
新浜レオンがコットンクラブのステージで単独コンサート。ジャジーな雰囲気で観客の心をつかむと、「僕が未来を明るくする」と宣言
新浜レオンがジャジーな雰囲気の中、ファンに生歌を聴かせた。10月30日、大人の上質な空間が魅力のコットンクラブ(東京・丸の内)で単独コンサート「LEON NIIHAMA Super Premium Concert 2021 ~Leonessa~」を2公演開催し、大成功させたのだ。
上下ダークグリーンの衣裳で登場した新浜は、スタンドマイクを手に「さあ、行こう!」とシャウト。生バンドのビートが心地いい最新曲「ダメ ダメ…」から始まったコンサートは、いつも以上にエネルギッシュで、それでいてクールな印象。続けて披露したデビュー曲のカップリング「心奪って」では、ドラマチックなイントロが印象的なバラードを聴かせた。
「皆様、ようこそお越しくださいました。本日はここコットンクラブという大変光栄な場所で歌を届けられるという本当に幸せな気持ちと、皆様への心からの感謝の気持ちを込めて、時間の許す限り、心を込めてお届けてしていきたいと思います」
深呼吸をしながら客席を見渡し、目を輝かせたファンに「本当にうれしい」と伝えると、尊敬してやまない新御三家の曲をカバーしてみせた。野口五郎の「甘い生活」、郷ひろみの「セクシー・ユー(モンロー・ウォーク)」、そして西城秀樹の「ギャランドゥ」の3曲だ。
「甘い生活」は伸びやかに切なく、「セクシー・ユー(モンロー・ウォーク)」では間奏のフリをキメ、テレビ番組でも披露し好評を得た西城秀樹の名曲「ギャランドゥ」では、「大好きな西城秀樹さんの映像は何度も何度も観ました」と、曲を愛する気持ちを溢れさせながら熱唱した。
ジャズクラブ「ブルーノート東京」のステージにはゲスト歌手として登壇したことがあったが、同じ名門のステージであるコットンクラブで、単独コンサートを開催することは、新浜にとって夢だった。
「野口さんの『私鉄沿線』をテレビ番組で一緒に歌わせていただいたことから懇意にしていただいていますが、『見に来てよ』とお誘いいただき、今年、野口さんのコットンクラブでのライブを観させていただきました。その時からいつかは僕もコットンクラブでやりたいと思っていたんですが、まさか年内に実現するとは。今日、このステージに立てるのは応援してくださる皆さんのおかげです。ライブでは野口五郎さんはいろんなものに挑戦されていました。僕も今日は挑戦したいと思います」
ステージにひとり残った新浜が、グランドピアノの弾き語りで尾崎豊の名曲「I LOVE YOU」を届けると、会場は感動に包まれた。昨年末、指一本から練習を始めたというピアノ。7月に日本橋三井ホールで開催した約2年ぶりの単独コンサートで初披露していたが、さらに研鑽を積んだ音色で聴かせた。
「歌はもちろんですが、ミュージックビデオでは演技にも挑戦しました。ファンの皆さんにより喜んでいただけるように、常にいろいろなことにチャレンジしていきたい」
新浜は自身がデビューした2019年に製造された、日本で一本しかないギターを手にすると、今度はギターの弾き語りで「つぐない」を歌い始める。テレサ・テンのヒット曲で、歌手である父(髙城靖雄)がよくコンサートで歌っていた曲だった。歌唱の途中からはピアノの音色も加わり、ドラマチックな世界観で新浜は「つぐない」を聴かせた。
この日、演奏で新浜をサポートしたバンドのバンドマスターは増崎孝司だった。ブルーノート東京で開催した人気ライブ「増崎孝司 presents “the Lounge” Special Edition」に、ゲストボーカルとして新浜に白羽の矢を立てたトップギタリストだ。
新浜は初のブルーノートでも披露した英語詞曲「Arthur’s Theme(ニューヨーク・シティ・セレナーデ)」と「Stand by Me」(一部は「SUKIYAKI」)を、増崎たちの演奏に支えられながらコットンクラブの雰囲気にふさわしく軽やかに歌い上げていった。
カリフォルニアが舞台に登場する映画『Stand by Me』の劇中歌「Stand by Me」を紹介する際には、「ニューヨークから今度はマンハッタンにお連れします」と発言し、増崎から「同じでしょ!」と、ツッコまれる場面では観客を和ませていた。
