氷川きよしが「Papillon(パピヨン)-ボヘミアン・ラプソディ- 」をリリース!

氷川きよし、初のポップスアルバム
「Papillon(パピヨン)-ボヘミアン・ラプソディ- 」の衝撃

 デビュー満20周年を迎えた氷川きよしが初のポップスアルバム「Papillon(パピヨン)-ボヘミアン・ラプソディ- 」が発表し、氷川の新たな世界観を表したニュービジュアルや、アルバムの幅広い音楽性が大きな話題となっている。
 表題曲の「パピヨン」を始め10曲がこのアルバムのために書き下ろされ、「限界突破×サバイバー」、「碧し」、「確信」の既発曲に加え、昨年11月、スペシャルコンサート2019「きよしこの夜Vol.19」で初披露され話題となったクイーンのカバー曲「ボヘミアン・ラプソディ」(日本語訳)が収録されている。

氷川きよしにジャンルはない。
あるとすれば、氷川きよしというジャンルだ!

 このアルバムについて氷川は「人間にとって何が大事かということを考えさせてもらえる作品をいっぱい集めました。まさに、生きるということ、命の尊さをあらためてこのアルバムで、私の歌で、伝えていけたらと思っています」とコメント。ロック、バラード、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)、R&Bと多様な曲にチャレンジしており、聴き応え満点の全14曲が収録されている。「演歌を20年歌って、いろいろな経験をさせていただいた」とも語る氷川。「そこからまた次のステップへ行くための、自分の中でのスタートを切るアルバムになりました」。

 では、全14曲を氷川とともに見ていこう。

1 「Papillon(パピヨン)」(新曲)
どの曲から聴こうか? デビュー翌年の2001年から続く氷川の壮大なアルバムシリーズ「演歌名曲コレクション」と「新・演歌名曲コレクション」を聴いてきたファンなら、あまりに多様な作品群に、うれしい迷いを抱くかもしれない。しかし、最初は収録順に聴くことをおススメしたい。1曲目の「Papillon(パピヨン)」のネオ・クラシカルなイントロがあまりにも鮮烈だからだ。“氷川きよし第2章”に相応しい幕開けに、衝撃にも似た感動を覚える。

氷川「何よりも大事なのは“命”ということをテーマにしました。さまざまな価値観の社会の中で、“自分らしく生きる”ということを伝えたくて。蛹(さなぎ)から蝶(ちょう)へ羽化するように人間として輝くイメージです。愛する人のために生きたいという思いも表現され、自分の魂を封じ込めたような作品です」
“生命は儚くて何よりも美しい”というフレーズが心に突き刺さる「Papillon」。吐息や息遣いを想起させる歌声に、蛹のように閉じられた空間にいる錯覚を覚え、氷川が醸し出す浮遊感に、異世界に誘われる。

2 「不思議の国」(新曲)
氷川「まさに童話『不思議の国のアリス』の世界観を持っている曲です。ロックの安心感のあるサウンドがすごく耳心地いいんですよ。現実と非現実を行き来する感覚を表現しました」

「不思議の国のアリス」は、少女アリスが白ウサギを追いかけて不思議の国に迷い込む児童文学。ユニークなキャラクターたちと出会いながらその世界を冒険するさまを描いているが、同曲のミュージックビデオでは、「氷川きよし風のアリスを表現したり、王子様のような衣装で帽子屋の“マッドハッター”に変わったり。ちょっとアーティスティックな感じで曲の世界観を表現してみました」(氷川)という。DVDが付属するAタイプの初回完全限定スペシャル盤に収録される。

3 「キニシナイ」(新曲)
氷川「今、インターネットなどでいろんな情報が飛び交っていますが、フェイクニュースや噂、中傷もあり、信じて行動してしまう人もいます。本来、SNSは正しい情報を送るツールなのに。そういう世界に対して自分から歌で発信した作品です。“目を見て話そうよ”というメッセージをEDMサウンドにのせて、令和の時代に向けて発信しました」

