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山内惠介

山内惠介が「古傷」のカラオケ全国決勝大会を開催。「あらためて『古傷』はいい歌だな、と思いました」

東京・渋谷区のビクターエンタテインメント本社で8月29日、「山内惠介『古傷』オンラインカラオケ全国決勝大会」が開催され、山内惠介が審査員の一人として見守る中、三重県桑名市の主婦・山本のりこさん(47歳)が優勝し、和歌山県紀の川市の金子弘宣さん(50歳)が準優勝に輝いた。また三重県鈴鹿市からエントリーし、歌唱後に「惠ちゃん大好き! チュッ!!」と投げキッスを送った6歳の松葉柚愛ちゃんに審査員特別賞が送られた。

大会を終えた山内は、「歌は愛されてこそ光るもの。あらためて『古傷』はいい歌だなと思いました』と感想を述べた。

「歌は自分だけのものじゃないですね。お客様が歌ってくださることで成長するというか、愛されてこそ光るんだなと思いましたね。僕の歌ではあるんですが、今日は『古傷』を客観的に見ることができました。ここでこう節を回そうかなとか、自分も考えながら歌っていますが、なかなか理想通りには歌えません。今日、10名の方の『古傷』を聴かせていただきましたが、自分なら切らないところで切ったりとか、うなってみたりとか。いろんな発見があって参考になりました。あらためて『古傷』はいい歌だなと思いました。また歌には年齢が関係ないこともわかりました。作品は大人の世界の歌ではありますが、小さなお子さんやご高齢のも歌ってくださいました。年齢問わず歌っていただけることで、流行歌となっていくんだと思いました」

山内惠介

コロナ禍に配慮し、オンラインで行われた山内惠介「古傷」カラオケ全国決勝大会。350件の応募があり、予選を通過した10名の歌唱動画で審査が行われた。

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優勝した山本のりこさんと一緒に記念撮影。手前は左から金井雅史氏(山内担当ディレクター)、鈴木紀代氏(作詞家)、水森英夫氏(作曲家。)

大会は、新型コロナウイルスの感染症対策のためオンラインで実施され、山内惠介の公式YouTubeチャンネルを通じて生配信された。20周年記念曲第2弾として今年2月に発売された「古傷」は6月に新装盤(「夢追盤」と「度胸盤」)の2タイプが発売されており、新装盤購入者を対象に応募が募られた。その結果、海外を含む350件の、下は5歳から上は90歳まで応募があり、音源審査を通過した上位10名が決勝大会に参加した。

審査は各自が事前収録した「古傷」の歌唱動画(1フレーズ)が流され、ビクターエンタテインメントの山内担当ディレクター・金井雅史氏、同曲の作曲家・鈴木紀代氏、山内の師匠であり作曲家の水森英夫氏、そして山内の4人が審査した。

2001年「霧情」のデビューイベント(東京・池袋のサンシャインシティ噴水広場)でも司会を務めたフリーアナウンサーの小池可奈が司会・進行を務める中、山内が「オンラインでのカラオケ大会は初めてなので、どんな感じになるかワクワクしています」と期待感を述べて始まった全国決勝大会は、約4200名がリアルタイムで視聴。山内にして、「大きなホールでやっているようなもんですよね。そんなスケールの大きなカラオケ大会は滅多にないので、歌手になっていなかったら、出場してみたい(笑)」と話すほどだった。

山内惠介

2001年、東京・池袋のサンシャインシティ噴水広場で行われた「霧情」のデビューイベント。その時、司会を務めたフリーアナウンサーの小池可奈が20周年の記念カラオケ大会の司会・進行を務めた。

山内惠介

「審査は集中力がいりました。最初はもっと聴きたいと思いましたが、10人10曲で満足でした。350名の中の10名ですが、選ばれたことがすごいことだと思います」(山内)

優勝した山本さんは、金井ディレクターが「注意する場所を探すのが難しい」とコメントするほどの歌唱だったが、「優勝は信じられない」と驚いていた。

「山内さんの曲はこれまですべて聴かせていただいています。とくにこの『古傷』は、切ない歌詞に大胆なメロディーがついたすてきな曲で、山内さんの素晴らしい歌唱にも魅せられ、今回のカラオケ大会に応募させていただきました。でも、優勝は信じられないくらい驚いています」

そんな山本さんの歌唱に、山内は「完璧でした」と舌を巻いていた。

「“まぶたにおまえが”の歌い出しから、ワンコーラスが終わるまでが早かったですね。もう終わっちゃったの? と思うぐらい。歌がちゃんと流れているし、強く歌われたり優しく歌われたりして。歌唱中の映像では横顔しか見えなかったですが、歌う表情が穏やかだったのが印象的でした。聴いているこちらも温かい気持ちになりました。完璧だったんじゃないでしょうか。それに歌い方が本当に丁寧でした。僕も丁寧に歌わないといけないなって、目から鱗が落ちました。コンタクトですが(笑)」

審査中の山内は歌唱動画を見ながら、歌に合わせてフリをしたり、拍手を送ったり。モニターには映ってない時でも出場者に寄り添っていた。作詞家の鈴木氏は、詩的な表現で出場者の歌唱を評価し、水森氏は都度、技術的に的確なアドバイスを送っていた。入賞できなかった出場者にとっても貴重な経験になったのではないだろうか?

