情念シリーズ第2弾「おんなの嵯峨野路」。津吹みゆが胸の奥底で燃える情念、女の恋心を歌う
12月6日に東京・中央区の浜離宮朝日ホールで開催された世界遺産条約50周年・沖縄本土復帰50周年記念「世界トーチランコンサート」にスペシャルゲストとして登場した津吹みゆに、自身の最新曲「おんなの嵯峨野路」について聞いた。
同曲は京都の嵯峨野路を舞台にした情念の歌。今年3月にリリースした前作「壇ノ浦恋歌」同様、たきのえいじ氏が作詞し、津吹の師匠である四方章人氏が作曲を手がけた。
「私にとって“情念”という引き出しはないと思っていたのですが、そんな中でいただいた前作『壇ノ浦恋歌』が好評で、楽曲ランキングで1位をいただきました。今作『おんなの嵯峨野路』も情念の作品ですが、こちらもランキングで連続1位をいただいています」
2015年2月に「会津・山の神」でデビューした津吹。「どんと響く!直球ボイス!」で、故郷を想う作品を歌ってきた。デビュー3年目になると、失恋を経験した女性のひとり旅を歌った「哀愁の木曽路」で新境地を開拓。続く「望郷さんさ」「みちのく恋桜」でも切ない恋心を表現してきた。また昨年は等身大の演歌から一歩大人の演歌に歩みを進めたマイナー調の「おんな津軽」で歌手としての成長を見せた。
そして、今年は源平合戦最後の場所を舞台に、恋する男を激しく慕う女性の心を描く「壇ノ浦恋歌」で、表現の幅をさらに広げた津吹だが、情念シリーズ第2弾として「おんなの嵯峨野路」を歌うにあたり、嵯峨野路をひとり旅してきたという。
「『おんなの嵯峨野路』は前作とは違った情念の世界が描かれています。表面上は、前作ほどの激しい情念を感じない作品ですが、胸の奥底で燃える情念、女の恋心が描かれています。嵯峨野路にもひとり旅をしてきました。すごく風情のある素敵な景色でしたが、そんな景色も歌詞の中に表現されています。冒頭は語りで入るので淡々と歌い、サビでは爆発して思いの丈をぶつけるように歌っています」
スペシャルゲストとして参加した「世界トーチランコンサート」では平和への想いを込めた「もう一度会いたい~Beautiful place」を披露し、主宰の城之内ミサ(ユネスコ平和芸術家)から「素晴らしい歌声。ジャンルにとらわれない可能性のあるシンガー」と評された津吹みゆ。そんな彼女が絶唱する「おんなの嵯峨野路」もぜひ、聴いてほしい。