青山新、辰巳ゆうと、新浜レオン、二見颯一、彩青が化学反応! 「我ら演歌第7世代!スペシャルコンサート」で唯一無二のステージ。
青山新、辰巳ゆうと、新浜レオン、二見颯一、彩青による「我ら演歌第7世代!スペシャルコンサート」が8月26日、東京・昭島市のFOSTERホール(昭島市民会館)で開催された。
同コンサートは今回で6回目の開催となったが、所属事務所も所属レコード会社も異なる若手5人による化学反応は、推しメンだけではなく、5人全員をフェアに応援するファンの支えもあって、唯一無二のシーンの連続。楽しい空間となった。
我ら演歌第7世代! 5人の掛け合いも絶好調
オープニングは「青春時代」の音楽とともに青山新、辰巳ゆうと、新浜レオン、二見颯一、彩青が客席に飛び出し、ファンの近くで歌唱するシーンから。曲終わりでステージに5人が登壇すると、より一層大きな拍手が贈られる。
じつは影アナによる曲紹介のあとにイントロが流れる予定だったが、突然、曲が始まったので焦ったと明かす5人。ハプニング含みのスタートになり、「やり直しだ!」、でも「がんばレオン!」、「暑苦しいほど盛り上がりたい!」、「燃えて燃えて、燃え上がってまいりたいと思いますが、皆様いかがでしょうか?」とファンとひとつになっていく。
「我ら演歌第7世代!スペシャルコンサート」は2部構成で行われた。前半のスタートは、それぞれが挨拶代わりにオリジナル曲を届けた。
「まずは師匠からお願いします」と辰巳ゆうとが進行すると、最年少の彩青がステージ中央へ。2002年8月29日生まれの彩青が三味線の立ち弾きを披露し、セカンドシングル「津軽三味線ひとり旅」を届けた。
「この6月にデビューして丸4年。5年目を迎えさせていただいています。三味線と尺八、歌の三刀流で頑張っていきたいと思っています。8月29日を迎えますと、21歳になります。この中ではいちばん若いのに、なぜかいちばん年を取って見える(笑)。演歌を盛り上げていけるよう第7世代で頑張っていきたい」
彩青がバトンをつないだのは、2000年5月30日生まれの青山新だ。
「演歌第7世代コンサートは今回で6回目です。いきなり客席から登場しましたが、皆さんの熱気がすごかった。引き込まれそうになりました。本当にうれしいなと思いました。この熱気を最後まで冷まさないように盛り上げていきたいと思います」
青山は前作「君とどこまでも」を披露すると、1998年10月26日生まれの二見颯一をステージへ引き入れた。
デビュー5周年記念曲「一里塚」を歌った二見は、「ここ昭島にこだまする“やまびこボイス”の二見颯一です。今年で5年目を迎えさせていただいています。彩青さん、新浜レオンさんと同期になります。また辰巳ゆうとさん、青山新さんと、5人でステージに立てたことを本当にうれしく思っています」と挨拶すると、「続いては新浜レオンさんで、『離さない 離さない』です!」と呼び込んだ。
1996年5月11日生まれの新浜レオンは、元気よくステージに飛び出してくると、デビュー曲「離さない 離さない」で会場を盛り上げる。
「同じテンションでみんながそろう唯一の場所がこの演歌第7世代のステージなんじゃないかと思います。レコード会社、所属事務所はみんな違いますが、垣根を越えて応援してくださる皆さんがいるからこそ集まれています。今日は感謝を込めて、みんなと一緒に力を合わせて歌いたいと思います」
熱く訴えた新浜は、「さあ、それではお待ちかね。今日の衣裳は何色かな? 辰巳ゆうとさんです!」とコールした。しかし、オープニングに5人で登場していることから、辰巳の衣裳は赤だということは誰もが知っている。
「衣裳、さっき見たでしょう!」。新浜の天然(!?)にツッコミを入れながらステージに現れた1998年1月9日生まれの辰巳ゆうとは、今年1月に発売した新曲「心機一転」を聴かせると、「改めまして、辰巳ゆうとです! ほかの4人がたくさんしゃべったので、僕はもうしゃべることがありません」と笑いを誘った。
