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泉ピン子、梅沢富美男

梅沢富美男と泉ピン子が明治座で新春公演。20歳の元芸者を演じる泉に、梅沢は「久しぶりにいい女優といいお芝居ができた」。

梅沢富美男と泉ピン子のゴールデンコンビが東京・明治座で、1月6日~同月24日まで2022年新春公演として『梅沢富美男劇団 梅沢富美男特別公演 泉ピン子特別出演 後見人梅沢武生』を行う。梅沢が明治座の舞台に立つのは3年ぶりとなり、芝居では、74歳の泉が元芸者で20歳の嫁という、自身がこれまで演じてきた中で、もっとも若い役を演じる。

「泉ピン子さんは30数年来の友だちです。テレビでは何度も共演していますが、舞台でご一緒する機会はありませんでした。自称300年に一人の役者と言っていますから、一度は大女優の泉ピン子さんとお芝居をやってみたいと思っていました」(梅沢)

梅沢が熱望した泉との舞台は、昨年、大阪・歌舞伎座と名古屋・御園座で行われ、大好評のうちに幕を下ろし、明治座での3度目の共演につながったという。

梅沢富美男

泉ピン子が演じる娘(およし)の義母(お清)と、兄(源太)の2役を演じる海沢富美男。

梅沢富美男

およしの兄の源太は元々は腕のいい大工だったが、酒に溺れて借金を重ねていた。

泉ピン子

元芸者で20歳の嫁・およしを演じる泉ピン子。梅沢富美男が演じる義母・お清からは毎日嫁いびりをされるが、役どころを聞かれると、「『渡る世間は鬼ばかり』で慣れているわよ」と泉。

第1部は芝居、第2部は歌謡ショー、第3部は舞踊ショーの3部構成となっており、明治座だけの特別企画として、泉ピン子も第2部で歌を披露する。

開幕に先立ち1月5日に通し稽古が行われたが、梅沢は「皆さん、ご承知の通りうるさい女優さんですから(笑)、扱いにくいのかと思いましたが、初めて新歌舞伎座で共演させていただいたところ大好評で、御園座、明治座へとつながりました。お世辞ではありませんが、久しぶりにいい女優といいお芝居ができたなという実感が沸いています」と話した。

泉ピン子、梅沢富美男

あんまを頼むお清(梅沢富美男)に、日頃の恨みを込めて力いっぱい肩を揉むおよし(泉ピン子)。お清は悶絶する。

第1部の芝居「富美男とピン子の泣いて笑って霧の雨」の脚本・構成・演出は、梅沢自身がこなしているが、泉は20歳の嫁という難しい役どころを見事に演じているという。「大女優なのに、いろんなことを聞いてこられ、その学ぶ姿勢はさすが大女優です」と、梅沢は泉の向上心に感心していた。

一方、泉は20歳の女性を演じることに、「遠くから見たらわかりゃしません」と笑いをとりつつ、梅沢とはもっと早く舞台で共演しておくべきだったと、心の内を明かしていた。

「富美男さんはすごい腕を持っています。もっと早くご一緒しておけばよかったと後悔しています。毎日が新鮮ですし、こんなにも手を抜いた芝居はありません!!」

“手を抜いた”は泉ならでは比喩であり、「バカバカしいけれど泣けます。楽しいお芝居です」と、新春公演に意気込みを見せていた。

そんな泉は、「もう一人、私の師匠が増えました。今度は梅沢富美男劇団の団員として、一緒に旅回りについていこうかなと思います」とも。すると梅沢が「よくしゃべるし、夜遅いし。早く寝てくれないから大変だもん」と、泉からの申し出には「お断りします」と即答していた。

梅沢富美男

歌謡ショーでは大ヒット曲「夢芝居」や、最新曲「ノスタルジア」などを披露する梅沢富美男。「ノスタルジア」は名曲「ラヴ・イズ・オーヴァー」の伊藤薫が作詞作曲を手がけた。

