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二見颯一

二見颯一がアルバム『颯~はやて~2』の発売日にファンミーティング。七色の歌の表情を“二見節”で聴かせた

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二見颯一が8月4日、東京・目黒区の中目黒トライでミニアルバム『颯~はやて~2』の発売を記念したファンミーティングを行った。この日はアルバムの発売日にあたり、アルバム収録曲のほか、全13曲を駆け足で歌った。限られた時間の中で、できるだけたくさんの曲を歌うためだ。

『颯~はやて~2』は昨年11月にリリースしたファーストミニアルバム『颯~はやて~』の続編。デビュー2年目のシングル曲「刈干恋歌」とそのカップリング曲「望郷終列車」のほか、カバー曲3曲とミニアルバムのための新曲「昭和恋月夜」「大江戸辻売り小唄」の2曲、計7曲が収録されている。

「同じ演歌でもジャンル分けと言いますか、いろんな表情があります。ミニアルバムの7曲はそれぞれ雰囲気が違います。その違いを僕がどう表現しているのかを聴いていただける作品になっています」

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そう語っていた二見は、「刈干恋歌」のために準備した水色のスーツで登場し、「望郷終列車」から歌い始めた。ファンミーティングはカバー曲を中心に歌った前半、マネージャーとのトークコーナー、着流しに着替え、オリジナル曲でまとめた後半の3部構成で行われ、配信でもファンに届けられた。

セカンドミニアルバム『颯~はやて~2』は8月4日、日本クラウンから発売。価格は税込2,000円。ECサイトを含む対象店舗で購入すると、先着で「ジャケットサイズステッカー」がもらえる。

外部リンク
対象店舗のリストやアルバム詳細はこちら

『颯~はやて~2』発売記念ファンミーティング。「よかったね」。そのひと言がうれしかった。

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コロナ禍でキャンペーンなどが中止となったことから、まだ数回しか着たことがないと、昨年発売された「刈干恋歌」の衣裳で登場した二見颯一。

8月4日、『颯~はやて~2』発売記念ファンミーティングのステージに立った二見颯一。前半に歌ったカバー曲では、アルバム収録曲である三橋美智也の「古城」、近江俊郎の「湯の町エレジー」、千昌夫の「星影のワルツ」を披露。さらにこのイベントだけの特別歌唱として、平浩二の「バス・ストップ」、敏いとうとハッピー&ブルーの「星降る街角」を歌唱した。

「バス・ストップ」と「星降る街角」は、生まれ故郷・宮崎にいる時に師事していた宮地宏一氏(ボーカルスクール「ボイス宮崎」)がよく教室で歌っていたという。二見は「僕の歌い方は、宮地先生に似ているかなと、今日歌ってそう感じました」と話していた。

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ミントグリーンのTシャツ姿で臨んだマネージャーとのトークコーナー。二見は「オーラを磨きたい」と話していた。

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アルバム『颯~はやて~2』の収録曲について語る二見。カバー曲「古城」には振付もあるそうで、着流しで歌う時には振りも披露したいと話していた。

トークコーナーではアルバム『颯~はやて~2』への思いや、選曲の裏側、ジャケット撮影の秘話などを聞かせた。そんな中で、今後の目標を聴かれた二見は、オーラを磨きたいと告白する。

「僕には着流しのイメージが強いかと思います。もちろん、歌も磨くんですが、僕自身のオーラも磨きたい。マスクをしていても、帽子をかぶっていても僕だとわかるような。そんなオーラを出す努力もしていかないといけないんじゃないかと」

「でも、すぐに二見颯一だとわかったら、困るんじゃないですか」とマネージャーに問いかけられた二見は、「マスクして、帽子をかぶって、サングラスをして・・・」と、身バレしないようにすると答えるが、マネージャーからは「それは不審者ですね」と突っ込まれていた。

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後半は着流しでオリジナル曲を歌っていく二見。デビュー曲「哀愁峠」を歌う時は、デビュー前から支えてくれた人たちとの記憶が思い浮かぶと吐露。「時々、うるっと来ますが、グッと涙を抑えています」。

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汗を拭くために持参したタオル生地のハンカチ。自らがデザインしたロゴマークが入った二見グッズだ。「使い心地がとてもいいです。皆さん、お持ちですか?」(二見)

