小林幸子と花園直道がエール。「歌舞伎町からスターを!」。ハナミチ東京 歌舞伎町のオープニングセレモニーに出席
小林幸子と花園直道が10月1日、大衆演劇の劇場を常設した商業施設「ハナミチ東京 歌舞伎町」のオープニングセレモニーに出席した。小林は「歌舞伎町からスターを!」とエールを送り、日舞パフォーマーの花園は「今から構想を練っています」と劇場に立つことを期待していた。
この日、新宿区役所の真裏に開業した「ハナミチ東京 歌舞伎町」は、日本文化を歌舞伎町から発信することを目的とした施設。大衆演劇の舞台となる「歌舞伎町劇場」をはじめとして、和モダンをテーマとしたレンタル衣装店、創業59年の新宿を代表する純喫茶「珈琲西武」や江戸時代をテーマとした飲食店などが一つのビルで体験できる。
小林は「ハナミチ東京 歌舞伎町」のスペシャルアンバサダーに、花園はオフィシャル広報大使に就任し、新宿区の吉住健一区長、こけら落とし公演を行う「たつみ演劇BOX」の小泉たつみ座長らとともにテープカットを行った。
セレモニーを終えたスペシャルアンバサダーの小林幸子は、新宿コマ劇場がなくなって以来、寂しい思いをしていたと明かした。
「新宿・歌舞伎町は落語などを含めて大衆を楽しませる舞台がたくさんあった街でした。私も、20年以上、新宿コマ劇場の舞台に立たせていただきましたが、劇場がなくなったあとは寂しい思いをしていました。ですから、『ハナミチ東京 歌舞伎町』ができると聞いて本当にうれしかったですし、アンバサダーも喜んでお引き受けさせていただきました」
また、10歳で芸能の世界にデビューした小林は、大衆演劇はエンターテインメントの原点だと力説した。
「たくさんのことを大衆演劇から学ばせていただきました。舞台にも立たせていただきましたが、その日の演目はお客様の入りを見て、その場で決まります。台本もなく、セリフは口立て。段取りだけで、自分で考えて演じなければなりません。そういう厳しい世界です。今、新しいのが大衆演劇です。こちらの劇場からスターが誕生してほしいなと思います。歌舞伎町から世界にエンタメが発信できるよう願っています」
一方、オフィシャル広報大使に就任した花園直道は、「プライベートでも劇場に通いたい」と明かした。
「小学校4年生の時に初めて大衆演劇を観まして、その後も祖母と一緒に劇場に通っていました。大衆演劇の評論家になろうと思ったぐらい、いろんな劇団の歴史などを調べ、専門誌を読みつくしました。大阪に大衆評論家の橋本正樹さんという方がいらっしゃるんですが、弟子入りしようと思ったぐらいに大衆演劇が好きでした。(こけら落とし公演を行う)たつみ演劇BOXさんの小泉兄弟にも、小学生の時からかわいがっていただいています。365日、毎日、演目が違うというエンターテインメントは大衆演劇だけです。自分自身でもプライベートでも通いたいと思っています」
ハナミチ東京 歌舞伎町の「歌舞伎町劇場」には、大衆劇場としては初となる大型LEDビジョンが設置される。花園は、日舞パフォーマーとして舞台に立つ構想も練っているという。
「大衆演劇の新しい発展が期待できます。花道もありますし、いろんな演出が考えられます。マッピングとのコラボなど今から構想を練っています」
歌舞伎町劇場での舞台構想を考えている花園に対して、小林も同調。「お客様との距離が近いのも大衆演劇ならでは。私は大衆演劇の”大衆”は汗だと思っています。汗や涙が見える臨場感が大事です」と話していた。
セレモニー後には小泉たつみ座長と、小泉ダイヤ座長を要する劇団「たつみ演劇BOX」によるこけら落とし公演が行われた。小林幸子も参加しての鏡開きにより公演はスタートし、公演の最後には小林幸子が”ラスボス”として舞台に立ち、「千本桜」を披露した。
2023年10月4日発売
芸能生活20周年記念 両A面シングル
花園直道「キトアイラク/Let’s walk together」
ハナミチ東京 歌舞伎町
新世代大衆演劇場 歌舞伎町劇場
地下1階は山手線内唯一の大衆劇場となる「歌舞伎町劇場」となる。花道やセリなど本格的な舞台設備に加え、7m×3mの大型LEDビジョンを設置。最新技術でショーアップした次世代型大衆演劇が毎日日替わりで上演される。
食のHANAMICHI内藤新宿
3階には、江戸の食の四天王と言われている「すし」「天ぷら」「蕎麦」「うなぎ」に、「串焼き」と「茶屋」「呑み処」を加えた7つの業態をそろえた飲食フロアが誕生。2023年11月1日にグランドオープンを予定しており、花園直道がプロデュースとして加わる。
その他、創業59年、新宿を代表する純喫茶が新宿三丁目から移転した「珈琲西武 本店」や「和レンタル衣装 きぬも 」、「ハナミチカフェ 」、「BBQてらす御来光」などの店舗が入居。※一部店舗は11月1日よりオープン。