「オトカゼ~音楽の風」の誕生日
今日、2020年7月18日は「オトカゼ」が生まれた日となりました。
演歌・歌謡曲ファンに愛されてきたカラオケ情報誌「月刊ミュージック★スター」の休刊前・最終号が発売された日でもあります。「ミュージック★スター」は、1983年(昭和58年)3月に創刊された「演歌ジャーナル」がその原点であり、37年間も刊行を続けてきたことになります。創刊編集長は森島みちおさんでした。
あらためて創刊号を見ると、森島氏の情熱が溢れています。巻頭カラーグラビアには梅沢富美男さん、五木ひろしさん、八代亜紀さん、北島三郎さんが登場し、特集は「細川たかしの魅力」。ジャーナルと銘打つだけに、とまりれんが作詞・作曲した「氷雨」について、佳山明生さん、箱崎晋一朗さん、日野美歌さんによる競作の行方を「華麗なる戦い」として報道するなど、鋭い視点の記事も並びます。
また、作詞・作曲家、レコード会社などによる座談会では、「新人作家は、なぜ出てこないのか。そして演歌は、なぜ北へ走るのか」をテーマに白熱したやり取りを掲載。楽譜は尺八、大正琴、ギター、ピアノのアレンジバージョンまで掲載されており、「演歌で踊ろう」という企画では、山本譲二さんの「みちのくひとり旅」を題材に、創作した踊り・舞を紹介しています。
五感で演歌を楽しむというのがコンセプトで、森島さんの演歌を盛り上げていきたいという熱意が感じられる雑誌でした。
残念ながら森島氏はお亡くなりになりましたが、そのあとを引き継がれたのが、山岸信美さんでした。2008年には雑誌名を「ミュージック★スター」へと変更する英断をくだされ、“おばちゃん編集長”として誌面に登場するなど、力強く雑誌を牽引されてきました。
音楽関係者だけではなく、政治家へのインタビューなど、既成概念にとらわれない突進力が魅力で、現在でも音楽評論家として活躍されています。
37年の間に、短期間のリリーフとして編集長を務めた方もいますが、「演歌ジャーナル」「エンジャル」「ミュージック★スター」を守ってきたのは、森島さんと山岸さんのお二人でした。
そんなお二人の思いを継承しつつ、新たな挑戦を大切にしたいと誕生したのが、演歌・歌謡曲ファンのためのコミュニケーションサイト「オトカゼ~音楽の風~」です。
生まれたばかりで、まだまだ未熟。試行錯誤の連続ですが、演歌・歌謡曲を中心とした音楽を楽しむプラットフォームとして、「オトカゼ」を成長させていきたいと思っています。オトカゼの描く未来地図に共感してくださる人は、すべて「オトカゼ」の仲間です。いっしょに演歌・歌謡曲を盛り上げていきましょう。
オトカゼ編集部
編集長
左近俊彦
音楽の風プロジェクト・チーム
株式会社左近堂
ノックオンザドア株式会社
ダイレクトファーム株式会社