後半は“着流し”で登場し「刈干恋歌」から。新曲「修善寺の夜」のカップリング曲「若竹」、デビュー曲「哀愁峠」へと歌い継ぎ、アルバムのために準備された昭和の香りがする「昭和恋月夜」と、瓦版の辻売りを主人公にした「大江戸辻売り小唄」を歌うと、「修善寺の夜」を聴かせ、アンコールでは二見グッズとして制作されたミントグリーンのTシャツ姿で再登場し、「ところがギッチョン恋之介」を陽気に歌った。同曲は『颯~はやて~』のために作られたストーリーも楽しい作品で、二見は振り付けもバッチリ決めた。

「少しでも元気に、僕の歌で元気になってほしいと思っています。でも、皆様の支えがあってこそ、僕の舞台があります。こらからも二見颯一が何をするのかと期待してください。演歌を歌い続けていきます」

そう呼びかけた二見にファンは拍手で応えていた。

「コロナの感染が拡大する中で、ぎりぎりまで今日のファンミーティングを開催するかどうか悩みました。会場の客席数を少なくして、配信を併用するなどして最大限安全に考慮する形で開催することができました。初披露の曲はいつも緊張しますが、楽しく歌わせていただこうと思いました。カバー曲は先輩方の歌があって、それを聴かれている演歌の大好きなファンの方たちに、僕の声で聴いていただきます。僕の歌い方が、表現がどう伝わっているか不安もありました。でも、僕らしく歌えたんじゃないかと思います。皆さんがお帰りになる時に、『よかったね』という声が聞こえました。そのひと言がうれしかった」

『颯~はやて~3』『颯~はやて~4』へと、ミニアルバムの企画が続くように、またコロナ禍が収束したら全国をキャンペーンで回れるように・・・。そんな未来への希望を見据えた二見颯一だった。

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アンコールでは盛り上がれる曲「ところがギッチョン恋之介」を歌った。

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すべての曲を歌い終えた二見は、ファンに「皆様の支えがあって僕の舞台があると思っています」と感謝した。


二見颯一『颯~はやて~2』発売記念Q&A

『颯~はやて~2』発売記念ファンミーティングでアルバム収録曲をファンに届けた二見颯一。セカンドミニアルバムの出来映えなどについて話を聞いた。

 

Q ファンミーティングを終えた感想はいかがですか?

二見 今日がアルバム発売日ということで、緊張しました。カバー曲は今まで歌っていた曲もありますが、自分のアルバムのための音源で、皆さんの前で歌うのは初めてでしたし、僕の歌い方が、表現がどう伝わっているか不安もありました。でも、僕らしく歌えたんじゃないかと思います。

Q アルバムに収録されたカバー曲の選曲理由は?

二見 「古城」はこれまでたくさんの番組で歌わせていただきましたし、デビュー1年目からキャンペーンでも歌ってきて、評判のよかった曲です。また僕の大好きな三橋美智也さんの曲でもあります。「湯の町エレジー」は新曲「修善寺の夜」と雰囲気が似た曲で、作曲が古賀政男先生です。古賀先生のメロディーが好きで、僕がどう歌うのかを聴いてほしいと思って収録させていただきました。「星影のワルツ」は大好きな曲です。「とにかく好きなんです。この曲を入れたいんです」とワガママを言わせていただいて収録しました。

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Q レコーディング前のレッスンについて。

二見 「古城」「湯の町エレジー」「星影のワルツ」の3曲とも、デビュー前に師匠の水森英夫先生から課題曲としてレッスンをしていただいた曲です。今回、あらためてレッスンをお願いしましたが、どの曲も「うん、いいぞ。問題ないよ」と言っていただけました。その言葉に背中を押されました。じつは「星影のワルツ」は当時、苦手な曲でした。その時、先生からは「二見にはまだ早いな」と言われたことを覚えています。でも、デビューしてお客様の前で歌わせていただき、ステージに立って緊張感を得ることで、知らないうち自分が磨かれていることを感じました。先生にもそう言っていただきまして、「これならアルバムに入れていい」とお許しをいただくことができました。

Q 「星影のワルツ」を大好きになった理由は?

