「喝采」や「北酒場」の中村泰士氏が逝去。細川たかしが「天国から見守ってください」とコメント

「喝采」や「北酒場」のヒット曲で知られる作詞・作曲家の中村泰士氏の訃報を受けて、12月24日、「心のこり」(写真)や「北酒場」を歌った細川たかしがコメントを発表した。

「中村泰士先生には、『心のこり』『北酒場』を書いていただき公私共に大変お世話になりました。私にとって歌手生活の基盤となるデビュー曲『心のこり』での日本レコード大賞最優秀新人賞、『北酒場』での日本レコード大賞を取らせていただき今でも感謝の気持ちで一杯です。豪快で明るく歌が大好きだった先生が亡くなって寂しいですが、『たかし、俺の分まで歌ってくれ』と言われていると思いますので『先生、天国から見守ってください』とお願いしてお別れを告げました。最後になりますがご冥福をお祈り致します」

中村氏は1939年5月21日、奈良県生まれ。美川鯛二の名義で歌手デビューしたあと、1968年に佐川満男の「今は幸せかい」で作曲家デビュー(1996年に園まりの「夢は夜ひらく」で合作者として作詞家としてもデビュー)。ちあきなおみの「喝采」や細川たかしの「北酒場」など昭和を代表する楽曲を多数送り出した。

また2003年には「中村泰士」名義で歌手デビューし、80歳となった2019年には「1年で80ステージ」を目標に掲げて活動していた。今秋、肝臓にがんがあることがわかったが、闘病を続けながら音楽活動を続けた。12月5日には客船「ぱしふぃっく びいなす号」でライブ演奏を行ったが、これが最後のステージとなった。

12月20日午後11時50分、逝去。亡くなる2日前には、同客船でギターの弾き語りで歌った「今は幸せかい」を自身のYouTubeチャンネルで公開していた。享年81。

 
 
中村泰士氏
主な代表曲(発表順)

「夢は夜ひらく」園まり
「今は幸せかい」佐川満男
「喧嘩のあとで口づけを」いしだあゆみ
「愛は傷つきやすく」ヒデとロザンナ
「大阪の女」ザ・ピーナッツ
「砂漠のような東京で」いしだあゆみ
「喝采」ちあきなおみ
「黄色い麦わら帽子」松崎しげる
「わたしの青い鳥」桜田淳子
「心のこり」細川たかし
「北酒場」細川たかし
 
中村泰士 G POP チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCYM15v7YgU6WO2woSM73H5g
11月下旬には「G POP トリキリONE」として収録したオリジナル曲11曲を、本人のメッセージと共にYouTubeのチャンネルにアップしていた。
 

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