竹島宏が20周年記念曲「プラハの橋」に手応え。幻想的なサンドアートとコラボし、「再び夢を! 運命の一曲になる」
今年デビュー20周年を迎えた竹島宏が8月25日、新曲「プラハの橋」の発売を記念してサンドアート集団SILTと共演。展開されるサンドアートに、竹島の歌声が調和した。
新曲は竹島の声を活かすメロディーを作曲家の幸耕平氏が考え、作詞家の山田ひろし氏がかつて学生時代に、プラハを旅した風景を思い出しながら恋の歌を書いた。恋愛映画を彷彿とさせるストーリー。そしてその映画のエンディングテーマとなるような「プラハの橋」は、竹島の代表曲になる予感がする。
チェコの首都プラハを流れるモルダウ川にはたくさんの橋が架かっている。中でも建設期間に約45年を要し、1402年に完成したカレル橋(カレル橋と呼ばれるようになったのは1870年から)はプラハ最古の石橋として歴史を刻んできた。そんなカレル橋を舞台に、悲しい恋の話が展開される。
竹島は、これまでにたくさんのオリジナル曲を歌ってきたが、「『プラハの橋』は歌を聴き返した時に、ワンフレーズずつ歌の世界がイメージできます。これほどまでにイメージできる作品はなかった。歌の内容は悲しい物語ですが、この歌が竹島宏の未来を切り開いてくれる運命の一曲になるんじゃないか」と話していた。
発売記念イベントに登場した竹島は、サンドアート集団SILTの創立メンバーである船本恵太と、あんじぃあんじゅの2人が描くサンドアートをバックに、「プラハの橋」を披露した。竹島が以前から幻想的な世界に憧れていたというSILTによるサンドアートパフォーマンスは、歌の世界を動く絵本のように描き出していき、竹島にして「これは真剣に歌わないと恥をかく」と思わせるほどだった。
また「プラハの橋」を歌唱した竹島は、SILTが描いたカレル橋から見えるプラハ城のサンドアートに、歌の主人公を描くサンドアートに初挑戦。当初はほぼ完成したサンドアートに、砂の雪を降らせて、サインを入れる程度だと聞かされたいたそうだが、「まさか人物を描くとは思っていなくて(笑)。スタッフさんの無茶ぶりです。直前に30分ぐらい練習しただけ。必死に描きました(苦笑)」(竹島)。
「でも、途中から描くことが楽しくなってきたんですよ。これって砂の力でしょうか」と、砂の持つ力に感心し、「プラハの橋」のヒットを祈願した。
そんな竹島に、SILTからプレゼントされたのが、バースデーケーキとすずらんが描かれたサンドアートだった。花言葉は「ふたたび幸せが訪れる」。竹島に明るい未来が来るように、という思いを込めたアートだった。
「みなさんの思いに泣きそうになりました。危なかったです。今までは自分の反省点ばかりみて生きてきましたが、20周年を機に、自己肯定感を高める生き方も目指していこうかと思います。自分自身のいいところを探して、ファンの皆さんに表現していくのもいいかなと思ってます」
竹島宏「諦めかけた夢にもう一度、立ち向かう」
「まだまだコロナ禍で、大勢の皆様が不安を抱えて生活をされています。自分自身もそれは同じですが、自分と向き合う時間がたくさんできました。その中で、歌への思いがどんどん変化していきました。いちばん大切なのは命です。ですから、まずは命を最優先に考えながら、細々と音楽活動が続けていければいいかな。僕の歌が皆さんの心の癒やしや安らぎになれば、それで十分幸せかなと思っていました。
ただ、今年は20周年イヤーということで、気持ちを新たに活動して行こうと思った時に、もちろん癒やしや安らぎを届けることは、いい目標だなと思っていたんですが、こういう時代だからこそ元気にいろんな歌を全国の皆様にお届けしていくことがとても大切だと思いました。
そして今、音楽業界も大きく変わりつつあります。厳しい状況の中で頑張っていらっしゃるスタッフの皆様や全国のDCショップ皆様へ、20年間歌わせていただいたことの恩返しが何かできないかと考えました」
「やっぱり歌手だから大ヒット曲を作って、みんなが幸せになれる状況を生み出したいなと思っています。そんな時に、作曲家の幸耕平先生が『プラハの橋』をプレゼントしてくださって、“あっ、これしかないな”って。この歌を令和の流行歌にしていこうと。そういう気持ちで頑張っていこう思いました。
そして諦めかけていた夢に、もう一回、立ち向かっていきたいと決意をしています。その夢とは『NHK紅白歌合戦』への出場です。ぜひ、全国の皆様には、竹島宏が諦めかけていた夢に向かって頑張る姿を見届けていただきたいな。そしてファンの方、作家の先生方、スタッフの皆様と悔し涙じゃなく、うれし涙を流したいな、と思っています。そこに向かっての20周年のスタート。この『プラハの橋』で頑張っていきたいなと思っています」
サンドアート集団SILT
2012年に船本恵太によって結成されたサンドアートパフォーマンス集団。現在、10名のサンドアーティストによって構成されている。国内外の数多くのアーティストのステージでライブパフォーマンスを行い、ミュージックビデオにも参加。テレビCMや、サンドアートを教育に取り入れた活動も行っている。20周年イヤーの竹島宏とは引き続きコラボレーションを実施。今秋、竹島のこれまでの軌跡を描いた記念作品を制作する予定だ。竹島は、「“竹島宏”の歌の世界を広く深く、そして素敵に表現していただきます」と期待している。
○
▶サンドアート集団SILT 公式HP