寺本圭佑の新曲「望郷本線」が有線リクエストランキングで1位返り咲き。カラオケ愛好家に愛される理由とは?
“歌う宅配便”として全国で出向き歌を届けている寺本圭佑の新曲「望郷本線」が4月13日付けの有線リクエストランキング(演歌歌謡曲)で1位に復帰した。
寺本は2010年に東大寺四郎として「おやじありがとう」でデビュー。2012年には現在の寺本圭佑に改名し、小田純平が作曲したセカンドシングル「心の花束」を発表。小田の3番目の弟子として、以降、数々の小田作品をリリースしてきた。
「望郷本線」は昨年6月30日に発売されたシングル。故郷からの悲しい知らせに慌てて帰郷し、家族や身近な人との別れを歌った作品だが、発売以降、カラオケ愛好家から熱い支持を受けている。
発売から数カ月が経った頃、「望郷本線」に手応えを感じた寺本はこんなふうに語っていた。
「コロナ禍で故郷に帰りたくても帰れなかったり。夢を叶えたくても叶えられなくて、そして親の死に目に会えなかったり。そんな時代に『望郷本線』が合っているね、とよく言われます。僕の両親はまだ健在ですが、頑張るほど親の死に目に会えないなどと、言われますけど、今のうちに両親にもこの歌を届けて、しっかりヒットさせていただきたいと思います」
寺本が歌う「望郷本線」が有線リクエストランキングに長期でチャートインし、カラオケファンからも支持されている理由について、『月刊カラオケファン』の小野学編集長は次のように分析している。
「『望郷本線』は昨年11月号(9月21日発売)の『今月のカラオケリクエストHOT50』に初登場し、発売から10カ月を経た現在も高順位をキープしています。“望郷” “大切な人との別れ”といったテーマ、温かく深みのある歌声、何より歌手・寺本圭佑の歌への思いがカラオケ愛好家の心をつかんだのでしょう。2010年のデビュー以来、たゆまぬ努力を積み重ね、キャンペーン先などで出会った全国のファン一人ひとりを大切に活動してきた結果だと思います」
全国どこへでも歌を届ける“歌う宅配便”寺本圭佑の歌声と今後から目が離せなくなってきた。