
【取材日記】川神あいさんの新曲「愛してルンバ」には中毒性があるようです。
いつもパワー全開の川神あいさんに新曲「愛してルンバ」についてお話をうかがってきました。3月13日に発売され、評判もいいそうでうれしそうでした。
「あいちゃん、いい歌ねえ。元気がでたわ」「メロディーが懐かしくて覚えやすい」と言ってもらえているそうで、あるライブで3回披露したところ、なんとアンコールでも「愛してルンバ」が聞きたいとリクエストがあったとのこと。この曲には何回か聞くと「また聞きたい」と思ってしまう中毒性があるようです。
じつは今作のメロディーは10年ほど前にできおり、西村幸輔先生がずっと温めていました。その作品があいさんに提供されたのですが、西村先生からは「詩は北原三千代先生にお願いしたい。条件は頭の出だしを”もう若くないから”で始めてほしい」と注文があったそうです。
はい。”北原三千代”とは、あいさんの作家名です。これまでに何曲か作詩をされていますが、歌とは違って作詩には不安しかなく、一度は無理ですと断ったそうです。でも、西村先生から任せると言われたあいさん。そこからは寝ても覚めても、メロディーを聴きながら、”もう若くないから”とつぶやく日々が始まります。
「2000回はつぶやいたかも」
そうして完成したのが、情熱的な愛の歌でした。
「とにかくみんなを元気にしたかった。年齢を重ねても希望をもってほしかった。ですから、ライブなどでお目にかかる中高年の方に『何がやりたいか』をリサーチしました。サンバのリズムの作品だったので、サンバを踊る社交ダンスのYouTube動画を見て研究して・・・(笑)。”指をからめてルンバ”の歌詞はそこから生まれました」
そう言って社交ダンスのホールドの仕方(手の握り方)を実戦して見せてくれたあいさん。指を絡められて、ドキドキしてしまいました(苦笑)。
日本舞踊では演歌や歌謡曲に合わせて踊ることを「新舞踊」と言いますが、「シン・ダンス」として社交ダンスの方に踊ってもらえたらうれしいと話されていました。
ちなみにジャケット写真やミュージックビデオでは青いタイトなドレスを着用されているあいさん。このドレスを着るためにダイエットしたそうです。
「8キロやせました。鶏のササミともやしと炭酸水と、あとスルメをかじって・・・。夜お腹が空くと寝られませんでした(笑)」
リリースと同時にミュージックビデオがYouTubeに公開されています。ぜひ、その成果も合わせてみてください。
「若いころは『売れたい』『有名になりたい』という気持ちがいちばんでしたが、長く歌ってきていろんな時代を経験したことで、いまはヒット曲よりも『伝わる歌』を歌っていきたい。その延長線上にヒットがあればいいなと思いますが、芸術と同じように心に残る歌を歌うのが私に仕事。『元気になったよ』とか『その気持ちわかるわ』とか、ひとりでも私の歌で救われる人がいることのほうが大切です」
そんなふうにも語っていたあいさんの新曲「愛してルンバ」。そしてカップリング曲「夜空の星を抱きしめて」と「Kanpai」。ぜひ、この3曲を聞いてみてください。「夜空の星を抱きしめて」は実話を元にした作品で、あいさんが作詩作曲されています。「Kanpai」は前作「あなたに乾杯」の英語バージョン。世界中の人に届けたい応援歌になりました。
2024年3月13日発売
川神あい「愛してルンバ」

「愛してルンバ」
作詞/北原三千代 作曲・編曲/西村幸輔
c/w「夜空の星を抱きしめて」
作詞・作曲/北原三千代 編曲/西村幸輔
c/w「Kanpai」
作詞/北原三千代 作曲/伊東薫 編曲/若草香
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91553 ¥1.500(税込)