌を歌わせていただけることを、とても幸せに思っております。精いっぱい務めさせていただきます」とも語り、秋まつりへの参加にも意欲を見せていた。
宮古市は2011年の東日本大震災では大きな被害に遭い、市川が市民からの強い希望で復興親善大使に任命されたのが2019年の9月。その後コロナ禍が続き毎年恒例だった秋まつりは中止を余技なくされていたが、今年は感染対策を講じながら3年ぶりの開催が決定。市長や副市長も踊りに参加して町民一丸となっての秋まつりが実現した。
約400名が集まった宮古駅前広場では、市川由紀乃の横断幕を持ったファンも詰めかける中、市川は復興応援歌として2019年10月に宮古市限定でリリースした「三陸宮古音頭」「宮古魚介づくし」(みやこうおづくし)を披露。“まつり娘”5人が爽やかな水色の浴衣姿で登場すると踊りで参加し、ステージに華を添えた。
「この場所に戻って来られてうれしい。宮古の皆様とのご縁をつないでいただことに感謝したいです。今日はここに来るために体調を整えて参りました」
続けて市川が、岩手県出身の歌手、福田こうへいとデュエットでリリースし話題を呼んだ、オヨネーズのカバー「麦畑」を福田の声が入った市川のソロバージョンで披露すると、誰もが知っている東北弁の有名曲に会場は笑顔に包まれた。
さらに8月にリリースした新曲「石狩ルーラン十六番地」、2015年の「命咲かせて」を歌唱すると、声での“由紀乃コール”のかわりに、大きな手拍子でコールを表現したリズムが届けられた。
また、翌18日には、「由紀乃号」と名付けられた船山車に乗り込み、パレードに参加。出発式では「皆様、おばんでございます!」と東北弁で挨拶。「昨日今日と二日間、このお祭りに参加させていただきますことをとても幸せに思っております。そして本当に宮古の景色は素晴らしいです。何より皆様のお人柄、優しさ、暖かさ、またお祭りにかける情熱とお一人お一人の笑顔に触れて、本当に今すごく幸せです。今日も精いっぱい務めさせていただきます!」と笑顔で話した。
会場からは大きな拍手が沸き起こり熱烈な歓迎を受けた市川。煌びやかな「由紀乃号」には35名の手踊りも後を追い、ひときわ沿道の観客の目を引きながら宮古の町を練り歩いていた。