
神野美伽、リモートセッション企画「Vocal Gumbo」に参加。美空ひばりの「リンゴ追分」をセッション
神野美伽が8月15日、世界的ジャズ・ヴォーカルグループで複数のグラミー賞受賞歴もある“マンハッタン・トランスファー”のメンバー、ジャニス・シーゲルの呼びかけにより、リモートセッション企画「Vocal Gumbo」に日本から参加した。

2018年、神野がニューヨークを訪問した際のジャニスとのツーショット。冒頭写真は2019年、マンハッタン・トランスファー来日公演の際に関内ホールの楽屋で撮影
ジャニスと神野の交流は、2018年にリリースされた神野のデビュー35周年記念アルバム「夢のカタチ」にゲスト・ヴォーカリストとしてジャニスが参加したことがきっかけ。その後もSNSやメールでの連絡はもちろん、神野が渡米する際には連絡を取り、ジャニスの自宅にお邪魔し、ふたりでお茶をしに行くほどの仲で、神野は昨年マンハッタン・トランスファーの来日コンサートも観覧していた。
第6回目となる今回の「Vocal Gumbo」は、神野とも親交が深いヴォイス・パーカッションの北村嘉一郎がニューヨーク・ヴォイセスのレコーディングにリモートで参加したことがきっかけとなり、共通の友人である神野に声がかかった。

ヴォイス・パーカッションの北村嘉一郎とトークを収録する神野

クロマキーの前で歌唱する神野
ケニー・ワシントンやアン・ハンプトン・キャラウェイ、アルメイ・フェルナンデスなどの実力派シンガーたちが参加する中、神野と北村は唯一、日本の楽曲を披露し、存在感を放った。
「このVOCAL GUMBOを毎回見ていたのでお声をかけてもらって誠に光栄でした。ジャニス達から日本の歌をやりたいというリクエストにも驚きましたが、短期間で日本語を覚えることの大変さを考えると、本当に一流の音楽家は努力を惜しまないということを改めて、目の当たりにしました」と神野。

「Vocal Gumbo episode 6」配信中のローレン・キーナン、ジャニス・シーゲル、北村嘉一郎、神野
セッションしたのは、美空ひばりの大ヒット曲「リンゴ追分」。神野は完璧なリードを見せ、北村は独特の粘るようなリズムをヴォイス・パーカッションで表現。ジャニスとローレンは見事なコーラスワークで盛り上げた。
北村のヴォイス・パーカッションに神野のヴォーカルが静かに重なり、そこにジャニスとローレンのコーラスが完璧なレイヤーを描く。彼女たちの日本語の発音も違和感なく楽曲に溶け込み、ジャズ特有の洗練された響きを織り混ぜながら、独自の世界観をつくり上げた。
ここ数年、英・中国語など語学の勉強にも力を入れている神野だけに、曲前に展開したトークでも和やかな空気を添えた。「コロナウィルスが治まったら、今度は生のライブでセッションしよう!」と、ジャニスやローレンと約束を交わした。
セッションの様子は、ジャニス・シーゲルのオフィシャル・フェイスブックおよびYouTubeの公式チャンネル「Vocal Gumbo」にアーカイブされる。
【Vocal Gumbo episode 6】
フェイスブック
https://www.facebook.com/VocalGumbo/
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCVWwXSdDAOjIuG_sEPAzkUw
ジャニス・シーゲルと、ニューヨーク・ヴォイセスのローレン・キーナンの2人が世界中の歌手とコラボレーションし、「音楽という食材・スパイスを調理する」リモートセッション企画として、2020年5月に誕生。Gumboとはアメリカのシチューやスープ料理のことで、日本では「寄せ鍋」といったところか。