何度も発音指導を受けて取り組んできたと語る世界的名曲たちを歌った新浜。その後は一気に、セカンドシングルのカップリング「佐原の町並み」、尾崎紀世彦のカバーで「また逢う日まで」、セカンドシングル「君を求めて」、そしてデビューシングル「離さない 離さない」をラストソングとして畳み掛けていく。
「デビュー3年目、もう11月になります。今年も最後までできることを。今できる100%を大切に、最後の最後まで突っ走っていきたいと思います。改めて、日頃支えてくださるすべての方々に心からの御礼を申し上げます。本当に皆さん、いつもありがとうございます。うまいことは言えないですが、僕は目標と夢に向かって、どんなことがあっても曲げずに真っ直ぐに前だけを向いて、走っていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。これがまたスタート、未来を向いて頑張っていきます」
観客からのアンコールに応えて再登場した新浜は、エンディングの曲に初の両A面シングルのもうひとつの楽曲「さよならを決めたのなら」を選んだ。同曲は「日本作曲家協会音楽祭・2021」で奨励賞を受賞した作品だ。
「コンサートタイトルの“Leonessa”はイタリア語でライオンの女性名詞。今日の主役は僕ではなく、いつも応援してくださる皆さんですという気持ちを込めてこのタイトルにしました」
そう、この日のコンサートの主役は観客だった。ライティングでオレンジ色に染まったステージで、新浜は時に激しく、時に切なく「さよならを決めたのなら」を聴かせると、コロナ禍で会えないときも応援し支えてくれたファンに感謝しても感謝しても、この想いを伝えきれないと、言葉を詰まらせそうになりながら、観客に深々と頭を下げた。
そして、「未来を僕が明るくしていきたい」。ステージを降りた新浜は「これからも期待を上回るステージを届けていく」と力強く語った。
「直接お世話になっている皆さん、何より応援してくださる皆さんを前に歌う幸せを心から感じました。コットンクラブもそうですが、いろんなステージに立って、未来を僕が明るくしていきたい。そんな気持ちになりました。ブルーノートでは洋楽を2曲歌わせていただきましたが、今日はジャズクラブで、自分のオリジナル曲を歌わせていただいたことにすごく感動して、オリジナル曲が名門のステージで響いていることがとてもうれしかった。コンサート会場のホールとは別に、今後もこうした場所で歌っていくことを大切にしたいと思います。増崎さんからはたくさんのアドバイスをいただきました。今日もそうですが、リハーサルの時から何度も『こうしたほうがいいよ』とか、時には怒られながらアドバイスをいただいて感謝しています。これからも期待を上回るステージを届けられるように頑張ります。まだまだこれから。れおすけと一緒に頑張ります(笑)」
「LEON NIIHAMA Super Premium Concert 2021 ~Leonessa」
歌唱リスト
01.ダメ ダメ・・・
02.心奪って
03.甘い生活
04.セクシー・ユー(モンロー・ウォーク)
05.ギャランドゥ
06.I LOVE YOU
07.つぐない
08.Arthur’s Theme
09.SUKIYAKI(2部は「Stand by Me」)
10.佐原の町並み
11.また逢う日まで
12.君を求めて
13.離さない 離さない
《アンコール》
さよならを決めたのなら
2021年9月22日発売
新浜レオン「ダメ ダメ・・・/さよならを決めたのなら」
れおすけ盤/たそがレオン盤
れおすけ盤「ダメ ダメ・・・/さよならを決めたのなら」

「ダメ ダメ・・・」
作詞/山崎あおい 作曲/馬飼野康二・鎌田俊哉 作曲/船山基紀
「さよならを決めたのなら」
作詞/渡辺なつみ 作曲/大谷明裕 作曲/CHOKKAKU
c/w「やってみYO〜!」
作詞/佐々木美和 作曲・編曲/後藤康二(ck510)
海峡レコード JBCK-4010 ¥1,350
※「れおすけ」イラストジャケット ※オリジナル特典カード封入
たそがレオン盤「さよならを決めたのなら/ダメ ダメ・・・」

「さよならを決めたのなら」
作詞/渡辺なつみ 作曲/大谷明裕 作曲/CHOKKAKU
「ダメ ダメ・・・」
作詞/山崎あおい 作曲/馬飼野康二・鎌田俊哉 作曲/船山基紀
c/w「つぐない」
作詞/荒木とよひさ 作曲/三木たかし
海峡レコード JBCK-4011 ¥1,350
※オリジナル特典カード封入:「さよならを決めたのなら」全編歌唱ver.ミュージックビデオ視聴QRコード入り