川神あいが新曲「清水次郎長外伝~お蝶」を“愛ドリーム号”からお披露目。「夢は大きく、いつかは日本武道館!」
川神あいが12月19日、千葉・木更津市で新曲お披露目を行い、ファンとバーベキューやカラオケを楽しみながらスペシャルライブを行った。
「川神あい新曲コンベンション in 木更津みたて海岸」と題した歌謡フェスティバル。新曲「清水次郎長外伝~お蝶」(11月3日発売)をリリースした川神は、潮干狩り場としても有名な金田みたて海岸にステージトラック「愛ドリーム号」を持ち込み、「時間の許すかぎり楽しんでいってください」と、笑顔で歌い始めた。
愛ドリーム号はコロナ禍で歌を披露する機会が奪われたことを悲しむファンクラブの有志たちによって準備された移動式ステージで、今年7月に完成。茨城県つくば市の研究学園駅前公園で開催したチャリティーを兼ねた初ライブでは、約800名が川神のステージを楽しんだ。
「愛ドリーム号は『あいちゃんの歌声が聴きたい!』というファンの皆さんの気持ちで作っていただきました。室内で歌うのと、野外で歌うのとでは高揚感が全然違います。ライブを全身で体感していただきたいと思います。名前の通り夢のあるトラックです。このトラックで全国を回り、新曲『清水次郎長~お蝶』をたくさんの方に聴いていただきたいと思っています。愛ドリーム号のラミネートは矢沢永吉さんのツアートラックも手がけていらっしゃる方がデザインしてくださっています。夢は大きく、いつかは日本武道館でコンサートを開いてみたいですね」
川神が愛ドリーム号で歌うのは今回が2回目だった。愛ドリーム号会長の篠崎博さんがドラム演奏で加わり、北に東京湾アクアライン、西には、空気が澄んだ日には清水次郎長が生まれた駿河国(静岡県)の富士山も臨める絶景の場所で、川神は新曲「清水次郎長外伝~お蝶」と、カップリング曲「情艶恋歌」「真(まこと)の夢」から披露した。
1987年に“木村極希”としてデビューした川神は、35周年を迎える。順風満帆な歌手人生ではなかったというが、演歌・歌謡曲からジャズ、ポップス、シャンソン、R&B、歌謡浪曲まで幅広く歌いこなす歌唱力と、ステージでの軽妙なトークが魅力で、熱心なファンに支えられてきた。
「清水次郎長外伝~お蝶」は、浪曲やセリフ(登場人物3名)も入る立体的な作品で、次郎長と、妻である初代お蝶との悲しい死別が描かれている。また「真の夢」では、“北原三千代”名義で、川神が作詞・作曲も手がけた。「朝3時半に突然、詞が降りてきた」そうで、“人生山あり谷あり苦節骨折”を経験してきた川神ならでは内容。支えられてきたファンに感謝の気持ちを込めて、「真の夢を 実らせて 熱い涙の ありがとう」(歌詞より)と歌っていた。
この日は晴天に恵まれたが、海岸からの冷たい風も吹いてきた。
「人生はつらいこともありますが、生き抜いていかないといけません。寒かったですが、いい思い出になりました」
そんなふうにも語っていた川神は、キャンペーンができない中でもYouTubeのミュージックビデオが30万再生を超え、今年1月にはDAMカラオケランキングで急上昇・第1位となった阿久悠・作詞、伊藤薫・作曲の前作「三日月オペラ」や、伊藤薫の作詞作曲で国民的ソングとなっている「ラヴ・イズ・オーヴァー」、鳥羽一郎のカバーで「海の匂いのお母さん」、そしてライブやコンサートで、「あいちゃんに歌ってほしい」とリクエストが多い、ゆずの「栄光への架け橋」をカバー。アンコールでは長編歌謡浪曲「元禄名槍譜 俵星玄蕃」を迫力いっぱいに聴かせ、夢をアピールした。
「来年の夏、またこの場所に戻ってきます。みんなで35周年のサマーフェスを楽しみましょう。そして、いつか皆さんを日本武道館へ連れて行きたい!」
「愛ドリーム号」~ファンの思いを乗せて~
コロナ禍で歌手生活を制限された川神あい。「あいちゃんに歌わせてあげたい。野外だったら大丈夫だろう」とのファンクラブの思いがステージトラック「愛ドリーム号」に結実した。愛ドリーム号の会長・篠崎博さん(上写真)は、川神の歌声に惚れ込み、トラック製作を主導した。その昔、ドラムの経験があったことから、ステージではドラム演奏でも川神を支えた。「ひろちゃんを一緒に日本武道館へ連れて行くのが夢です」(川神)。
2021年11月3日
川神あい「清水次郎長外伝~お蝶」
「清水次郎長外伝~お蝶」は伝説の大親分・清水次郎長の妻、初代お蝶が主人公の時代劇風作品。夫婦の愛情を感じさせる聴きごたえ充分の歌謡浪曲に仕上がっている。次郎長、お蝶、子分の3人のセリフを一人で演じ分けているところはじっくり聴きこんでみてほしい。