市川由紀乃

市川由紀乃が歌手活動再開に向け決意。新曲タイトルを直筆で発表。その名は「朧(おぼろ)」

昨年6月から病気療養のため、活動を休止していた市川由紀乃が20日、東京都内で取材会を行った。

市川は昨年卵巣腫瘍の疑いのため検査を受け、7月に患部の手術、診断の結果卵巣がんと診断され12月まで6回の抗がん剤治療を受けてきたが、今年から少しずつ復帰に向けて準備を進め、既に発表されたとおり、3月4日放送のNHK「うたコン」(拡大スペシャル)で復帰後テレビ初出演を果たすことが決定した。

この日市川は、爽やかな春めいたのワンピースにショートカット姿で登場し、笑顔で挨拶をすると、「もう本当にうれしいです。うれしいという言葉は本当にこういう時に出るんだと感じています」と喜びを噛みしめた。

病気のことに関して聞かれると、入院も手術も初めての出来事だったという市川に、病気を発見するきっかけを作ってくれた歌手の大先輩である由紀さおりから、入院前から手術後、抗がん剤治療の期間にいたるまで優しく、時には厳しく支えてくれたことへの感謝を述べ、12月に再会した際に抱きしめてくれたことを回想し、自分を支えてくれているファンや事務所、レコード会社への感謝の気持ちも伝えた。

病気の経験は苦しいことももちろんあったが、抗がん剤治療で体毛がすべてて抜け落ちたことに関しては、「もう一度自分が赤ちゃんになったような感覚」で、眉毛や髪の毛が少しずつ再生してくることに喜びを感じ、この年になって貴重な経験ができたと、持ち前の前向きさで向き合っていた。

市川由紀乃

そして、「今日は皆さまに発表があるんですよね?」と振られると、「はい!この度、5月20日に新曲を発売させていただきます。タイトルは『朧』です! どうぞよろしくお願いいたします」と勢いある言葉と共に、『朧』と一文字、新曲のタイトルを自らの筆で力強く書いた色紙を見せた。

新曲『朧』(おぼろ)は前作に続き、作詩は松井五郎、作曲が幸耕平のタッグとなる。両氏が市川を深く理解したうえでプレゼントしてくださった、市川自身が歌い手として追及してゆきたい情念の世界を描いた楽曲だと説明した。

また、3月4日放送のNHK『うたコン』で歌唱する「人生一路」(美空ひばり)は、2度目に出演した紅白歌合戦で歌唱し、母や亡くなった兄も大好きだった家族の応援歌でもある特別な楽曲。この歌詞に込められている思いが今の自分と重なると話し、「当日はいろんな思いが込み上げてくると思うが、覚悟を持って歌わせていただきたい」と意気込んだ。

そして、5月19日に市川の地元でもある埼玉のサンシティ越谷市民ホールからスタートする、復帰コンサート<市川由紀乃コンサート ただいま!>については、「もうとにかくただいま! という思いと歌える喜びを噛みしめて、皆様に笑顔になっていただけるようなコンサートにしたい」と希望に満ちた笑顔で答えた。

関連記事一覧