表情をくるくると変えるEDMならではの氷川の歌声を楽しめ、エンドレスで聴きたくなる1曲だ。

4 「確信」(既発曲)
昨年20周年を迎えた氷川が、「自分が伝えたい思いを、演歌という枠にこだわらずジャンルレスに歌いたい」とストレートに表現した、初のロック作品。

氷川「42年生きてきて自分自身が確信したことを表現した作品です。もし明日が来なかったら? 今日が最後だとしたらどうするだろう? と自分に問いかけた時、悔やまないように自分の思ったことをしっかりやるってことが大切だと思いました」

氷川が初めてディレクションしスマートフォンで撮影したミュージックビデオが昨年話題になったが、Aタイプに付属するDVDにはバージョン違いが収録される。

5 「限界突破×サバイバー」(既発曲)
アニメ「ドラゴンボール超(スーパー)」の主題歌。氷川にとって、まさに自身の限界を突破する起爆剤となった運命の1曲だ。2018年のスペシャルコンサート「きよしこの夜 Vol.18」で同曲を歌った動画がYouTubeにアップされると、SNS上でも話題沸騰となり、700万回再生(6月末時点)を超えている。

氷川「まさしく自分がこうありたいという氷川きよし像を体現させていただいた曲です。『ドラゴンボール超(スーパー)』と悟空に感謝しています」

6 「青い鳥」(新曲)
フォークギターの響きが懐かしさを感じさせる。台詞も交え、氷川の歌唱は絶唱系で、”どこへ行ったの〟というフレーズの切ない響きがいつまでも耳の奥に残る。

氷川「去年の中頃、作家の先生が『青い鳥』をテーマに作ってくださった曲です。本当に偶然ですが、自分が大事にしていた美行(みい)ちゃんという青いオキナインコがいなくなってしまい、この歌の主人公と自分が重なりました。美行ちゃんへの思いがリアルな表現になって、すごくつらいんですが、心の中では、ずっと”青い鳥〟美行ちゃんが生きていると思っています」

7 「Love Song」(新曲)
氷川「これはもう氷川きよしの最極のバラードです。愛するひとりの人への思いを歌っています。ありのままの自分を愛してくれる、その人のために捧げる主人公の思いを表現しました」

冒頭の今から告白するかのような息遣いにドキッとし、美しく伸びやかなファルセットがやさしく響く。生きることは愛すること、という氷川の思いを感じさせる。

8 「This is love」(新曲)
ジャズテイストのロマンティックな曲で等身大の氷川を感じさせる。大人の魅力溢れる、甘くやさしい歌声のぬくもりに、いつまでも包まれていたくなりそうな曲だ。

氷川「男性の包容力とか、女性が男性にかけてもらいたい言葉がすごく表現された作品で、やさしくすべてを包み込んでくれる男性の心を、低音で歌って表現してみました」

9 「碧し」(既発曲)
GReeeeNが提供した曲で『NHKラジオ深夜便』のテーマソングにもなった「碧し」。昨年の20周年記念コンサートでは、氷川きよしの未来の曲として歌った。

氷川「自分自身のそのまま素直な気持ちを歌っている作品です」

氷川がデビューした“2月2日”という歌詞から始まるこの曲について、氷川は「歌うほどに自分自身が描かれていると感じる」と折に触れて語っている。

10 「おもひぞら」(新曲)
いきものがかりの水野良樹が初めて氷川に提供した作品で、氷川の内面を映し出す。

氷川「18歳の時に福岡から上京して、その時の両親と自分自身の思いを表現してくれているような作品です。水野さんは氷川きよしを本当に見つめて、中身や、心の中までを悟って書いてくださったのではないでしょうか」

11 「Never give up」(新曲)
氷川がkiiとして作詞に初挑戦した「Never give up」。作曲と編曲を担当した上田正樹がラップで参加し、中盤からは氷川と声を重ね、ふたりの絶妙なコラボは一気にR&Bの世界へ。プライベートでも親交のある上田との息はぴったりで、氷川の歌声に新たな響きが生まれている。

