
【話題の人】令和の昭和歌謡少女・梅谷心愛、17歳の現在地。セカンドシングル『秘密の花』に込めた想いと未来への挑戦
令和の昭和歌謡少女・梅谷心愛が放つセカンドシングル『秘密の花』が、熱い注目を集めている。2023年に「日本レコード大賞新人賞」を受賞し、大きな期待の中でリリースされた本作は、発売前から話題沸騰。作詞に売野雅勇、作曲に幸耕平という豪華作家陣を迎え、デビュー曲『磐越西線ひとり』の演歌の世界から一転、初恋のときめきを瑞々しく歌い上げる。
70~80年代のアイドル歌謡を彷彿とさせるキャッチーなメロディーは、幅広い世代の心を掴み、MVは公開後わずかで24万回再生を突破。その勢いはとどまることを知らない。着実に進化を遂げる17歳の彼女は、この曲で何を表現し、どこへ向かおうとしているのか。
新曲への想いから、デビュー後の2年間、そして未来の展望まで話を聞いた。
プロローグ〜ファン待望のセカンドシングル
春の柔らかな日差しが降り注ぐ4月7日。梅谷心愛は東京・文京区の湯島天神を訪れていた。目的は2日後にリリースされるセカンドシングル『秘密の花』のヒット祈願。デビュー前から目標に掲げ、昨年末に見事その夢を叶えた「日本レコード大賞新人賞」受賞のお礼参りも兼ねていた。
「デビュー直前の2023年6月20日に、こちらの湯島天神でヒット祈願をさせていただきました。そのおかげで、目標だったレコード大賞の舞台に立つことができ、新人賞をいただくことができました。今回はそのご報告と、セカンドシングルのヒット祈願を。独特の緊張感がありましたね」

そう語る彼女の手には、新曲のジャケット写真があしらわれた特大の絵馬が。「重いです(笑)。猫を六匹飼っていますが、猫一匹ぐらいの重さがあります。でも、その重さは私の願いの重さでもあります!」と、17歳らしいチャーミングな笑顔を見せていた。
彼女の願いが込められた新曲『秘密の花』は、まさにファンが待ち望んでいた一枚だ。4月6日にMVが公開されると、コメント欄には「明菜ちゃんを彷彿とさせる歌声!」「昭和アイドルの王道ソング!」「これは絶対売れる!」といった絶賛の声が溢れ、再生回数は瞬く間に24万回(7月上旬時点)を突破した。
小学生の頃から演歌・歌謡曲に親しみ、テレビ番組『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』では“美空ひばり博士ちゃん”としてその博識ぶりと卓越した歌唱力で注目を集めた。2023年7月、『磐越西線ひとり』でデビューすると、15歳とは思えぬ説得力のある歌声で音楽ファンを驚かせ、見事、「第66回 輝く!日本レコード大賞 新人賞」を受賞した。
そんな彼女が次に届けてくれたのが、注目度MAXのセカンドシングルだった。

『秘密の花』に隠された、新たな挑戦
「デビュー曲は失恋してひとり旅をするという、少し大人びた曲でしたが、新曲は初恋の歌です。ドキドキした気持ちやいろんな感情が込められています。演歌であり、歌謡曲でもある作品ですね」
梅谷自身がそう語るように、『秘密の花』は、彼女の新たな一面を切り開く意欲作だ。作詞は中森明菜の『少女A』などで知られる売野雅勇氏、作曲はヒットメーカー・幸耕平氏、編曲は数々の名曲を手掛けてきた萩田光雄氏が担当。イントロから響くエキゾチックなメロディーは、聴く者を一瞬で楽曲の世界へと引き込む。それはどこか中近東を思わせ、楽曲全体にミステリアスな雰囲気をまとわせている。
“秘密の花のように 恋の匂いが離れない 悲しいわけじゃなくて泣くのは それが恋だから”(『秘密の花』サビより)
等身大の青春ラブソングを、これまでの演歌路線とは異なる歌謡路線のメロディーに乗せる。初めてこの曲を受け取った時、彼女は率直にこう感じたという。
「正直に言うと、『むずそう!』って思いました(笑)。メロディーもリズムも、普段あまり触れることのない感じだったので、『うわー、来たか!』って。でも、すごくおしゃれな曲。聴く人の耳にす〜っと入ってくる作品だと思います」