鈴木氏は「歌は心で歌うものと聞いております。一人一人の方がその心を届けていただけまして、明日への希望、夢、感動を頂戴しました」と、水森氏は「歌のうまい人は世の中にいるもんだなとよく言うんですが、そういう人が出ていましたね。優勝された方、準優勝の方は抜けてうまかったですね。特徴が出ていました。自分の歌にしていましたから。こういう歌がいい歌。うまくても感動しない人もいるんですね。でも、優勝・準優勝の方はうまくて感動しました。そこがすごいところでしたね」と、カラオケ大会を総括していた。

山内惠介

アルバム『Roots』から「男の劇場」を、そして「古傷」を披露した山内惠介。「『男の劇場』はデビューのきっかけとなった作品ですが、歌手としてのキャリアを重ね、以前よりこの歌の要となる核が見えてきたこともあり、『男の劇場』を歌う時の自分の中の熱量や情熱がどんどん高まっているように感じます」。山内は22年ぶりに水森英夫氏の前でルーツの一曲を歌った。

カラオケ大会終了後は、山内が歌でお返しした。9月1日発売のカバーアルバム『Roots』から「男の劇場」(オリジナル歌唱・北島三郎)を、そして「古傷」を歌った。「男の劇場」は1999年に山内が出場したカラオケ大会で歌った曲だ。そこで水森英夫氏と出会い、デビューのきっかけをつかんだ。まさに”歌手・山内惠介”のルーツの一曲。

「17歳でデビューさせていただいた時から“演歌界の貴公子”と言っていただいていますが、音楽が多様化している中で、演歌も歌謡曲よりの作品が多く発表されるようになりました。ですが、『古傷』は詩もメロディーも演歌です。イントロから演歌を感じていただけます。派手ではないけど、しみじみとした世界が広がります。40歳を前にした今だからこそ歌える“俺とおまえ”の世界。この曲を年末の紅白歌合戦の中で歌うことができたら、お客様に新鮮に聴いていただけるんじゃないかと思っています。
おかげさまで昨年よりもテレビやコンサートで新曲を歌う機会も多く、好評をいただいています。カラオケでもどんどん『古傷』を歌っていただいてね。それが宣伝になりますから。この『古傷』で10万枚を突破したいな。そして年末の紅白で20周年の有終の美を飾りたいですね」

山内惠介

山内惠介

デビュー当時の、17歳だった時の自分と対面した山内惠介は、「体重が変わってないんですよ」。今も当時と同じ55kgをキープしているという。「革のスーツだったので、今はもうダメになってないんですけど、残っていたら当時の衣裳が着られるんですよ」。

9月22日には「古傷」のジャケット写真とカップリング曲が異なる新装盤が2タイプ発売される。「大志盤」には江戸時代後期に蝦夷地(北海道)の航路を開拓した偉人、高田屋嘉兵衛(たかだや・かへい)をモチーフにした「千島海道」が、「三日月盤」には優しく包み込む女性の心情を、切ないリズムに乗せて表現した子守歌「月の揺りかご」がカップリングとして収録される。

「『月の揺りかご』は、男女の恋模様を歌います。ムードたっぷり。揺りかごに揺られているように色っぽい、ちょっと大人でセクシーな作品です。『千島海道』はスケールの大きな曲です。海道を作った、高田屋嘉兵衛さんという北海道の歴史には欠かすことができない人物がモチーフです。僕も高田屋さんのような歴史に残るような人間になりたいですね。自らの歌の道を拓いていくのは、積み重ねなので大変ですが、リスペクトしながら歌っていきたいですね」

山内惠介

20周年記念曲第2弾「古傷」の10万枚突破を目指し、ツアーを無事完走し、そして年末の“紅白”出場へ。特別なこの一年を有終の美で飾りたいと山内惠介。「レコード大賞にも出たい!!」

新装盤が発売される9月22日からはコンサートツアーも始まる。山内は昨年、五大都市で20周年記念リサイタルを開催しているが、全国ツアーはコロナ禍で中止となっていた。そのため約2年ぶりのコンサートツアーとなる。

