滝さゆりが感激の涙。再デビュー曲「女ひとり雨」をパンチのある歌声でお披露目し、「王道演歌で突っ走ります」
滝さゆりが5月21日、東京・港区のライブレストラン青山で、新曲「女ひとり雨」の発売を記念して新曲発表会を開催。感極まって涙するシーンもあったが、「このチャンスを逃さないよう王道演歌で突っ走ります」と力を込めた。
「ぴんから兄弟」の宮史郎さんのマネージャー兼歌手であった父の影響から子どもの頃から歌が大好きだった滝さゆり。10代の頃には天才演歌少女として注目を浴びたが、一時歌手活動を休止。2019年には「出世坂」を”石上さゆり”名義でリリースしCDデビューした。2021年には”滝さゆり”に改名し、因幡晃のヒット曲「忍冬」をカバーしてメジャーデビューを果たした。
2024年には徳間ジャパンコミュニケーションズへ移籍し、移籍第一弾シングルとして、5月22日に新曲「女ひとり雨」を発売する。メジャーデビュー後はコロナ禍で満足のいく活動ができなかったが、昨年10月から作曲家・宮下健治氏のもとでレッスンを続け、3年ぶりの新曲発売が実現した。
新曲のカップリングにはワルツ調の「惚れたがり」を、ボーナストラックには滝にとって大切な「出世坂」が伊戸のりお氏の新しいアレンジで新録収録される。「出世坂」は滝が歌手を目指しているときに「挫けず夢を叶えてほしい」と父が作詞・作曲してくれた歌で、小さい時からずっと歌ってきた曲でもあった。
関係者やファンクラブ「お滝組」のメンバーが見守る中で、新曲を披露することになった滝さゆりは「このような素晴らしい場を設けていただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。『女ひとり雨』で精いっぱいがんばってまいります」と決意を述べていた。
事務所やレコード会社を移籍し、滝さゆりの再デビュー曲として制作された「女ひとり雨」は王道の演歌作品だ。麻こよみ氏が作詞し、宮下健治氏が作曲。失恋した女性の未練心が歌われている。
麻氏は滝について、「声がいいですね。哀愁のある歌声で、女性の哀しみを表現するのにぴったり。ずっと演歌を歌ってほしいと思います」と評価すると、宮下氏は「最初に紹介されたときには、こんなかわいい子が演歌を歌えるのか?」と疑問に思ったというエピソードを明かした。
「でも、一声聴いてみると演歌にぴったりの声でうれしくなりました。しっかりレッスンしてスターになってほしいと思い、今もカバー曲などをレッスンしています。見た目と違ってすごく根性があります。優しさ、思いやり、温かさ、哀愁感、切なさが表現できる歌手なので末永く応援してあげてください」
新曲発表会での滝さゆりは、「女ひとり雨」「惚れたがり」「出世坂」のほか、デビューする前にカラオケ大会などでよく歌っていたという「帰ってこいよ」(松村和子)、「津軽海峡・冬景色」(石川さゆり)をカバーして、パンチ力のある歌声を披露した。
また公開前のミュージックビデオを会場でいち早く披露し、ファンをもてなした。
「女ひとり雨」を歌唱中には感極まって涙する場面もあったが、「これからも心に響く歌を歌っていけるように精進していきたい。いつかはNHK紅白歌合戦に出場したいですし、まずはオリコンの演歌・歌謡曲ランキングで1位を獲りたい」とファンに呼びかけていた。
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「緊張しています」と語っていた新曲発表会。準備してきた曲を歌い終えた滝さゆりは、再出発へ踏み出した。
「今、この場にいるのは父の後押しがあったからです。最初は大阪で活動していましたが、『出世坂』を出して歌手デビューし、上京するときには『がんばっといて』という言葉をかけてくれました。その言葉に勇気をもらい、『私もがんばるぞ! やるぞ!』という気持ちになりました。尊敬する歌手はやはり宮史郎さんです。私が夢を追いかけるのをやめて、就職して普通のお仕事をしているときには、『俺が何とかするからもう1回、歌を歌わへんか?』と言ってくださいました。その言葉を思い出すと涙が出そうになりますが、尊敬できる方です。女性では八代亜紀さんや都はるみさん。個性ある歌手の方に憧れます」
発表会に出席した徳間ジャパンコミュニケーションズの北島浩明社長は、「再デビューとなりますが、新人のデビューと捉えてバックアップしていきます」と滝にエールを送った。滝は「このチャンスを逃さないようにしたい」と意気込んでいた。
「すでにキャンペーンなどで歌わせていただいていますが、『女ひとり雨』は聴けば聴くほどいい曲になると言っていただいています。王道の演歌ですが、最近は王道演歌を歌っている方が少ないと思います。このチャンスを逃さないように王道演歌で突っ走っていきます」
演歌の裾野を広げろ!
ティックトッカー 滝さゆり滝さゆりは昨年5月5日からはSNSのTikTok(ティックトック)でライブ配信を行い、TikToker(ティックトッカー)takisayuri 滝さゆり🏮演歌歌手 としても活躍、演歌の裾野を広げている。
「若い人向けに演歌を広めようと、ロックを演歌っぽく歌ったり、昭和歌謡を歌ったり。普段演歌を聴かない層にも演歌を聴いていただけるようになりました。去年までは毎日、生配信していました。最初は10人ぐらいしかフォロワーさんがいなかったのですが、現在はフォロワーさんが2万3000人います。海外の方も見てくださり、先日出演したライブではスコットランドから飛行機で来てくださった方もいました!」
滝はこれまでにティックトッカーとして、急上昇ランキングや歌を届けるティックトッカーとしての人気ランキングで1位を獲得している。