福田こうへいが陸前高田市で復興支援コンサートを開催。義援金の贈呈も
福田こうへいが8月8日、岩手県の陸前高田市民文化会館「奇跡の一本松ホール」で、4年ぶりの復興支援コンサートを開催して観客に元気を届けると同時に、「地元のお年寄りの方をはじめ、これだけは必要だというものに使ってほしい」と、戸羽太陸前高田市長に義援金を託した。
2011年3月11日に発生した東日本大震災。震災からひと月も経たないうちに三陸へ駆け付けたのが、当時呉服屋で働いていた福田と民謡仲間だった。福田は民謡・演歌を歌い、被災された方に勇気と活力を感じ取ってもらうと同時に、歌の持つ素晴らしい力を改めて認識させられた。そのことが福田をメジャーデビューへと掻き立てた。
歌手を志した原点でもある被災地にステージトラックを持ち込んでの復興支援コンサートは、メジャーデビュー翌年2013年から5年間で、18会場で開催。延べ3万人を超える人々に歌で勇気づけた。
ただ、2018年以降は警備の問題、そして新型コロナ禍での感染拡大防止の観点から、開催を模索しつつも開催を見送らざるを得ない状況だった。
しかし震災から丸10年の今年、福田は陸前高田市民文化会館「奇跡の一本松ホール」の開館一周年記念事業として、復興支援コンサートの再開を実現した。コンサートは昼夜2回行われ、抽選で当選した計800名が参加した。
「震災後、被災したかつての市民会館を見た時は当時の情景が思い出されて、涙が止まらなかったです。新しい会館が出来上がり、歌える日を心待ちにしていました。今日は元気に、健康でお越しくださりありがとうございます。最前列から一番後ろで見てくださっているお客様まで一人残らず歌で元気を届けたいと思います」
ソーシャルディスタンスの確保など、感染対策に万全を期して実現したコンサートに、福田は、被災地復興の願いを込めた「ひとりじゃないから」や新曲「男の残雪」、デビュー曲「南部蝉しぐれ」など、オリジナル曲だけでなく、民謡、昭和の名曲カバーなど全23曲を熱唱した。
ちなみに、同じ岩手県出身で、MLBで大活躍する大谷翔平選手について聞かれた福田こうへいは、「大谷選手には紅白歌合戦でお会いしたことがあります。世界で活躍している大谷選手のように、私も東北岩手の歌手として頑張っていきたいです」と意気込んでいた。