中澤卓也、25歳の誕生日に笑顔でコンサート「こんなに幸せな誕生日はないです」
中澤卓也が10月3日、東京・ティアラこうとうで「中澤卓也ハイブリッドコンサートVOL.2〜会場とオンラインで、誰かさんの誕生日も祝ってくれたら嬉しい〜」を開催した。
新型コロナウイルス感染防止のため客席の間を空け、声援や祝福の言葉を送れない状況であったが、中澤の25歳の誕生日当日ということで会場はいつも以上の熱気と大きな拍手で温かい雰囲気に包まれていた。
緞帳が上がると、中澤はセンターに置かれた椅子に腰掛けキーボード、カホン&パーカッション、ギターのアコースティックの音色に合わせて「産まれた理由」(高橋優)を歌い上げ幕を開けた。
「いつもの僕のコンサートはノリノリの曲で幕を開けますが、今日はしっとりとオープニングを歌ってみました。今日は僕の25回目の誕生日です。皆さんありがとうございます。皆さんに今日歌を届けることができて、こんなに幸せな誕生日はありません。歌える喜び、幸せを噛み締めながら最後まで一曲一曲大事に届けていきたいと思っていますので、最後までどうぞよろしくお願いします!」
第一部は、中澤が公式YouTubeチャンネルで毎週金曜日に更新している人気企画「歌ごころ」をコンサートで初めて再現したスタイルで届けた。「踊り子」「I LOVE YOU」「LA・LA・LA・LOVE SONG」「初恋」「君は薔薇より美しい」「糸」など、”音楽ジャンルの架け橋となれる歌手”を目指している中澤らしいバラエティーに富んだ名曲を躍動感たっぷりに披露し、また新たな魅力を解き放った。
第二部は、一転してオリジナル曲をメインにした、これぞ”中澤卓也”のステージで魅せた。
デビュー曲の「青いダイヤモンド」で登場すると中澤は「第二部は動き回りますよ!」と宣言。ファンからのリクエストが多いというセカンドシングル「彼岸花の咲く頃」のカップリング曲「心変わり」、サードシングル「冬の蝶」のカップリング曲「いつまでも どこまでも」、そしてリズミカルで情熱的なナンバー「江の島セニョリータ」「冬の蝶」で観客を一気に”中澤ワールド”に引き込んだ。
中盤には、司会を務める牧野尚之氏のリードで、CDジャケット写真の中澤がプリントされた大きな誕生日ケーキが登場。さらにサプライズプレゼントとして、新浜レオンや徳永ゆうき、純烈、野口五郎などから祝福のビデオメッセージが紹介され盛り上がった。お祝いだけでなくいじられる場面もあり、こうしたところからも中澤が多くの人に愛されている様子が伝わってきた。
最後を飾ったのは、もちろん今年の勝負曲「北のたずね人」。この曲で年末の大舞台を目指すという”ちーむ中澤”の思いも乗せて、中澤は笑顔の中に強い意志と覚悟を秘め歌い切った。
「ここまでいろんな歌をお届けしてきましたけど、楽しんでいただけましたか? 本当にこんなに幸せな誕生日はないです。このような状況の中で、スタッフの皆さんがいろいろな壁を乗り越えて感染対策をしてこの公演を開催してくださいました。そして、不安もある中会場に駆けつけてくださった皆さんのご協力などもあり、今日こうして25歳の誕生日を迎えられたことが本当に幸せですし、本当に僕は人に恵まれてきました。自分の力だけでここまで来れたとは思っていません。両親や家族の支えや師匠の田尾将実先生、事務所の社長に出会えて……本当に皆さんがいないと僕は輝けないんです。でも、それに甘えるのではなく、皆さんが照らしてくださる光を何倍にもしてお返ししていくことが、僕の生きていく意味なんだと思います。まだ25年しか生きていないですが、これまでの出会いの一つひとつが僕を大きくしてくれてきたので、この先待っている出会いも楽しみですし、感謝しつつこれからもがんばっていきたいと思います。本当に皆さんありがとうございました」
アンコールに応え”ちーむ中澤”のTシャツを着てステージに戻ってきた中澤。その姿からは応援してくれるファンやアーティスト活動をいつもそばで支えてくれるバンドやスタッフ、家族など”ちーむ中澤”一人ひとりを大切に思う愛情が伝わってきた。
そして、ラストソング「ありがとう あなたへ」を熱唱。その歌声に込められた中澤の感謝の思いは、すばらしい時間を共有したすべての人々の心へ、まっすぐに響いたことだろう。