こゆりの魅力がいっぱい! バースデー&デビュー19周年記念ライブで多彩な楽曲を披露
こゆりがバースデー&デビュー19周年記念ライブを開催し、最新曲「愛のかけら」など歌謡バラードを聴かせた。またスペシャルゲストとして出演した音楽家・若草恵氏のピアノ演奏によって「ラヴ・イズ・オーヴァー」なども披露。こゆりの魅力がいっぱい詰め込まれたライブとなった。
子どもの頃から音楽に興味を持ち、ピアノを勉強するかたわら合唱団に所属していたこゆり。2002年には三山ひろしや、大石まどかなどを輩出した日本アマチュア歌謡連盟(NAK)全国大会のヤング部門でグランプリを獲得し、2005年に「眠れない」でデビューした。また作詞や作曲も手掛け、TV司会、ラジオパーソナリティなど多彩な顔も持つ。
東京・港区のライブレストラン「六本木クラップス」で3月23日に開催された「こゆり バースデー&デビュー19周年記念ライブ」。シャンソンの名曲「愛の讃歌」で登場したこゆりは、「バースデーライブということで、きっと皆さんからの質問は『いくつになったのか?』だと思います。ですから今日は、私は耳を塞いで聞こえないふりをしたいと思います(笑)」と観客を笑わせながら、「今日はゆっくりお楽しみください」とあいさつ。多彩なジャンルの楽曲を届けていった。
「今日は何を歌おうかなと、いろいろ考えてきました。夜も寝られず居眠りをしながら(苦笑)選曲しました。皆さんに『あの曲を歌ってほしい』『こういう曲を歌ってほしい』とリクエストをいただき本当に頭を悩ませましたが、まずは今いちばん頑張っている曲です」
こゆりは、最新曲「愛のかけら」からライブを本格的にスタートさせた。同曲は“KOYURI”名で こゆり自身が作詞し、作・編曲は“サウンドマジック”と評され、日本レコード大賞編曲賞を3度も受賞している若草恵氏が手掛けた。
「皆様のご協力をいただき、去年の4月に発売させていただくことができました。全国に作品が広がっています」
こゆりは別れた恋人のことが忘れられない女性の揺れ動く気持ちを歌い上げると、「愛のかけら」のカップリング「長崎ラプソディ」へとつなげた。
同曲もKOYURIと若草氏によって手掛けられ、こゆりの大好きな長崎を舞台に新しい恋の芽生えが歌われている。
こゆりはボサノバ風の軽妙なリズムに乗って歌声を聴かせたが、この作品は亡き父への思いをラブソングにして歌ったものだった。レコーディングの直前、愛する父を亡くしたこゆり。「遠く離れていても いつか会えるわ」(歌詞より)と、天国の父に呼びかけているようだった。
セカンドシングル「秋のセレナーデ」に続いて、こゆりは映画『ボディガード』の主題歌としても知られる「I Will Always Love You」、同じく映画『天使にラブソングを2』でも使われた『Oh Happy Day』、2006年のトリノ五輪で金メダルを獲った荒川静香選手がエキシビションで使用したことでも有名な「You Raise Me Up」などを披露していった。昨今の世界事情を考えるとき、楽曲の意味するところが胸に突き刺さる選曲でもあった。
ライブの後半。こゆりは「魂のかけら」をカバーすると、スペシャルゲストとして若草恵氏を呼び込んだ。
「私が今、大変お世話になっております若草恵先生にいらしていただいています。とっても優しくて素敵な先生です」
ここからは若草氏によるピアノ演奏によって、こゆりは欧陽菲菲の「ラヴ・イズ・オーヴァー」(編曲:若草恵)などを歌唱すると、時代を超えて愛され続ける歌手・ちあきなおみの「ねえあんた」に挑戦する。
さらにはメドレーで”こゆりワールド”を展開する。まずはオリジナル曲を含むメドレーとして「貴船路-きぶねみち-~飲めない女の子守歌~未練ごころ~愛燦燦」を歌唱し、続いて「マシュ・ケ・ナダ~港が見える丘~別れのブルース~バラ色の人生~オー・シャンゼリゼ」といった懐メロにして、ずっと歌い継がれている名曲をメドレーで聴かせた。
今届けたい楽曲を凝縮して聴かせたこゆり。ライブの最後には「いつも感謝の気持ちを込めて歌わせていただいています」と、新曲「愛のかけら」をもう一度、熱唱した。
ライブが始まったとき、こゆりは来年の20周年には大きく羽ばたきたいと期待を込めていた。
「それなりに年齢を重ねましたが、思い起こすこと今から19年前。皆様のお力添えによって全国デビューさせていただきました。あっという間の19年でしたが、来年は20周年になります。自分でも本当に信じられません。月日の速さを感しますが、20周年にはますます羽ばたきたい。そのためにも今年を頑張ろうと思っています」
アンコールに応えて、こゆりは讃美歌「Amazing Grace」を歌い上げると、デビュー20周年に向けて大きな一歩を踏み出した。