泉ピン子

泉ピン子の代表曲「哀恋蝶」は1976年の作品。明治座公演だけの特別披露。歌謡ショーのトリとして登場する。

『梅沢富美男劇団 梅沢富美男特別公演 泉ピン子特別出演 後見人梅沢武生』は1月6日より開幕し、泣いて笑って怒っての人情芝居を第1部に、梅沢富美男の大ヒット曲「夢芝居」や最新曲「ノスタルジア」、人気のカバー曲「勝手にしやがれ」のほか、泉ピン子がトリを務めて「哀恋蝶(あいれんちょう)」を披露する第2部の歌謡ショー、梅沢の女形が華やかな第3部の舞踊ショーで観客を楽しませる。艶やかな衣裳で泉が披露する「哀恋蝶」は1976年にリリースされたヒット曲で、榊原郁恵の「いとしのロビン・フッドさま」などでも知られる藤公之介が作詞し、小林亜星が作曲した作品だ。

竜小太郎

竜小太郎は2020年にリリースした「新宿旅鴉」を歌い上げる。

門戸竜二

門戸竜二はタキシード姿で、4年ぶりの新曲「絵空事でも」を届ける。

また“流し目のスナイパー”の異名を持つ女形の竜小太郎や、新劇界の女形として抜群の人気を誇る門戸竜二がゲストとして舞台に登場。歌謡ショーでは、竜が「新宿旅鴉」を、門戸が昨年12月にリリースした4年ぶりの新曲「絵空事でも」を披露する。

梅沢は「楽しいお芝居と楽しい歌と、きれいな女形で、夢の世界を見ていただきます」と語り、泉も「一人でも多くの方に笑っていただきたい。絶対に損はさせません」と、新春公演に足を運んでほしいとアピールした。

梅沢富美男

第3部の「華の舞踊絵巻」では、ステージが一層華やかに。梅沢富美男が女形を演じて踊るが、趣向を凝らした演出に引き込まれる。

門戸竜二

華麗に舞う門戸竜二。

竜小太郎

竜小太郎が妖艶な舞踊を魅せる。

 

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泉ピン子、梅沢富美男

2022年1月6日(木)~24日(月)
明治座 新春公演
『梅沢富美男劇団 梅沢富美男特別公演 泉ピン子特別出演 後見人梅沢武生』

梅沢富美男と泉ピン子のゴールデンコンビが登場。芝居・歌謡ショー・舞踊の3本立て究極のステージ

第1部 富美男とピン子の泣いて笑って霧の雨
(あらすじ)鳥井屋の主人、与三郎(丹⽻貞仁)とおよし(泉ピン⼦)の若夫婦。もとは芸者だったおよしに惚れ込んだ与三郎が、およしを⾝請けして⼥房にしたのだが、与三郎はおよしを⼤切にし、およしも与三郎につくして周りも羨むようなおしどり夫婦だった。それが気に⼊らないのが与三郎の⺟、お清(梅沢富美男)。何とかおよしを追い出そうと、毎⽇嫁いびりを続けている。そんなある⽇、およしのもとに兄の源太(梅沢富美男2 役)が訪ねてくる。元々は腕のいい⼤⼯だったが、酒に溺れて借⾦がかさみ、およしを芸者に売ったのも源太だった。その源太がおよしの居場所を知って無⼼に訪れたのだ。今の幸せを壊したくないおよしは源太を追い返すが――。笑いあり涙ありの傑作人情喜劇。

出演 梅沢富美男、泉ピン子、丹羽貞仁、門戸竜二、竜小太郎ほか

第2部 梅沢富美男 歌謡オンステージ
第3部 華の舞踊絵巻

開演時間 11:00/16:00
料金(税込):S席(1・2階席)13,000円 A席(3階席)6,500円
※6歳以上有料/5歳以下のお子様のご入場はご遠慮ください。

チケット購入と詳細は明治座ホームページへ
https://www.meijiza.co.jp/info/2022/1-2/

梅沢富美男