「『古傷』とアルバム『Roots』を引っ下げてのツアーになります。『Roots』では織田哲郎先生に『あなたを愛で奪いたい』という曲を作曲していただきました。この一曲があることで、『古傷』にもいい刺激を与えてくれると思います。感染対策にも万全を尽くしてお待ちしていますので、皆さんに来ていただきたいですね」

コンサートツアーは9月22日の広島・広島文化学園HBGホールを皮切りに、11月24日の神奈川・神奈川県民ホールまで全国13会場(全14公演)が予定されている(10月5日の愛知・日本特殊陶業市民会館から同26日の大阪・フェスティバルホールまでの5大都市(全6公演)公演を含む)。

 

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2021年9月22日発売
デビュー20周年記念曲第2弾
山内惠介「古傷」
「古傷」(大志盤)
山内惠介

「古傷」
作詞/鈴木紀代 作曲/水森英夫 編曲/伊戸のりお
「千島海道」
作詞/菅 麻貴子 作曲/水森英夫 編曲/伊戸のりお
ビクターエンタテインメント VICL-37598 ¥1,350(税込)

「古傷」(三日月盤)
山内惠介

「古傷」
作詞/鈴木紀代 作曲/水森英夫 編曲/伊戸のりお
c/w「月の揺りかご」
作詞/田久保真見 作曲/水森英夫 編曲/伊戸のりお
ビクターエンタテインメント VICL-37599 ¥1,350(税込)

 


2021年9月1日発売
歌手・山内惠介のルーツ
山内惠介『Roots』
山内惠介

ビクター・エンターテインメント VICL-65547 ¥3,300(税込)

収録曲
1.「男の劇場」
(北島三郎)
2.「港の五番町」(原みつるとシャネル・ファイブ)
3.「世界中の誰よりきっと」(中山美穂&WANDS)
4.「逢いたかったぜ」(岡晴夫)
5.「女の港」(大月みやこ)
6.「Love in the sky」(米倉利紀)
7.「女のためいき」(森進一)
8.「僕が僕であるために」(尾崎豊)
9.「みだれ髪」(美空ひばり)
~ボーナストラック~
10.「あなたを愛で奪いたい」(オリジナル新曲)
作詞/売野雅男 作曲/織田哲郎 編曲/上杉洋史
※( )内オリジナル歌手

歌手・山内惠介のルーツとなった楽曲をジャンルの枠を超えてカバーした作品集。作編曲家であり、ピアニストの上杉洋史が全曲をアレンジし、名曲に新たな命を注いだ。またボーナストラックには売野雅男が作詞、織田哲郎が作曲したオリジナル曲「あなたを愛で奪いたい」が収録されている。
「ありがたいことに、売野雅男先生と織田哲郎先生という、大ヒットメーカーお二人に書いていただきました。僕は世代的に、ミリオンセラーを連発した織田さんのメロディーが体の中に染みこんでいるので、ここにも自分のルーツを感じます。僕も母も織田さんが手がけたZARDさんの数々のヒット曲は大好きでした。レコーディングはロックな感じで、エレキギターがとてもかっこよくて、歌っていて気分が晴れやかになりました。僕の2人の兄貴たちも絶対に大好きな歌だと思います!」(山内)

同アルバムは9月1日より、音楽ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスでも配信がスタートする。

限定商品
アルバム+山内惠介デビュー20周年記念NIPPERコラボオリジナルグッズセット付 ¥9,900(税込)
『Roots』の発売を記念し、ビクターオンラインストアでは、山内惠介デビュー20周年と、ビクターマークでおなじみのNIPPER(ニッパー)のコラボによるオリジナルグッズセット《折り畳み傘・箸セット・ポチ袋(4枚入り)》が付いた商品が数量限定で販売される。

購入はこちら
https://victor-store.jp/item/163828/


INFORMATION
山内惠介コンサート 2021
9月22日(水)14:00

広島・広島文化学園 HBGホール

9月24日(金)14:00
兵庫・神戸文化ホール

11月4日(木)14:00
宮崎・宮崎市民文化ホール 大ホール

11月5日(金)14:00
鹿児島・宝山ホール

11月11日(木)14:00
東京・J:COMホール八王子

11月15日(月)14:00
宮城・仙台サンプラザホール

11月22日(月)14:00
群馬・高崎芸術劇場

11月24日(水)14:00
神奈川・神奈川県民ホール

山内惠介 五大都市コンサートツアー2021
10月5日(火)15:00

愛知・日本特殊陶業市民会館

10月7日(木)15:00
福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール

10月14日(木)15:00
東京・東京国際フォーラム・ホールA

10月18日(月)15:00
北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru(ヒタル)

10月19日(火)15:00
北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru(ヒタル)

10月26日(火)15:00
大阪・フェスティバルホール

※時刻は開演時間

コンサートの詳細は山内惠介公式ホームページ

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