彩青

彩青、三刀流の真骨頂~「津軽三味線ひとり旅」の“青春十八番”盤をリリース

2019年6月のデビュー当時は、まだあどけなさも残る16歳。やや緊張した面持ちで取材に応じる様子が印象的だったが、そんな彩青も青春真っ只中の18歳になった。細川たかしを師匠に、歌唱はもちろん、得意の三味線、尺八の腕もさらに上げ、オリジナリティを発揮して堂々勝負する姿が頼もしい。
デビュー曲「銀次郎 旅がらす」で第61回日本レコード大賞新人賞を受賞。そして、2020年5月には「津軽三味線ひとり旅」を発売し好評だが、この2曲に民謡の「ソーラン節」を加えた最新盤が2月3日にリリースされた。「ソーラン節」はNHKの朝ドラ(NHK連続テレビ小説)『エール』に出演(第64話・水川ながし役)して歌唱、話題となった曲だ。

“朝ドラ”で歌った「ソーラン節」が話題に。朝ドラ恐るべし!

時間の経つのは早いですね。「ここはどこですか?」で始まったデビューから1年半が過ぎ、ようやく地に足がついてきました(笑)。そんな中で、NHK朝ドラへの出演! オファーが来たと知らされた時は、まさか自分がともうびっくりしました。番組のプロデューサーさんからこの役は僕しかいないと思ったと言われ、とてもうれしかったです。また本番前に歌唱指導の先生とお会いした際、一通り歌を披露したあと注意点を聞いたところ、逆に民謡を教えてほしいくらいだと褒められたんです。思いがけない言葉で、とても感激しましたね。

ところが、本番ではかつてないほどのド緊張。だって目の前に、主演の窪田正孝さんらがいるんですよ。子どもの頃、初めて民謡大会に出た時のことを思い出したほどです。でも歌だけでなく三味線も弾かせてもらえたのがよかったし、同じような役で出ていた宮路オサムさんや徳永ゆうきさんの演技がまたユニークで、モニターを見ながら大笑いしましたね。終わってみれば最高に楽しい時間でした。そして、朝ドラ恐るべし! 全国の方に僕を知っていただく絶好の機会になり、2021年への期待感も膨らんでいます。

今回収録した僕の故郷・北海道の「ソーラン節」は、地元の老若男女、誰でもが口にする民謡です。これまでいろいろな場所で披露してきましたが、新たな彩青の世界での「ソーラン節」を楽しんでいただきたいと、レコーディングでも自分なりに構想を練って歌いました。世の中が大変な時期ですが、元気になれる曲なのでぜひ皆さん、聴いてください!

最新版「津軽三味線ひとり旅」は、これまでの彩青をあらためて楽しめるお得感あるCDで、副題には“青春十八番(おはこ)”盤と付く。青春の「青」は彩青の「青」。「十八番」には若さいっぱいの18歳がかけられる。三味線、尺八、歌。二刀流ならぬ三刀流歌手・彩青の才能・魅力ががたっぷりと味わえる。

三刀流・彩青にしか出せない世界観

収録されているこれまでの2曲についても紹介しますと、デビュー曲の「銀次郎旅がらす」は明るいメロディーで、やはり元気になれる曲。普段歌唱する時は、歌と一緒に尺八も披露しています。聴きどころは「はぐれ者(もん)です!」というセリフの部分で、聴いてくださった方から「あの部分が忘れられない」という声もいただいています。最近ここを歌うのが楽しくて仕方なく、ある時思いきりコブシを回して担架を切ったら、師匠から「そこまで威勢よくやらなくても」と苦笑されました(笑)。YouTubeでいろいろチェックしていたら、高齢の男性3人が交互に歌って、セリフの部分だけ3人そろってバシッと決めていた映像があったんです。おもしろかったですね。皆さんが楽しんでくださっていると思うと、すごくうれしいです。

セカンドシングルの「津軽三味線ひとり旅」は、少し難しいけど、故郷が思い出されるとてもいい曲です。レコーディングでは「せっかくだから彩青もやってごらん」と、この曲では師匠に勧められて津軽三味線も担当しています。プロの方にも入っていただいていますが、前奏、間奏、後奏ともに主な音は僕です。エネルギッシュに演奏していますので、こちらも楽しんでいただきたいですね。

文=藤井利香

彩青のマイブーム①

「最近、ポップスを聴くようになりました」
コロナによる自粛期間では、師匠に何度も会って稽古をつけていただきました。歌、三味線、尺八。どんどん上達していることが実感できます。とはいえ、三味線といっても細かく見れば津軽三味線のほか長唄、小唄、端唄、義太夫、浪曲などジャンルが分かれますし、演歌にも股旅ものや恋物語などさまざまです。これからは一つのことをより細かく、深く、いろいろなパターンを使い分けできるように腕を上げて行きたいですね。
そういう点では、僕はずっと民謡・演歌がすべての人間だったんですが、ここにきてポップスを聴くようになったんです。よくボイストレーナーの解説付きの動画がアップされていて、それがすごく参考になっています。なるほどと思うことが多く、ポップスを練習するのではなく、歌い方を自分の演歌に取り入れるという感覚です。そうやって、自分の本来の演歌に色をつけていけたらいいなと思っています。

 

彩青のマイブーム②

自作の尺八を披露してくれた彩青

自由時間は「マイ尺八」づくり!!

