【フォトレポート】真田ナオキがステージを縦横無尽。七夕の日にサマーツアーを開幕させ、「一緒に紅白へ行くぞーッ!」
真田ナオキが7月7日、東京・千代田区の日経ホールで2024サマーツアーをスタートさせ、昼夜2回公演で1,200名を集めると、縦横無尽に会場を駆け巡り”ノックアウトボイス“を響かせた。またヒット中の新曲「246」でラストを飾ると、年末のNHK紅白歌合戦初出場に照準を合わせた。
この日は七夕。会場となった日経ホールのロビーには七夕飾りが置かれていた。真田は短冊に「皆と一緒に かならず紅白へ!!」と書き願いを込めると、ファンも「ナオキさんの夢が叶いますように」「『246』で紅白へ!」「『246』旋風を巻き起こしてほしい」「ナオキ君が紅白のステージで輝きますように」など真田の思いに続いた。
サマーツアーのオープニングはもちろん「246」からだ。会場には紫のペンライトが踊り、真田を鼓舞する。
「最高の景色です」
「246」、メジャーデビュー曲「恵比寿」の2曲を続けて届けると、真田は絶景に感動していた。普段は紺や黒のスーツを着ることが多いが、この日の真田は白のスーツで決めていた。スタッフが「紅白までとっておきたい」と話したそうだが、ツアーで初お披露目した。
「2曲しか歌っていないのに汗びっしょりです。一緒に盛り上がっていきましょう」
真田はアルバム『真田ナオキの世界』から「あなたと出逢って」「島の娘の恋詩(こいうた)」「我が身恨んで」などを届けると、師匠・吉幾三とのエピソードを聞かせていた。
この日の2公演は昼夜でセットリストが異なり、夜の部ではデビュー曲「れい子」のカップリング曲「ちょっと見のいい女」なども披露した。
「『れい子』でデビューしたもののテレビにもラジオにも雑誌にも出られず、出口の見えないトンネルを歩いているようでした。『歌手をやめようかな』。そう悩んでいると、(タイミングを合わせたように)師匠から『ナオキ、頑張っているそうだな』と電話がありました」
真田の悩みを見透かしたように弟子を励ます師匠。サードシングル「酔いのブルース」がスマッシュヒットし、2020年、「恵比寿」でメジャーデビューを果たした。真田ファンならよく知られた話だが、真田はいつのコンサートでも師匠への感謝の気持ちを忘れず、事あるごとに師匠とのエピソードを話している。
「師匠は優しくて、電話に出られないと留守電やショートメールを入れてくれます。この前、夜中12時を回った頃に電話を下さったんですが、寝ていまして。そうしたら『ナオキ、夜遅くに電話してごめんな』って入っていました(笑)」
真田のオリジナル曲は吉幾三が作詞作曲を手掛けているが、カバー曲にも挑戦する。昼の部ではサザンオールスターズの「真夏の果実」、中島みゆきの「空と君との間には」を、夜の部ではやしきたかじんの「東京」を歌った。
昼の部コンサートの後半は賑やかな曲「Copacabana」から幕開けると、「湘南海岸」「Good-Bye, Don’t Cry」、そして新曲「246」のカップリング曲「SA.KU.RA」へと続く。
そして終盤は、生前、収録などでお目にかかるといつも優しく接してくれたという八代亜紀さんの「舟唄」、師匠・吉幾三から「歌いつづけてほしい」と託された「羽根を下さい」を届けた。
「舟唄」では真田のシルエットしか見えないステージのライティングに、真田の歌声がより強調された。
また、「羽根を下さい」はいまだ解決しない拉致問題をテーマにした作品。拉致被害者の親の心情を思うと、何度聴いても胸が締めつけられた。同時に、動かない政治に苛立ちも覚える。真田は魂を込めて歌った。
第62回日本レコード大賞で最優秀新人賞を受賞した「恵比寿」以降、真田は「本気(マジ)で惚れた」「渋谷で・・・どう?」「酔えねぇよ!」と、連続してオリコン週間演歌・歌謡シングルランキングで1位を獲得している。
しっとりとした雰囲気とは打って変わって、真田は本編の最後に、「渋谷で・・・どう?」「酔えねぇよ!」の2曲で会場をもう一度ヒートアップさせると、アンコールに「酔いのブルース」、「246」を聴かせた。
「なんといっても今年の目標は紅白歌合戦! 昨年は全国を飛び回り、紅白を近くに感じた一年でした。目標を叶えることをできなかったですが、今年は当たり前のように紅白に出場したいと思います」
「246」で始まり「246」で締められたサマーツアーの開幕。真田は7月17日には兵庫県神戸でサマーツアーのステージに立ち、8月末には東北ツアーが待っている。「行くぞー!紅白―ッ!」。“ナオキ・コール”に後押しされながら、真田はギアを一段上げさらに加速していく。
サマーツアーの東京会場となった日経ホールには、新曲「246」のラッピングトラックもお目見え。真田ナオキは写真に撮って拡散してくださいと呼びかけていた。