松尾雄史がデビュー10周年記念コンサートで、三線を初披露。「これからも一年一年を大切に」
松尾雄史が3月10日、東京・板橋区の板橋区立文化会館大ホールでデビュー10周年記念コンサートを開催し、「10年も歌ってこられたのは、皆さんのおおかげです」とファンに感謝。練習してきた三線を初披露した。
「あっという間でしたね。デビューしたころは、まさか10周年の日を迎えられるとは思ってもいませんでした。20代のころは歌っている年数を意識したことはほとんどなくて、ただ好きな歌を淡々と歌ってきたという感じでしたが、30代に入ってからは急にプロ意識に目覚め、一年一年を大切に歌っていかなければという気持ちにさせられました」
そう語る松尾は10周年を迎えた節目のコンサートに向け、三線を猛練習してきたという。
「この日のために何か挑戦してみたいなと思い、初めて“三線”という楽器にチャレンジさせていただきます。楽器を人前で披露するのは今回が初めてです。楽器といえば、このコロナ禍で初めてアコースティックギターを買ったのですが、三日坊主で投げ出してしまいました(笑)。三線は演出家の方に勧められて始めたのですが、この3カ月間、先生について猛練習したかいがあってか、何とか形になってきましたので、今日はぜひ成功させたいですね」
コンサート会場には、デビュー当時からの熱烈なファンが大勢詰めかけた。
「10年も歌ってこられたのは、皆さんのおかげです。今日は僕の歴史を振り返りながら歌っていきたいと思います」とあいさつした松尾は、第12弾シングル「なでしこの花」をはじめ、オリジナルシングルから「すず虫」「俺の花」「星空の酒」「さよならを嘘にかえて」、カバー曲から自身が歌に目覚めるきっかけとなった「雪椿」(小林幸子)、師匠・水森英夫氏との出会いの曲「哀愁の湖」(氷川きよし)、2012年6月発売のデビューシングル「くちなし慕情」、そして新曲「寒すずめ」など全22曲を熱唱した。
その中で、松尾が初お披露目の三線を弾きながら「十九の春」(沖縄俗謡歌)と「涙そうそう」(夏川りみ)を歌唱した時は、わずか3カ月の三線初心者とは思えない演奏ぶりに客席から絶賛の拍手が送られた。
また、新曲「寒すずめ」については「“すずめ すずめ 寒すずめ”というフレーズが童謡っぽくて、スーっと耳に入ってくるような覚えやすいメロディーがキャッチーな楽曲です」とアピールしていた。
「先日、東京・中野サンプラザで開催された日本クラウン主催のイベントに僕も参加させていただきましたが、昨年芸道60周年を迎えられた北島三郎御大は僕が尊敬している大先輩です。僕なんか足下にも及びませんが、次は15年を目指し、その先も20年、30年・・・と歌い続けていきたいですね。いまは演歌のヒット曲がなかなか出にくい時代ですが、一歩一歩頑張りながら大ヒット曲を出したい」
盛況のうちに終わった松尾雄史の10周年記念コンサート。その模様は6月7日にDVD『10周年記念 松尾雄史コンサート2023」として発売される予定だ。