プライベートでは自由な時間を使って、尺八づくりにも力を入れています。マイ尺八です! 知り合いの方の竹やぶへ行き、そこで竹を選ぶことから始め、火であぶって竹の油を出します。そうすると青竹にしなりが出て割れにくくなり、色も白くなっていくんです。小刀やキリを使って穴をあけ、削り、音を出しながら調整。作りながら、音の出方の勉強にもなりますね。すでに6本くらい作っています。
余談ですが、初めての作品は、古物商の店先にあった青竹を見つけて作ったもの。「すいません~、この竹、売ってるんですか?」って聞いて、そばにあった篠笛まで見つけて買っちゃいました(笑)。

 

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2020年、彩青さんが17歳の時にリリースされたセカンドシングル「津軽三味線ひとり旅」。師匠の細川たかしさんから「ちょっと難しい歌だけど、いい歌だからチャレンジしてみよう」と託された歌です。北島三郎さんのヒット曲「風雪ながれ旅」の令和版とも言える楽曲で、彩青さんが三味線の立弾きで歌います。
師匠から与えられた勝負曲でしたが、新型コロナの影響でお客様の前で披露する機会がほとんどなくなりました。楽曲の持つ力、それを立弾きで歌う彩青さんの才能。この2つを再度、世に問おうとリリースされたのが、”青春十八番盤”です。
「体が歌でできていて、歌をとったら彩青じゃない。歌がないと生きていけません」という彩青さんの「津軽三味線ひとり旅」。オススメの曲です。関連記事とあわせて、彩青さんのことを知ってください。(オトカゼ編集部)


2021年2月3日発売
彩青の歌声が心に響く

彩青「津軽三味線ひとり旅“青春十八番(おはこ)”盤」

「津軽三味線ひとり旅」
作詞/冬木夏樹 作曲/四方章人 編曲/伊戸のりお
津軽三味線/彩青
c/w「銀次郎 旅がらす」
作詞/高田ひろお 作曲/四方章人 編曲/伊戸のりお
c/w「ソーラン節」
北海道民謡
津軽三味線/彩青

 

INFORMATION
「銀次郎 旅がらす」&「津軽三味線ひとり旅」カラオケレッスン情報
彩青の十八番 2曲のカラオケ講座が日本コロムビアのHPに掲載されている。カラオケ好きは参考にしよう!!
URL https://columbia.jp/artist-info/ryusei/info/73627.html

2021年6月26日開催! 参加者募集中!!
彩青の「歌い者です!」カラオケ大会2021
彩青のデビュー日である6月26日に「津軽三味線ひとり旅」“青春十八番(おはこ)”盤の発売を記念したカラオケ大会が開催される。当日は彩青の生演奏をバックに歌唱できるほか、彩青ミニライブも行われる。
【カラオケ大会応募方法】
2月3日発売のシングル「津軽三味線ひとり旅」“青春十八番”盤のCD内に封入されているカラオケ大会応募用紙に必要事項を明記して切り取り、「銀次郎旅がらす」、「津軽三味線ひとり旅」のいずれかの歌唱を「カセットテープ」もしくは「CD-R」に録音し指定の住所へ送る。
審査を通過した10名が、2021年6月26日(土曜日)に都内で行われる決勝大会に参加できる。

応募締切は2021年5月10日(月)消印有効。

当日の様子は配信されるほか、大会の観覧者も同時募集している。応募方法は「津軽三味線ひとり旅」“青春十八番”盤のCD内の入っている告知、および日本コロムビアHPをご覧ください。
URL https://columbia.jp/artist-info/ryusei/info/73548.html


profile
彩青(りゅうせい)
2002年8月29日、北海道生まれ。5歳から民謡を、7歳から津軽三味線を始める。尺八は小学校3年生の頃、父親の影響で吹くようになり、細川たかしに師事した11歳より本格的に学ぶ。民謡での受賞歴は多数。民謡三橋流の名取(三橋彩青)。2019年6月、「銀次郎 旅がらす」でデビュー。2020年5月にはセカンドシングル「津軽三味線ひとり旅」をリリースしたが、コロナ禍でキャンペーンなどができず、多くのファンに歌声を届けられなかった。そこで彩青の魅力を再確認してもらうべく、2021年2月、カップリングにデビュー曲と、得意の民謡「ソーラン節」の2曲を収録した「津軽三味線ひとり旅」“青春十八番”盤 を発売。手先が器用で、趣味のひとつは裁縫。最近は尺八づくりにも挑戦している。

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