その言葉通り、楽曲は非常にキャッチーでありながら、彼女の歌唱技術が随所に光る。特にサビで効果的に使われるこぶしは、単なる演歌のテクニックではなく、揺れ動く乙女心を表現する重要なスパイスとなっている。
この曲を歌うにあたり、梅谷は「自分が初恋をした、という設定になりきって歌っています」と明かす。
「歌詞に『おとなしい子だと きっとあなたに映っても』とあるように、まだ誰にも見せていない、教えられていない ”私自身が秘密の花” なのかなって。そんなイメージで歌っています」
演技への挑戦と、未来の夢
ミュージックビデオ(MV)では、その世界観をさらに深化させるべく、演技にも初挑戦している。
「“青春”と言えば砂浜、ということで砂浜を走っています。また演技にも挑戦していまして、曲の世界観に入って表情をつくっています。ぜひ、表情もみてくださいね」とアピールするが、その出来栄えはファンの間で大きな話題を呼んでいる。
YouTubeの動画では、視聴者がいちばんどこを見たかがグラフで示される。これを視聴維持率というが、『秘密の花』MVでは、なだらかに右肩上がりで伸びる。つまりMV途中で離脱する人が少なく、最後までMVに釘付け、というわけだ。
余談だが、カップリング曲『桜の頃』では、曲中に挿入されるセリフにも挑戦している。
「“みんな元気かなぁ どうして涙がこぼれるんだろう”というセリフがあるのですが、これがレコーディングのわずか3日前に決まったんですよ。『セリフ入れようかなと思って』と先生に言われ、『えぇー!』て」と梅谷は笑う。
「今までセリフを言う機会もあまりなかったので、本当に苦労しました。悲しいドラマを観て気持ちをつくったり、いろいろ試行錯誤して。最終的には少し悲しいことを思い浮かべて、うるっとした気持ちで言ったら、うまくできました!」

こうした表現への挑戦は、彼女の未来のビジョンにもつながっているようだ。
「いつか女優としても活動してみたいですね。ひばりさんもそうだったので。やってみたいのは・・・サスペンスの犯人役です(笑)。しかも、取り調べですぐに『すみませんでした! 私がやりました!』って白状しちゃうような、ちょっと同情を誘う役どころがいいですね。アクションもやってみたいです!」
演歌歌手・梅谷心愛の枠にとどまらない、表現者としての無限の可能性を感じさせる。
「戦友」と歩んだ、デビューからの2年間
改めて、デビューからの2年間を振り返ってもらった。
「本当にあっという間でした。去年はレコード大賞に向けてたくさん活動させていただいて、時間が一瞬で通り過ぎていくような感覚でしたね。私、15歳でデビューして、気づいたら17歳になっていたんですけど、まだ実感があまりなくて(笑)」
15歳でリリースしたデビュー曲『磐越西線ひとり』は、彼女にとって特別な存在になった。
「もはや“戦友”みたいな存在です。デビュー前から歌ってきて、この曲の難しさにぶつかったり、逆に自信を持って歌えるようになったり、いろんな時期を一緒に乗り越えてきました。そして、皆さんと一緒に夢を叶えて、レコード大賞という舞台で歌えた曲なので、どんどん情が湧いてくる。私にとっては“戦地を一緒に歩いてくれた友だち”みたいな、そんな大切な曲になりましたね」

2年連続のレコ大と、18歳への飛躍
新人賞受賞という大きな目標を達成し、彼女は次なるステージを見据えている。
「かなり大きな目標ですが、2年連続で日本レコード大賞の舞台に立ちたい。昨年のファーストコンサートではファンの皆さんにも背中を押していただき、あのステージに立てました。今年もコンサートを開催して、頑張りたいという思いを伝えて、勢いをさらに増して2年連続を目指したいです」
力強く語るその瞳は、確かな自信に満ちている。しかし、ひとたびステージを降りれば、そこには17歳の少女の素顔がのぞく。
「多忙な日々ですが、プライベートでやりたいことは?」という質問には、目を輝かせてこう答えた。
「1人でディズニーランドに行きたいです! 乗り物に乗るんじゃなくて、ただただ、あの世界観に浸りたいんです。ベンチに座って何か食べたりして、『ああ、夢の世界にいるなぁ』って感じたい。それが今年の目標です(笑)」
大きな目標に向かって全力で走り続ける力強さと、等身大の夢を語る無邪気さ。その両方を併せ持つことこそ、梅谷心愛の最大の魅力なのかもしれない。
夏本番、秘密の蕾が満開の花となる日は近い。彼女の歌声が、この夏も日本中を鮮やかに彩るだろう。そして、9月には「秘密の花」追撃盤の発売も決まり、さらには10月26日には18歳を迎える。またひとつ大人への階段を登る彼女が、年末に向けてどんな輝きを放ってくれるのか。期待は高まるばかりだ
梅谷心愛の多面的な世界
セカンドシングル『秘密の花』は、TypeAとTypeBの2形態で発売され、それぞれ異なるカップリング曲が収録されている。これがまた、表題曲とは全く違う魅力にあふれている。
TypeA収録『蛍橋』~王道演歌で聴かせる、切ない恋心~
作詞・売野雅勇、作曲・幸耕平、編曲・佐藤和豊という布陣で送る『蛍橋』は、王道のマイナー演歌だ。
「この曲は歌うのにすごく苦戦しました」と梅谷が語るように、音域が広く、技術的な難易度も高い。特にサビの“好きだよと”というフレーズは、頭からスパッと音を当てることを要求され、レッスンではこの一節だけで2、3時間も費やしたという。
“自転車並べて この橋を渡る 無口なふたりの愛がきれいね 夕映えに”(3番歌詞より)
叶わなかった恋を、美しい情景とともに切なく歌い上げる梅谷の表現力。その深さが存分に味わえる一曲だ。

