東京力車の心意気~時代を引っ張る! いなせで熱い男たち~
▲写真左からリーダーの石橋拓也(ばっしー)、田井裕一(たいちゃん)、渡邉善央(ぜお)、白上一成(かず)
人力車を引っ張る現役俥夫の4人で結成されたエンターテイメントパフォーマンスユニット・東京力車。江戸情緒を色濃く残す浅草から全国へ、そして世界へと日本の伝統文化や人力車の魅力を届けるために、日々全力で活動している。
11月18日にレーベルを移籍し心機一転、メジャー第2弾となる両A面シングル「天下御免の伊達男/絆~仲間へ~」をリリースする彼らに、作品へ込める思いと今の心境を聞いた。
さらに、熱い心意気とおもてなし精神にあふれ、夢に向かって走る4人のメンバーは、それぞれ個性豊かな好青年たち。その彼らの素顔に迫るQ&Aも順次公開!
「鍛えてますね」「マッチョですね」って言われますが、意外とそうでもないんです(笑)
――東京力車の皆さん、初めまして! 今日はよろしくお願いします。それではまずは、おひとりずつ自己紹介をお願いできますか?
石橋(以下ばっしー) はい! じゃあ僕からいきます。東京力車のリーダーをやっています。“ばっしー”と申します。
渡邉(以下ぜお) 東京力車の二枚目担当、渡邉善央です。
田井(以下たいちゃん) ライブではあおりとか、ライブ中のMCとかを担当させてもらっています、田井といいます。
白上(以下かず) 東京力車の癒やし担当、“浅草のかりんとう”こと、かずです!
――皆さん、さわやかですね~。かずさん、“浅草のかりんとう”ってかわいいニックネームですね!
かず ありがとうございます! 見た目通りです(笑)。
――皆さんそれぞれ、メンバーカラーがあるとお聞きしましたが……。
ばっしー はい、代表して僕が紹介します。僕、ばっしーが青、ぜおが赤、田井がピンク、かずが緑です。
――衣装や小道具などもそれぞれメンバーカラーになっているんですね。
たいちゃん そうなんです。衣装を作る時にメンバーカラーが必要だってなって、なんとなく雰囲気で……。
ばっしー スタッフさんと相談してね。田井以外の三人は、見た目的にこういう色の方が合うかなとか、自分の好きな色とかで選びました。割とすんなりと決まったよな。
ぜお・かず うん。(うなずく)
ばっしー 田井だけは、過去に言わずと知れた有名な恋愛バラエティー番組に出ていたので、そのイメージカラーからピンクになりました。
たいちゃん それ一択でしたね(笑)。
――エンターテイメントパフォーマンスユニット・東京力車としての活動ですが、皆さんそれぞれどういうきっかけでスタートされたんですか?
ばっしー この4人の中でかず以外の3人は、東京力車のユニットメンバーオーディションに合格して、今活動しています。アーティスト活動 プラス 人力車勤務が必須です、という条件のもと、いわゆる人力車ユニット、俥夫ユニットのメンバーが募集されていたんですよね。なので、僕らはアーティスト活動と俥夫が同時にスタートしたかたちです。
かず 僕だけは、もともと人力車の俥夫として働いていて、その後にオーディションを受けてユニットに加入しました。じつは昔から音楽や歌が好きで、歌手になりたいっていう夢を持って、故郷の滋賀県から上京してきたんです。でも、何かしら仕事をしないといけないと思って……。
――そして俥夫さんに?
かず はい。以前、旅行で東京へ来た時に人力車に乗ったことがあったですけど、「人力車かっこいいな」ってその時のことを思い出して。あと、おもてなしの心もよくて。体も一緒に鍛えられるし、すごくいいなと思って始めることにしたんです。じつは当時、乗ったのが(観光人力車の)東京力車でしたが、その俥夫さんがとてもかっこよくて、ここで働きたいと思って入ったら、たまたまオーディションがあって歌手へ、というご縁で……。
――ちょっとしたシンデレラストーリーですね!
かず そうですね。
ぜお シンデレラボーイ! でも、“かりんとう”って呼ばれてる(笑)。
たいちゃん イメージの色、真逆やん(笑)!
かず 白くないとね(笑)。
――でも、皆さん黒いですよね。あ、白い……。
ぜお 僕は日焼け止めを塗らせていただいてます(笑)。美肌のために気をつけているんです。
ばっしー 裏切り者ですよ(笑)。僕らももともとは白いんですけど、夏はやっぱり焼けちゃいますね。8・9月くらいは、かずと同じくらい日焼けして、秋になってまた戻っての繰り返しです。
――普段はアーティストとしての活動と、俥夫としての活動はどれくらいの割合でされているんですか?
ばっしー 俥夫はシフト制なので、「これだけ出勤しなさい」という決まりはないんですけど、だいたい週3、4日程度です。
たいちゃん 基本的にライブがない日は、浅草にいます。ファンの方々が乗りに来てくださるんですけど、事前に予約ができるので、予約に合わせて人力車を引いている感じですね。
――ファンの方が乗りに来てくださることは多いんですか?
ばっしー そうですね。いつもありがたいです。
――女性が多い?
たいちゃん いや、そんなこともないですよ。比率としては女性の方が多いですけどね。ちっちゃい子やご高齢の方まで、幅広い世代の方が来てくださいます。
――浅草といえば、やはり東京でも指折りの観光のメッカ! 外国の方からも人気ですよね。
ばっしー 以前、フランスのパリで開催された“Japan Expo 2017”(※)に出演した時に僕たちのパフォーマンスを観てくれた方が、人力車へ乗りに浅草まで来てくれたこともあります。
ぜお いましたね、フランスから。Japan Expoでは手拭いやTシャツなどのグッズを販売していたんですけど、その時買ってくださったグッズを身につけてきてくれたんですよ。すごくうれしかったですね。
※ 毎年7月に開催される“Japan Expo”は、ヨーロッパ最大の日本文化イベント。漫画・アニメ・ゲーム・音楽などの大衆文化から、書道・武道・茶道・折り紙などの伝統文化まで全体的な「日本の文化」をテーマとしている。今年もフランス・パリで開催される予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2021年に延期となった。
――世界中にファンがいるってすごいですね!
たいちゃん そうですね、遠い海外から僕らに会いに来ていただいてありがたいです。
――よく浅草で見かける俥夫さんはけっこうムキムキ(!)な気がするんですが、皆さんも日ごろ筋トレに励まれているんですか?
ばっしー じつはそんなことない……よな(笑)。
たいちゃん 力仕事っていうのもあるのか、やっぱりイメージで人力車に初めて乗った方とか、こういった取材を受けさせていただいた時に、第一声は「鍛えてますね」「マッチョですね」って言われますけど(笑)。
かず そんなことないんです。逆に細い女の子の俥夫がいたりもします。てこの原理を使っているので、意外と皆さんが思ってるほど見た目以上に力は使ってないんです。
ぜお 人力車は最大二人まで乗れて、重量制限も250キロまであるんですけど、まぁ、なかなか250キロまでいくことってないです。だから一番重くても、外国人の男性二人組くらいかな。海外の方はガッチリしてる方が多いですから。
――すごい筋トレをしてるってわけではないけど、日々走っていたら自然と筋トレになっているんですね。
ばっしー そうですね。夏場とかはどうしても痩せてっちゃうんですよね。なので、僕らはステージングもありますし体力は必要なので、その維持っていう意味では筋トレやトレーニングは欠かせません。