中澤卓也

中澤卓也がスポーツ情報メディア「Sportiva」でレースへの思いを告白

中澤卓也が5月18日、スポーツ情報サイト「web Sportiva(スポルティーバ)」で、プロのレーシングドライバーを目指す歌手として取り上げられた。中澤のファンならよく知られた話だが、中澤は歌手を目指す前、レース活動に打ち込んでいた。自身のYouTubeチャンネル「爆走! 卓也くん!!!」(中澤卓也オフィシャルチャンネル内のコーナー)でもレーシングカートに乗るなど、最近は歌手とレーサーの二刀流で活動している。

記事によると、中澤は小学3年生、9歳の時からレーシングカートを始め、プロを目指すようになる。高校は全国で初めてモータースポーツ科を設置した地元・新潟の私立開志学園高校に第1期生として進学。入門用フォーミュラカーに参戦するメンバーに抜擢されたという。

モータースポーツ界の王道は、小さい時からカートでレースを学び、やがて4輪レース(競技車両)へステップアップしていく。中澤も王道を走っていたことになる。

しかし、レースには費用もかかる。カートと比較すると、たとえ入門レースといえども高校生の中澤が個人でまかなえる費用ではない。記事の中で、中澤は当時の気持ちを次のように語っている。

「レースに出場する際には、マシンの管理費やエントリーフィーなどは学校で負担してくれますが、ヘルメットやスーツなどの備品、遠征費、クラッシュ時の修理代などは自分で払わなければなりません。そのため個人スポンサーを見つける必要がありましたが、そこでつまずいてしまった。自分の力がどこまで通用するかわからないまま、資金の問題で夢を諦めなければならなかった。その現実を当時はすんなりと受け入れられず、自分自身の心がグチャグチャになり、無気力な生活を1年くらい送っていました」

中澤が突然、レースの道を諦めてしまったため、ずっと応援していた両親は悲しみ、とくにメカニックとしてカート時代の卓也少年を支えていた父親とはケンカになったという。

やがて中澤は歌手を目指すことを決める。2015年、日本クラウン新人オーディションで準グランプリを獲得し、2017年1月、「青いダイヤモンド」でデビュー。年末の日本レコード大賞では新人賞を受賞した。そして、今や次代の歌謡界を背負う人材だと期待されている。

そんな中澤は1年半ほど前から「爆走! 卓也くん!!!」を開設、モータースポーツの楽しさを紹介していたが、これがきっかけとなり、15歳の時に挫折し、止めてしまったレースの時計が再び動き出した。

記事では、これまで以上に歌手活動に力を入れながら、4輪レースへの参戦を目指していると明かしている。目標は国内最高峰のツーリングカーレース「スーパーGT」のGT300クラスへの参戦だという。スーパーカーが多数登場し、新人からベテランまでが参戦する人気のカテゴリーだ。中澤は現在、その目標に向けドライバーとしての体作りを行いながら、まずは入門レースへの参戦準備を進めているという。

奇しくも記事が公開された同じ日、野球一筋だった新浜レオンがプロ野球のマウンドに立っていた。新浜の場合は、あくまでも始球式への参加だったが、演歌第七世代と呼ばれる彼らの幅広い活躍が歌謡界を盛り上げてくれることだろう。

外部リンク
「演歌のプリンスはレーサーとの二刀流。中澤卓也は常在戦場で夢を目指す」