氷川「自分自身、何度も大きな波があったり、葛藤があったり、苦しんだり、悲しんだりして、でも“諦めない”という気持ちでこの芸能の世界でやってきました。幼少期頃の“遠いあの日”から始まる、氷川きよしの思いをストレートに、素人ながら一生懸命に書かせていただきました。R&Bなんですよ」

折々に自身を励ましてくれた“Never give up”という言葉をタイトルにした同曲は、人生の応援歌にもなっている。これからの氷川の詩作にも期待したい。

12 「Going my way」(新曲)
J-POP全盛時代を思い起こさせるダンサブルな曲。氷川にはこんな曲もよく似合うと感じさせる。氷川のライブを支えるチームHKのベーシスト、笹本安詞が提供した。

氷川「昭和のポップスのいちばんいい時期のテイストのサウンドがすごく耳に心地よくて、歌っていてとても爽快感がある1曲です。歌詞の中の思いは、自分と重なるものです」

13 「笑っていこうぜ」(新曲)
氷川「やっぱり人生には日々、苦悩が多くあると思うんですけど、少しでも笑ってポジティブに考え行かなきゃいけないなって思います。みんなで明るく盛り上がれたらいいなと思うんです」

フォークロックの懐かしいテイストで、氷川の力強い歌声がマッチした明るくラフな曲で、マイペースで行こうと励まされる。

14 「ボヘミアン・ラプソディ」(カバー曲)
昨年のスペシャルコンサート2019で歌い話題となった、湯川れい子氏訳詞によるクイーンのカバー曲だ。オペラパートとロックパートの両方を歌う氷川の超絶歌唱に圧倒される。

氷川
「フレディ・マーキュリーのスターとしての立場と、人間フレディの苦悩。その思いがすごく伝わってくる作品です。45歳という若さで亡くなったフレディの魂を心で感じながら、日本の方に日本語で、そして魂で歌わせていただきたいと思います。あれだけの大きな作品を日本語訳詞してくださった湯川先生には感謝しています」

“ママ殺しちゃった 銃口向けたら 男は死んだ”。湯川氏によるストレートな訳詞がこの曲の世界を強烈に描き出している。氷川は「一日本人として、代表して歌わせていただきたいと思います」と決意を述べている。

 氷川は自由にさまざまなジャンルを行き来し、表情豊かで変幻自在な歌声で、どんなサウンドも見事に成立させている。演歌でデビューした氷川は“演歌界のプリンス”と謳われてきたが、このアルバムを聴くほどに、「氷川きよしの歌にはジャンルなどない。あるとすれば氷川きよしというジャンルだ」という思いにかられる。
氷川の原点は、デビュー以前にさかのぼる。内気で自分の気持ちを表現するのが苦手だった幼い氷川は、歌でなら自分の気持ちを伝えられると思った。それが歌うこと、歌手としての原点なのだという。原点回帰となる第2章の始まりのアルバムが、こんなにも自由で斬新で可能性に満ちているとは・・・。

(文=親松尚子)

2020年6月9日発売
氷川きよし初のポップスアルバム!!
「Papillon(パピヨン) -ボヘミアン・ラプソディ- 」

【Aタイプ(初回完全限定スペシャル盤)】初の17cm 紙ジャケット仕様

【Bタイプ】日本コロムビア COCP-41181 ¥2,909+税

Aタイプは初回完全限定スペシャル盤でCDとDVDの2枚組。初の17㎝紙ジャケット仕様となる。DVDには特典として、「Papillon」「不思議の国」「キニシナイ directed by HK」「おもひぞら directed by HK」「確信 directed by HK」の5曲のミュージックビデオ(MV)収録される。

DVDに収録する曲を選ぶにあたり、氷川は最初に「パピヨン」の映像が浮かんだという。
「何があっても生き抜いてほしいという思いを込め、変化していくこの時代と、自分自身の今を表現しました」
その他、アーティスティックに曲の世界観を表した「不思議の国」、思い切り楽しんで動きまくって撮影した「キニシナイ」、主人公の思いをシンプルに表現した映像となった「おもひぞら」、スマートフォンで撮影し、シンプルに歌詞の世界を伝えた「確信」を収録。5曲の内3曲がHKこと氷川きよしのディレクション映像となっている。