二見 デビュー1年目に北海道のお仕事で、水前寺清子さん、千昌夫さん、同じ事務所で同じ水森門下の出光仁美先輩とご一緒させていただきました。東神楽町で開催された夏祭りでの歌謡ステージで、お三方のステージを袖で見させていただきました。それぞれに違う色があって、お客さんの反応もそれぞれあって、このお仕事は個性を出していかないといけない、いろんな部分でお客様を魅了させないといけないなと感じたステージでした。ステージは夜だったので、星がすごくきれいに見えていて、千昌夫さんが歌われた「星影のワルツ」がとくに印象的で、圧倒されました。僕もこの歌を歌えるような歌手を目指したいなと思いました。これからますます鍛錬を積んでいく一曲にしたいですね。

2019年8月4日、北海道東神楽町で行われた「第49回ひがしかぐら花まつり」。この年の3月に“やまびこボイス”をキャッチフレーズにデビューした二見颯一が星空の下、千昌夫が歌う「星影のワルツ」に圧倒された。その時の歌謡ステージのチラシはこちら▶

Q 「古城」についてはいかがですか?

二見 地元・宮崎には天ケ城などいろんなお城があって、小さい時は家族と一緒にお城巡りをしていたので、その時をイメージして歌っています。「古城」の中のお城はきれいなお城というより、石垣も崩れていて、今は城跡として残っているイメージです。少し寂しげで、“つわものどもが夢の跡”とでも言いましょうか、今は何もないけど、そこには人がつないできた歴史があります。そんなことを思いながら歌っています。

Q 近江俊郎さんの「湯の町エレジー」は? 発表が1948年とかなり古い曲ですが。

二見 “戦後三羽烏”と言われていた近江俊郎さんを初めて知ったのはテレビ番組でした。その時、「湯の町エレジー」を聴いて衝撃を受けました。皆さんがよく聴いておられる「湯の町エレジー」は情景が浮かぶようにゆっくりとした曲調になっています。でも、オリジナル音源で近江俊郎さんが歌われた「湯の町エレジー」はもっと速いテンポで、速いんですが、歌の世界を見事に表現されていることに驚きました。ですから、今回カバーさせていただいた僕の「湯の町エレジー」はオリジナル音源とよく似た音源になっています。歌っていても速いと感じるんですが、そのテンポだからこそ表現できる伊豆の寂しい雰囲気もあるんじゃないかと思っています。自分の中でも歌い継いでいく責任があると、勝手に思っていまして、その思いが歌にも出ているかなと思います。

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Q アルバムには新曲が2曲収録されています。ファンの前で初披露した感想は?

二見 ファンの方にもいろんな方がいらっしゃいます。会場で最初に新曲を聴きたいので、アルバムを持っているけど聴かずに会場へ行きますとおっしゃった方がいる一方で、会場で一緒に歌えるようにアルバムをたくさん聴いてから行きますとおっしゃっる方など。ですから、今日はレコーディングの時の気持ちを思い出して歌いました。いつもは情景を浮かべながら歌っていますが、水森先生やディレクターさんに言われたことを思い浮かべながら。ファンの方の前で初めて歌うので、「CDと違うな」と思われたくないなって(笑)。「この次は音程を外しやすいから気をつけないと」とか、技術的なことを考えながら歌いました。ちょっと機械的な歌に聞こえたかもしれませんね。

Q 新曲「昭和恋月夜」はどんな曲ですか?

二見 『颯~はやて~』に収録された「母恋しぐれ」で作詞をしてくださった菅麻貴子先生が書いてくださった、昭和の香りのする作品です。演歌の世界では、恋の歌は未練など、少しマイナスな歌が多いかと思いますが、「昭和恋月夜」は悲しい恋の歌ではなく、いい思い出になっています。「もしかしたら一緒になっていたかもな」と、あの時の恋を振り返っています。でも、最初はなかなかイメージが沸かず、ちょっと手を焼いた曲です。菅先生からは、「二見くんは平成生まれ、令和デビューだけど、二見くんに昭和の香りを持つ人もいるだろうから、感じたままを歌いなさい」とアドバイスをいただきまして、自分なりに曲の世界観をイメージして歌いました。

Q どんなイメージですか?

