優しい目線に感涙。みんなのうたから新しい名曲誕生! 財津和夫の新曲「想い出に話しかけてみた」が配信リリース
財津和夫の新曲「想い出に話しかけてみた」が3月2日、配信リリースされた。
今回の楽曲は、昨年4月から続いてきた「NHKみんなのうた」60年イヤーを締めくくる楽曲として財津にオファーされたもの。現在、「みんなのうた」で放送中であり、3月まで流れる。
これまで財津は、「切手のないおくりもの」(1978年)、「空飛ぶ林檎」(1985年)など数多くの曲を「みんなのうた」に提供してきた。音楽活動を始めて50年の月日を重ねてきた財津だからこその楽曲で、さりげない日常の中でふと感じることが軽やかに描かれている。
今回の配信シングルは、TULIPがデビューを果たした古巣とも言えるExpressレーベルへの37年ぶりの復帰作となる。
一見素朴に聴こえる言葉とメロディーの中に、暖かい大人の優しさと子供のような純粋な目線が同居した新曲「想い出に話しかけてみた」。財津が半世紀かけて音で紡いできた数々の物語の続きがここに緩やかにつながり、優しく雲のように浮かんで微笑んでいる。いろいろあった過去を振り返るときの温かい目線が聴くものに感動を与えてくれる。
財津和夫は「想い出を擬人化した歌を作ってみました」と話す。
「想い出には苦いものもあります。長い月日を経てやっとすべての想い出を受け入れ、友のように連れ添っていける、そんな主人公の心境を歌にしてみました」
また、同時にカップリング曲として「人生はひとつ でも一度じゃない」も配信リリースされた。これは2020年に財津が発表した新曲。2021年に吉田栄作がカバーし配信リリースしている。
同曲は、一時は引退を考えていた財津和夫が「自分で自分を励ませる歌を作りたい」という想いから、10年ぶりの新曲として2020年に発表した楽曲でもある。NHKの財津和夫のドキュメンタリー番組の中で放送され、話題になっていた曲で、今回はその放送バージョンで発売されることになった。
“うまくいかないこと それは恋だけじゃない”という歌い出しがとても印象的な曲で、2月1日に財津和夫のオフィシャルホームページでCDとしても発売されている。
今年は、財津自身がTULIPとしてデビューを果たして50周年となる。フォークや歌謡曲が主流だった日本の音楽シーンにポップ & ロックという新風を吹き込み、日本語ロックの先駆者的な存在として地位を確立した。「魔法の黄色い靴」(1972年)、「心の旅」(1973年)、「銀の指環」「青春の影」(1974年)、「サボテンの花」(1975年)、「虹とスニーカーの頃」(1979年)等、ヒット作を立て続けにリリース。イギリス的な音楽感覚と日本的な情緒を高いレベルで融合させた新しい音楽に、心を奪われた若者は数知れなかった。
いよいよ今年4月からは「50th TULIP CONCERT TOUR」と称して大規模な全国位ツアーもスタートする。まずは8月までの16公演が発表されている。
2022年3月2日配信リリース
財津和夫「想い出に話しかけてみた」
財津和夫「想い出に話しかけてみた」配信サイトはこちら
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