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寺本圭佑

全国からのど自慢が集結。寺本圭佑が「ひとりにしない」全国カラオケ大会を開催。新曲「望郷本線」もアピール

寺本圭佑が10月15日、東京・千代田区の「いきいきプラザ カスケードホール」で、「寺本圭佑『ひとりにしない』 全国カラオケコンテスト・東京決勝大会」を開催。全国8カ所で実施された予選を勝ち抜いた21名が歌声を競った。

「ひとりにしない」は作詞・森坂とも、作曲・小田純平による作品。カップリングに「風の駅舎」を収録し、2019年7月にリリースされた。また2020年3月には斉藤功の演奏による「ひとりにしないギターバージョン」のほか、「女の酒場」「イヨマンテの夜」が収録された「ひとりにしない」スペシャルパッケージ盤が発売されている。

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決勝大会は、コロナ禍により何度か延期されていた。

「延期、延期でしたから。今日は無事、大会を終わらせることだけを考えました。決勝大会に出場された皆さんの素晴らしい歌唱にびっくりしました。優勝された方はもちろんですが、これだけうまく歌っていただけたのがうれしかったですね。『ひとりにしない』では、“歌の宅配便”として、全国1174カ所まわりまして、今年9月に日本縦断10万キロを達成しました。このキャンペーンの中で、いろんな方とお会いさせていただき、カラオケで歌っていただけました」

寺本は2010年に東大寺四郎として「おやじありがとう」でデビュー。2012年には現在の寺本圭佑に改名し、小田純平が作曲したセカンドシングル「心の花束」を発表。小田の3番目の弟子となり、以降、数々の小田作品をリリースしてきた。

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「ひとりにしない」はユニバーサルミュージック移籍第1弾、デビュー10周年記念曲として制作された。そのキャンペーンとして、寺本は「日本縦断10万キロ~目指せ!! 地球二周半~」という企画を実施。30キロから40キロにもなる荷物を引っ張り、全国を行脚してきた。

「山川豊さんに憧れて、歌の世界に入りました。有線リクエストランキングで『ひとりにしない』が1位に選ばれた時は、『1位じゃないか』と真っ先に知らせてくださったのは山川さんでした。この衣裳は山川さんからいただいたものです」

山川と同じユニバーサルミュージックへ移籍したこともあり、今では懇意にしてもらっており、ジョイントライブの予定もあるという。

寺本圭佑

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決勝大会に出場した21名の歌唱が終わり、審査に入っている間、山川からもらった黒のスーツ姿でステージに現れた寺本は、ミニライブで参加者を楽しませた。

「いつものライブやキャンペーンとは違った雰囲気です。皆さん、歌がお上手でびっくりしています。僕もカラオケ大会で優勝させていただいたのが歌手になるきっかけになりました。ですから、皆さんの気持ちがよくわかります。いちばんイライラするのが、ゲストコーナーです。ゲストの歌唱はいいから、早く審査結果が知りたいとね(笑)。でも、今日は僕のコンテストなので歌を聴いていただきたいと思います。ミニライブというと、普通3曲ほど歌うものです。僕も3曲歌う予定でしたが、喉の調子が良さそうなので7曲聴いていただこうと思います(笑)」

今年6月に発売した新曲「望郷本線」やそのカップリング曲「もう離さない」のほか、「イヨマンテの夜」「女の酒場」「津軽の女(ひと)よ」などを歌唱。アンコールに応えて、この日、8曲目となる「ありったけの愛をこめて」を届けた。

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寺本によるミニライブ(!?)が終わると、いよいよ審査結果が発表された。課題曲は「ひとりにしない」、「ひとりにしないギターバージョン」「風の駅舎」の3曲だったが、優勝したのは北海道から参加した酒井秀明さん。ギターバージョンを歌っての獲得だった。準優勝は福岡県の下田代りかさん(「風の駅舎」を歌唱)、3位は兵庫県の高原秀光さん(「風の駅舎」を歌唱)が獲得した。

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高田浩希さん(審査員長/音楽プロデューサー)、日比成一さん(審査員/ユニバーサルミュージック)、水谷直さん(審査員/アクトラスマネージメント)によって審査が行われた。寺本の所属事務所、アクトラスの水谷さんから審査結果が発表された。

優勝した酒井さんは、3年前に脳腫瘍を煩い、そのリハビリのために歌を始めたそうだ。寺本を知ったのは、新潟での公演だった。

「寺本さんとは新潟で知り合って、最初は『やむにやまれず』という歌を歌いました。寺本さんの声がジーンと来る、響きのある声だなと思って、寺本さんのような声で歌ってみたいなと、それを目標にして練習してきました。こうしたコンテストに挑戦したの初めてでした。3位、2位と名前が呼ばれた時、まさか優勝するとは思っていなかったので、ダメかなと思ったんですが・・・。やればやれるもんですね(笑)。運もよかったと思います」

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大病からのリハビリのために歌を始めた酒井秀明さん。歌声に惚れて、寺本のファンになった。

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寺本が見守る中、優勝した酒井秀明さんが自慢ののどを再度、披露した。

酒井さんは北海道北斗市で、大衆酒場「駅舎」を営んでいる。元々は別の店名だったが、寺本に憧れ、寺本の「風の駅舎」から店名をもらった。

「駅というのはみんなが集まってくるところですしね。歌を歌えるステージも自分たちで作って、10月1日から新装オープンしたばかりなんです。いただいた優勝カップは店に飾ります。寺本さんの歌をどんどん広げられたらと思います」

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「寺本圭佑『ひとりにしない』 全国カラオケコンテスト・東京決勝大会」。北は北海道から南は九州まで、全国から集まった出場者の皆さんとの記念撮影。

酒井さんのような熱心なファンに支えられている寺本圭佑。6月リリースの新曲「望郷本線」の評判がよく、「ヒットさせていきたい」と意気込みを語っていた。

「コロナ禍で故郷に帰りたくても帰れなかったり。夢を叶えたくても叶えられなくて、そして親の死に目に会えなかったり。そんな時代に『望郷本線』が合っているね、とよく言われます。僕の両親はまだ健在ですが、頑張るほど親の死に目に会えないなどと、言われますけど、今のうちに両親にもこの歌を届けて、しっかりヒットさせていただきたいと思います」

 

最上段の写真)
寺本圭佑と上位3位の出場者。左から高原秀光さん、下田代りかさん、寺本、酒井秀明さん。


2021年6月30日発売
寺本圭佑「望郷本線」
寺本圭佑

「望郷本線」
作詞/鮫島琉星 作曲/小田純平 編曲/ヤタベタダシ
c/w「もう離さない」
作詞/鮫島琉星 作曲/小田純平 編曲/ヤタベタダシ
ユニバーサルミュージック UPCY-5099 ¥1,350(税込)

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