NHK音楽特番「我が心の大滝詠一」。“ロンバケ”誕生40周年に、小林旭や島津亜矢、氷川きよしらが大滝作品を。小泉今日子は大滝とデュエット

2021.03.18

1981年3月21日に発表され、J-POPの原点とも言われるアルバム『A LONG VACATION（ア・ロング・バケイション）』が発売から40周年を迎え、作者の大滝詠一に再び脚光が集まっている。

そんな大滝が生み出す通称“ナイアガラ・サウンド”の神髄に迫るNHKの音楽特番「我が心の大滝詠一」の放送が決まった。誰もが知る名曲の数々を、オリジナルのアーティストや、大滝作品をカバーした経験のあるアーティストが、歴代大滝作品の録音に参加してきたレジェンド・ミュージシャンの演奏で歌唱する。

小林旭の大ファンだった大滝詠一が1985年に作曲した小林のシングル作品「熱き心に」。作詞は阿久悠。番組ではオリジナル歌手として、小林本人が歌う。大滝の死後、同曲のセルフカバー音源が発見され、2016年にリリースされた大滝のセルフカバーアルバム『DEBUT AGAIN』に収録された。

松田聖子が1981年、作詞・松本隆、作曲・大瀧詠一による作品として歌った「風立ちぬ」。番組では島津亜矢が熱唱した。

氷川きよしは「さらばシベリア鉄道」（作詞／松本隆　作曲／大瀧詠一）を披露する。同曲は1980年に太田裕美に提供され、翌1981年に大滝がセルフカバーし、アルバム『A LONG VACATION』に収録された。

小林旭や島津亜矢、氷川きよしらが出演し、小林は「熱き心に」、島津は「風立ちぬ」、氷川は「さらばシベリア鉄道」を歌う。

ほかに、小泉今日子、鈴木雅之、TARAKO、BEGIN、薬師丸ひろ子、横山剣（歌手名は五十音順）が参加する。

また演奏では、「君は天然色」「幸せな結末」「快盗ルビイ」で大滝詠一本人がボーカルトラックで参加。レジェンド・ミュージシャンたちとの久々の共演を果たすという。

1988年に公開された小泉今日子の主演映画「快盗ルビイ」。その主題歌「快盗ルビイ」は小泉の26枚目のシングルとして同年リリースされた。小泉は2002年に発売したアルバム『KYON3 〜KOIZUMI THE GREAT 51』に、大滝とのデュエットバージョンを収録している。番組では大滝本人がボーカルトラックで参加し、小泉とデュエットした。

鈴木雅之は「夢で逢えたら」を、TARAKOは「うれしい予感」を、薬師丸ひろ子は「探偵物語」を、横山剣は「冬のリヴィエラ」を、BEGINは「恋するカレン」を歌う。

さらに、貴重なアーカイブや盟友・松本隆をはじめとする縁の深い人々の証言で、大滝の創作活動を紹介。多角的に大滝の音楽世界を届ける。ナレーションは大滝ファンを自認する爆笑問題の田中裕二が担当。日本のポップスの原点が体感できる番組となる。

NHK音楽特番
「我が心の大滝詠一」
放送予定日
NHK BS4K＝3月23日（火）午後11:15～0:44
BSプレミアム/BS4K＝4月24日（土）午後9:00～10:29
※NHK BSプレミアムでの放送は4月24日。

参加アーティスト（五十音順）／歌唱曲目
大滝詠一／「君は天然色」、「幸せな結末」
小泉今日子＆大滝詠一／「快盗ルビイ」
小林旭／「熱き心に」
島津亜矢／「風立ちぬ」
鈴木雅之／「夢で逢えたら」
TARAKO／「うれしい予感」
氷川きよし／「さらばシベリア鉄道」
BEGIN／「恋するカレン」
薬師丸ひろ子／「探偵物語」
横山剣（クレイジーケンバンド）／「冬のリヴィエラ」

Sound Produce：井上鑑（except 恋するカレン：by BEGIN）
ナレーション：田中裕二（爆笑問題）

番組ナレーションを担当した爆笑問題の田中裕二

2021年3月21日発売
大滝詠一「A LONG VACATION 40th Anniversary Edition」【通常盤】

ソニー・ミュージック　SRCL-12010～12011　￥2,500＋税

伝説のロックバンド「はっぴいえんど」に在籍していた大滝詠一（2013年逝去）がアメリカン・ポップスへの深い知識をわかりやすく結晶化させた作品。20世紀の日本音楽史上、ゆるぎのないNo.1の地位を築いた名盤で、今なお愛される永遠のロングセラー、通称“ロンバケ”。ロンバケ発売40周年を記念して、アニバーサリーエディションが発売。CD 2枚組で、CD1にはマスターテープからリマスターされた2021年版最新音源の“ロンバケ”が入る。CD2には大滝お得意のDJスタイルによる貴重音源満載のロンバケ誕生秘話「Road to A LONG VACATION」が収録される。【通常盤】以外に【完全限定生産盤VOX】や【完全限定生産アナログ盤」がある。

収録曲
「君は天然色」
「Velvet Motel」
「カナリア諸島にて」
「Pap-pi-doo-bi-doo-ba物語」
「我が心のピンボール」
「雨のウェンズデイ」
「スピーチ・バルーン」
「恋するカレン」
「FUN×4」
「さらばシベリア鉄道」