進行役に徹する辰巳は、「みんなの思いがたくさん詰まったコンサートになっています」と、ここで他の4人をステージに誘うと、「レオン~」と、もう一度、新浜の天然に優しい喝! 苦笑いする新浜は、「新曲の発売、コングラッシュレオン~!」と、辰巳の今年2枚目となる新曲「星くずセレナーデ」が9月に発売されることを祝福してフォローしていた。
それぞれがオリジナル曲を熱唱した5人は、辰巳の進行で最近の夏の思い出を話すと、リクエストコーナーへ。ファンからのリクエストに応えて、新浜が西城秀樹の、彩青がなんと! Official髭男dismの、辰巳が郷ひろみの作品からカバーすると、青山と二見は英語の歌を披露するという。
英語の成績が良かったと話す青山と、「呼び出しを受けました(苦笑)」と、英語の成績は悪かったと明かす二見だったが、音を捉える才能はやはりプロ。青山が江利チエミ・バージョンの「Tennessee Waltz」を、二見が「I’ll Never Fall In Love Again」を歌い上げた。
そして、1部の最後に全員で松任谷由実の「真夏の夜の夢」を歌唱した。ステージのスクリーンには歌詞が映し出され、ファンも一緒に5人との“歌の時間”を楽しんだ。
アコースティックの演奏で、誕生年のヒット曲を!
第2部はまた趣向が凝らされた。「想い出の渚」のメロディが流れ、ステージの幕が開くと、マラカスでリズムを取りながら5人が姿を見せた。「歌が大好き」と公言する彩青は、リズムをとるだけでは飽き足らずなのか、同曲を口ずさんでいたが・・・。
まずは自分たちが生まれた年のヒット曲から選曲し、カバーしていくコーナーが展開された。
スクリーンに5人の幼少期の写真が映し出されると、「僕の小さい時の写真って、変顔か裸の写真しかないんです」(辰巳)など、それぞれが持ち寄った写真を解説しながら、生まれた年の人気曲で盛り上がると、ギターとパーカッションによるアコースティックの演奏で歌っていく。なかでも学生時代にバンドを組んでいたという二見は、当時歌っていたフォークデュオ・ゆずの名曲を初披露。新浜は緊張マックスになりながら、松田聖子の作品に挑戦していた。
またこのコーナーでは、彩青が生まれた2002年のヒット曲から、氷川きよしの「キヨシのズンドコ節」を全員で口ずさんだり、年齢の話になると、「ちょいちょい僕を最年長にしようとしますよね」と、辰巳が最年長の新浜にクレーム(?)を入れたり・・・。会場が笑いに包まれると、新浜は「たしかに27歳ですけど・・・。僕が生まれた1996年、皆さんは何歳でしたか?」とやり返す場面も、このコンサートならではの和気あいあいとした時間だった。
全員で井上陽水の「夢の中へ」をアコースティックで歌うと、ここからは新曲コーナーへ。
トップバッターを務めた辰巳ゆうとが9月13日発売の通算7作目となるシングル「星くずセレナーデ」を発売前に披露すると、青山新が初めての“おんな唄”に挑戦し、この7月に【快新撃盤】がリリースされた話題の「女のはじまり」を、新浜レオンが“窓ふきダンス”がバズり中の「捕まえて、今夜。」を、二見颯一が「秋時雨」を届けた。「秋時雨」は7月にリリースされた初のベストアルバム『やまびこベスト』のために書き下ろされた新曲だった。
新曲コーナーのトリは彩青。4月に発売された、津軽を舞台に描かれた大人の演歌「望郷竜飛崎」を披露した。
ここからコンサートのフィナーレへ。全員で歌おう! と、「め組のひと」「夏の終わりのハーモニー」、「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」などお馴染みの人気曲でファンをもてなした5人。「またこの5人で皆さんとお会いできるのを楽しみにしています」と客席に訴えると、ファンはペンライトを振りながら応えていた。
なお、次回の「我ら演歌第7世代!スペシャルコンサート」は千葉県誕生150周年記念&八千代市市民会館開館50周年記念として10月15日に開催される。新浜レオンと青山新のふたりは千葉県出身だけに気合いも入るだろう。危険な化学反応の予感がする。