TypeB収録『桜の頃』~上京の思い出と重なる、ポップス調ナンバー~
一方、TypeBに収録されている『桜の頃』は、作詞・売野雅勇、作曲・幸耕平、編曲・萩田光雄という表題曲と同じ布陣で制作されたポップス調の楽曲。
“博多から東京へ 出て来たあの春も 川面を埋(うず)める薄紅の影 眺めて泣いていた ひとりぼっちの街角”(1番歌詞より)
実際に福岡から上京した梅谷自身の心象風景と見事にリンクするこの曲は、聴く者の心を温かく包み込む。
「歌詞に“こころに気づかずに 通り過ぎてく あなたが”という部分があるんですけど、作詞家の先生から『これは梅谷心愛の“心”だよ』って教えていただいて。すごくうれしかったです」
そんな秘話も、この曲への愛着をより一層深いものにしている。演歌の枠を飛び越えた、シンガー・梅谷心愛の新たな可能性を感じさせる爽やかなナンバーだ。
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2025年4月9日発売
梅谷心愛「秘密の花」
TypeA

「秘密の花」
作詞/売野雅勇 作曲/幸 耕平 編曲/萩田光雄
c/w「蛍橋」
作詞/売野雅勇 作曲/幸 耕平 編曲/佐藤和豊
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91615 ¥1,500(税込)
TypeB

「秘密の花」
作詞/売野雅勇 作曲/幸 耕平 編曲/萩田光雄
c/w「桜の頃」
作詞/売野雅勇 作曲/幸 耕平 編曲/萩田光雄
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91616 ¥1,500(税込)
2025年9月3日発売
梅谷心愛「秘密の花」
TypeC

M1. 秘密の花
作詞/売野雅勇 作曲/幸 耕平 編曲/萩田光雄
2. 恋恋歌
作詞/売野雅勇 作曲/幸耕平 編曲/猪股義周
3. チャイム (ボーナストラック)
作詞・作曲・編曲/谷口尚久
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91645 ¥1,500(税込)
【Amazon.co.jp限定】秘密の花 (TypeC) – 梅谷心愛 (特典:複製サイン入りメガジャケ付)
TypeD

M1. 秘密の花
作詞/売野雅勇 作曲/幸 耕平 編曲/萩田光雄
2. 涙色の贈り物
作詞/売野雅勇 作曲/幸耕平 編曲/坂本昌之
3. チャイム (ボーナストラック)
作詞・作曲・編曲/谷口尚久
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91646 ¥1,500(税込)
【Amazon.co.jp限定】秘密の花 (TypeD) – 梅谷心愛 (特典:複製サイン入りメガジャケ付)
2025年7月5日配信
梅谷心愛「チャイム」

「チャイム」BSテレ東『THE 名門校』のテーマソング
梅谷心愛のデビュー日である7月5日に、「チャイム」をデジタル配信。BSテレ東『THE 名門校』の新テーマソングとして梅谷がJ-POPに挑戦した一曲。9月3日に発売される「秘密の花」(TypeC/TypeD)のボーナストラックとしても収録される

ソロだけではなく、ユニット「3人娘Z」としても活動する梅谷心愛。撮影ではユニットのポーズ”Z”を決めてくれた。
Profile
梅谷心愛(うめたに・こころ)
生年月日: 2007年10月26日
血液型: A型
出身地: 福岡県福岡市博多区
自分の性格:(長所)いつも元気 (短所)元気すぎる
趣味: ウォーキングと銭湯
尊敬する歌手: 美空ひばり
特技: フラフープ
好きな食べ物: シュークリーム、栗饅頭、お蕎麦
自分の特徴: 雨女
小学生の頃から祖母の影響で演歌・歌謡を歌い、福岡県内の数々のカラオケ大会で優勝。2018年、日本テレビ「歌唱王」でファイナリスト3位。2019年、テレビ東京「THEカラオケ☆バトル」にて、美空ひばりの『人生一路』を歌唱し、番組史上最年少の12歳で100点を獲得。テレビ朝日「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」では“美空ひばり博士”として出演し、人気を博す。
2023年7月5日、15歳(高校1年生)で『磐越西線ひとり』でメジャーデビュー。同年12月には、福島県会津若松市から歴代最年少で“会津若松市観光大使”を拝命。翌2024年には「第66回 輝く! 日本レコード大賞」新人賞を受賞した。演歌・歌謡曲からJ-POPまで歌いこなす“令和の昭和歌謡少女”として、つねに話題を振りまいている。また、演歌・歌謡曲の有望若手歌手、田中あいみ、舞乃空とユニット「3人娘Z」を結成。2025年3月にはユニット初のシングル「イマサラ」をリリースした。













