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原田悠里、コンサート2020~共に乗り越えて~を開催。「人間というのは負けるようにはできちゃいない。だから、コロナに負けないで」

今年デビュー39年目を迎える原田悠里が11月28日、東京・蒲田の大田区民ホール・アプリコ 大ホールで、「原田悠里コンサート2020~共に乗り越えて~」を開催した。

原田が毎年一度東京で行っている恒例のコンサートで、今回で15回目を数える。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、ソーシャルディスタンスを保ち客席を通常の半分以下とした600席にして開催されたが、原田の歌声を聴こうとこの日を待ち望んだ多くのファンが会場に足を運んだ。

今回のコンサートは、ひとつ目は応援歌、二つ目は挑戦歌、三つ目はリクエスト曲、四つ目は愛唱歌という四つのテーマで構成されており、まずは原田の故郷・天草市(熊本県)を舞台にした「組曲『天草物語』」で幕を開けた。

「皆さん、ようこそお越しくださいました。ありがとうございます。大変な、大切な、貴重なひと時でございます。いろんな思いをもってお越しの皆様だと思います。今日は三つの幸せがあります。ひとつは、こうして元気に皆様がお顔を見せに来てくださったことに対する幸せ。こうして歌を歌わせていただけることの幸せ。そして、『よし、やろう』と今日のコンサートをがんばってくれたスタッフに支えられている幸せです。コロナがなかったら、この幸せが当たり前になっていたかもしれません。コロナによっていろいろなことに気づかされました」

原田は笑顔で話しかけると、続けて恩師である北島三郎(作詞作曲 原譲二名義)に作ってもらった人生の応援歌「明日を信じて」、世界的ソプラノ歌手、サラ・ブライトマンの名曲「Time To Say Goodbye」を美しい見事な高音で歌い上げた。

ドレス姿に着替えて「Time To Say Goodbye」を歌い終わったあとには、「目が覚めましたか?」と冗談を言い観客を和ますひと幕も。

ゴールドと黒のロングドレス姿で「Time to say good bye」「港町シネマ」を歌唱した。

鮮やかなピンクのドレスで、誇り高く生きる女性の姿を歌った新曲「砂の道」のカップリング曲「思いのままに」をダンサー&コーラスの2人を従えて軽やかな歌声で聴かせた。

「『砂の道』はいつも黄色のドレスで歌っていますので、ここでマジックをお見せしたいと思います。それではマジック~」(原田)  と、ドレスの早着替えを披露するお茶目な一面も。  「砂の道」の歌詞には「黄色いポスト」が出てくるが、黄色いポストは全国に5つしかなく、そのひとつがあるのが指宿市。パワースポットである開聞岳を望む西大山駅の駅前に設置されており、“幸せを届ける黄色いポスト”として人気のスポットとなっている。

さらに、今年発売した最新曲「砂の道」を披露した。「砂の道」の舞台は、鹿児島県指宿市(いぶすきし)。錦江湾には、周囲約3キロの美しい無人島「知林ヶ島」が浮かんでいるが、3月から10月にかけての大潮または中潮の干潮時には、長さ800メートルの砂州(砂の道)出現し、陸続きとなる。この砂の道のことを、”いぶすき砂の道ちりりんロード”という。

原田は、この曲を歌う時は必ず黄色い衣装で歌っているといい、早着替えで黄色いドレス姿で登場して声を響かせた。

「失恋の歌ですが、舞台となった指宿(いぶすき)のパワーあふれる光を皆様にお届けしたいと思います」

中盤には、ゲストとしておんなギター流し&シンガー・ソングライターのおかゆが登場。アコースティックギターを弾きながら「おかゆの夢は夜ひらく」と、新曲「愛してよ」を歌唱し、ステージに花を添えた。

エンディングに向かうにつれ雰囲気が盛り上がる中、原田は再び艶やかな着物姿で登場し、ファンからのリクエストが多い長編歌謡浪曲「特攻の母~ホタル~」をはじめ、代表曲から「木曽路の女」「安曇野」「津軽の母」など、原田の代名詞である旅情演歌の名曲を熱唱した。

「この会場に元気に駆けつけてくださった皆さん、本当にありがとうございました。今年は母が会場に来れませんでした。施設に入っているもので。それで写真を持ってきました。亡くなったお母さんなら、泣いて泣いて歌えなかったと思いますが、お母さんは生きています! コロナとは戦うのではなく、仲良くするではないですが、いろんなことに気をつけながらwithコロナでしばらく行くしかないかなと思っています。たくさんの本を読みました。最近読んだのはヘミングウェイの「老人と海」です。この中に出てくる老人は、昔はすごかったんだけどね、と言われた漁師です。その漁師が海に出て、巨大カジキマグロと戦います。巨大な相手です。でも、戦って戦って老人は戦い抜きます。そして言います。人間というのは負けるようにはできちゃいない。人間なら絶対負けないと。だから、コロナに負けないで。今度お会いした時には、大きな声で笑って、泣いて、抱き合って。そんな日を夢見て頑張っていきます。今日は本当にありがとうございました。お別れに、『遥かな道』をお聴きください」

 

ああ~ 人生は 花を咲かせる 旅なんですね
ああ~ 人生は 夢を叶える 旅なんですね
ああ~ 人生は 自分をさがす 旅なんですね
(「遥かな道)歌詞より)

 

原田がコンサートの最後を締めくくる曲として歌ったのは、「遥かな道」だった。

生きていく中で、苦労も困難も自分の力だけではどうしようもできないこともある。だけど、”悪いことばかりじゃない。コロナが気づかせてくれた幸せもある……。前を向いて皆さん、人生という旅を続けていきましょう。そして元気にまた会いましょう”。

原田の全身全霊のメッセージが込められた歌声が、会場中に大きく響いた。

 


2020年3月11日発売
原田悠里「砂の道」

「砂の道」  
作詞/伊藤美和 作曲/徳久広司 編曲/馬飼野俊一  
c/w「思いのままに」 
作詞/伊藤美和 作曲/徳久広司 編曲/馬飼野俊一 
キングレコード KICM-30963 ¥1,364 + 税