二見 有楽町にある会社に出社して、土曜の夜、日が暮れたぐらいに、帰宅する前に「ちょっと駅で飲んでいこうかな」と思う男の人がいます。ビジネス街の土曜の夜は、金曜に比べて人も少なくて、自分とあと1人ぐらいしかいない居酒屋で、国(故郷)に置いてきたのかどうかはわかりませんが、昔の女の人を思い浮かべます。でも、それが「また逢いたいな」とか「悲しいな」という感じではなく、「あの子とつきあっていたんだな」と、実らなかったけど、いい思い出として残っている昔を振り返る。そんな大人の男性をイメージして歌っています。すごく具体的なんです(笑)。

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ステージ上で瓦版売りに扮する二見。

二見颯一

「大江戸辻売り小唄」をファンに初披露する前、二見は自ら瓦版売りに扮して、アルバム『颯~はやて~2』が発売され、話題となっているという、自作のニュースを読み上げた。

Q 「大江戸辻売り小唄」はいかがですか?

二見 高田浩吉さんを彷彿とさせる歌です。円香乃先生による物語は題名のままです。瓦版売りがいて、町中の情報を集めて、「聞いておくんな 見てくんな」と練り歩いています。歌の始まりに、「てェへんだ~ てェへんだ~」というセリフが入る小唄です。小唄に挑戦するのは初めてですが、水森先生からデモをいただいた時に、僕にぴったりだ、絶対に楽しく歌える歌だと思いました。

Q アルバムのレコーディングはいかがでしたか?

二見 レコーディングとしては初めて挑戦する歌が多くて、緊張してなかなかうまく歌えませんでした。でも、ディレクターさんから「どういうイメージで歌っているの?」と聞かれて、「これくらいの家があって・・・」と説明したら、「そのイメージで歌うんだよ」と。そう言われて歌ったらバチッと歌えました。頭の中で考えるんじゃなく、口に出してイメージを話してみることも大事だなと気づかされました。

Q 最後に『颯~はやて~2』の聴き所を教えてください。

二見 収録された7曲とも表情が違います。演歌には宿ものや、酒ものなど表情の違う歌があります。それぞれのジャンルの曲を僕がどう表現しているのかを聴いていただける作品です。去年発売した『颯~はやて~』は好きな歌を詰め込んだアルバムだったんですが、今回は、二見颯一の新たな一面が見られる作品になりました。

 

VOICE

二見颯一、オーラを磨く!!
ファンミーティングでは「僕自身のオーラも磨きたい」と発言していた二見颯一。そのために実践していることや、模範とする歌手について聞いてみた。
「お仕事の時は、どの先輩方もオーラがすごいんですが、普段の素の部分では、水森門下の先輩方を見習っています。松尾雄史先輩からファッションを見習いたいですね。服をいただいたこともあるので、まずは外見から埋めていこうかなと思っています。雄史先輩の服を着れば、ちょっとはオーラが増すかな(笑)。洋服は雄史先輩や、山内惠介先輩を見習いたいですね」

 

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2021年8月4日発売
セカンドミニアルバム
二見颯一『颯~はやて~2』
二見颯一

日本クラウン CRCN-20476 ¥2,000(税込)

収録曲
1.刈干恋歌
2.望郷終列車
3.古城(三橋美智也)
4.湯の町エレジー(近江俊郎)
5.星影のワルツ(千昌夫)
6.昭和恋月夜*
7.大江戸辻売り小唄*
*は新曲
(  )内はオリジナル歌手

『颯~はやて~2』には、2020年のセカンドシングル「刈干恋歌」とそのカップリング曲「望郷終列車」に、三橋美智也の「古城」をはじめ二見の十八番ともいえるカバー曲が3曲。さらにオリジナル新録音曲を加えた全7曲が収録される。

ジャケット写真はあじさいをバックに撮影。ジャケット撮影を野外で行うのは初だった。
「梅雨の時期でしたが、ちょうど撮影の時だけ雨がやみました。朝まで撮影がどうなるかと心配される状況でしたし、撮影後は土砂降りでした。きれいな公園で撮影しましたが、一般の利用者の方もいますので、『何やっているんだ?』と注目されまして。スタッフの方から『これも訓練だよ。恥ずかしがらないように』って言われました。でも、僕は全然恥ずかしくなくて。デビュー時からお世話になっているカメラマンさんからは、『二見くんって、恥ずかしさはないの?』って(笑)」

アルバムに付属する歌詞カードは注目。書道と絵を描くことが得意な二見が、曲名の題字を書き、歌詞部分にはイラストを添えている。

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