蘭華

蘭華からすべての人々へ……心揺さぶる“愛の三部作”が誕生

音楽と私を結びつけたルーツとこれからの夢


――蘭華さんが歌手を目指すことになったきっかけはなんだったんですか?

蘭華 私が幼少の頃、いわゆるカラオケボックスブームがありまして。我が家は家族四人で毎週のようにカラオケボックスに行って、何時間も歌っていましたね(笑)。

 

――音楽が好きなご家族だったんですね。ご両親はどんな曲を歌われていたんですか?

蘭華 よく飽きないですよね(笑)。母はトワエモアさんやイルカさん、髙橋真梨子さん、父は三波春夫さんなどの演歌系の曲を歌っていました。私が生み出すメロディーにどことなく“懐かしさ”が根底にある感じがするのは、両親が歌っていた演歌・歌謡曲やフォークなどたくさんの懐メロを聴いて育ったからかもしれません。

 

――蘭華さんもその頃から歌がお好きだったんですか。

蘭華 はい。でもじつは、高3まではアナウンサーを目指していたんです。アナウンスの勉強もしていたんですが、行きつけのカラオケボックスには高校生になっても通っていて(笑)。ある時知り合いの方に「蘭華ちゃん、カラオケ大会が大分県であるから出てみない?」って言われて、友人と参加したんですね。友人は準優勝で、私は入賞でした。なのに、私はその当時流行っていたテレビ番組の影響で、普通の女の子が歌手になってゆくところを目の当たりにしていて、入賞したことでちょっと舞い上がっちゃいました(笑)。「自分も歌手になれるかも!」と思ってから、アナウンサーではなく歌手の道を選ぶといって上京しまして、無事に5年前にデビューまでたどり着けました。が、その勘違いからがちょっと長かったです(笑)。

 

――長い下積みや挫折など苦しい時代も経験され、でも諦めずに一途に歌手を目指してこられた蘭華さん。そのメンタルの強さの源はどこから?

蘭華 普通だったらもう諦めるよね、って周りの人たちからよく言われてきました。でも、誰よりも私が活躍する姿を待ってくれていた父だったり、鳴かず飛ばず以前のデビューにもたどり着かなかった私を見捨てず見守ってくれた前の社長をはじめ、応援してくれているファンの方たちのメッセージが、私が打ちひしがれてる時とか思い悩んでいる時にタイミングよく届くんです。私を信じてくれている皆さんの力のおかげで、軌道修正というか持ち直すことができ、何度も心は折れかけていますけど、なんとか頑張ることができましたね。

 

――多くの人に励まされ歌い続けてこられたのは一番ですが、やっぱり音楽や歌が好きという気持ちが、蘭華さんはとても強かったんだと思います。

蘭華 そうですね。自分の歌う曲をたくさんの人たちに聴いてほしい、そういう気持ちは人一倍強かったのかもしれません。ここ数年ずっとなんですけど、曲を作るのが楽しいんです。一番楽しいのが、曲が形になっていく時なんですね。作詞作曲して、楽器はこれを入れたい、アレンジはこうしたいとか、それがスタジオで音になって形になっていく瞬間が一番幸せな気持ちになります。なので、自分で歌を届けてヒットできたらもちろん一番うれしいんですけど、私が作った曲を素晴らしい歌い手さんが歌ってくださって、それがヒット曲として世の中で愛されたらうれしい。今の私の夢のひとつです。

 


2020年10月7日発売
心に響く愛の物語
蘭華「ねがいうた/愛を耕す人」

「ねがいうた」   
作詞・作曲/蘭華 編曲/綾部健三郎    
「愛を耕す人」    
作詞・作曲/蘭華 編曲/綾部健三郎    
「あなたに愛されて」   
作詞・作曲/蘭華 編曲/綾部健三郎    
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91307 ¥1,227+税