感謝を胸に――みやま健二、20年目の“俺のみち”

新たな祭り歌の定番に

 

――前作「能登の灯祭り」(2018年)もかっこいい祭り歌でしたね。

みやま 祭り歌が2作続くとはまったく思っていませんでした。祭り歌といえば、多くの皆さんが思い浮かべられるのが、北島三郎さんの「まつり」だと思います。「まつり」に追いつける歌になるように、新たな祭り歌の定番になればという気持ちで、この曲に懸けて歌っていきたいですね。僕自身もお祭りは大好きで、若い頃からお祭り男と言われていたので(笑)、そんなイメージができればなおうれしいです。

――「太鼓男祭り」のレコーディングはいかがでしたか。

みやま 前作も西 つよし先生の楽曲だったんですが、今回はレコーディングに向けてのレッスンを何度かしていただいて、直接アドバイスを受けることができてうれしかったです。というのも、20年間我流でやってきた歌い方をすべて西先生に暴かれまして、それをことごとく直していただいたというか、結構厳しいものでした(笑)。我流で歌っている人というのは独特のクセがあるんですよね。先生に、「なかなか20年間のクセは取れないかもしれないけど、それを取っていくと、この歌がもっとアカ抜けするから」と言われまして、意識しないとまた戻っちゃいますので、歌うごとに気を引き締めています。

――カラオケで歌う際のワンポイントアドバイスがあれば教えてください。

みやま 前作の「能登の灯祭り」はロック調で頭からガーンといくような歌だったんですが、今回はじっくりと、徐々に盛り上げていく重みのある歌だと思っています。「男が燃える」のフレーズでは、燃えるような強さを出したり、「ありがとう」のフレーズは感謝の気持ちを込めて歌うなど、余裕を持って遊び心で歌っていただけたらと思います。

――最後に、新曲への意気込みと、今後の抱負などをお聞かせください。

みやま 今年は自粛自粛で多くの祭りも中止という状況ではありますが、この「太鼓男祭り」を聴いていただいて、皆さんに少しでもお祭り気分を味わっていただけるような歌がお届けできたらうれしいなと思っています。ずっと歌い続けていきたいですし、そういう祭り歌になれば、僕も歌手冥利に尽きます。そしてオリコンのランキングも、前作を超えて20位以内を目指そうと頑張ってきたんですね。それが初登場6位という、僕の中ではびっくりするほどのスタートを切ることができたので、持続できるように、さらにもっともっと上を目指して頑張りたいと思います。


2020年8月19日発売
祭りに懸ける、熱い男の心意気を歌う
みやま健二「太鼓男祭り」

「太鼓男祭り」 
作詞/鈴木紀代 作曲/西 つよし 編曲/伊戸のりお 
c/w「あゝおふくろよ」  
作詞/鈴木紀代 作曲/西 つよし 編曲/伊戸のりお  
テイチクエンタテインメント TECA-20050  ¥1,227+税

関西を拠点に活躍する みやま健二 のテイチク移籍第1弾シングルであり、デビュー20周年を記念曲でもある「太鼓男祭り」。徳島の阿波踊り・高知のよさこい祭りと並ぶ“四国三代祭り”と言われる愛媛県・新居浜市の秋祭りをテーマとし、市内を勇壮に練り歩く豪華絢爛な太鼓台54基の威勢の良い盛大な様子とともに、一年に一度の祭りに懸ける男の意気込みと勇壮な姿を描く。カップリング曲「あゝおふくろよ」は、亡き母を偲ぶ男の心情を歌ったフォーク演歌。「20周年の記念シングルに母親の歌を歌えたことはうれしかったです。僕は小さい頃からお母ちゃん子でした。母親に甘えて育ってきて、散々親不孝して迷惑をかけてきた。いつか、母親の歌を歌いたいというのが、心の中にずっとあったんです。それが今回やっと実現できました。お盆に報告がてらに母親のお墓に行ってきました。喜んでくれていると思います。この曲も大事に歌っていきます」(みやま)

 


Profile
みやま健二
(みやま・けんじ)
4月23日、京都府生まれ。若い頃から歌手を夢見るも、厳しかった父親の反対により一時断念するが、作詞家・古賀けん氏と出会い「一生に一曲でも自分の歌がほしい」と制作を依頼。その詞に曲をつけた作曲家・美樹克彦氏の後押しもあり、2001年、デビュー曲「俺のみち」で歌手デビューを果たす。デビュー20周年を迎える2020年、テイチクエンタテインメントに移籍し、第1弾シングルであり、20周年記念曲「太鼓男祭り」を発売。背筋が伸びた年齢を感じさせない若々しさやスタイルは、趣味の筋トレの賜物。「若い時からスポーツが大好きで、父は剣道の先生でした。僕は剣道4段。水泳や陸上もこなしますし、とにかく体を鍛えるのが趣味。健康の秘訣ですね」(みやま)。3カ月に1度、同じ事務所の福島はじめ、三浦 潤とともに「WARAKASUライブ」を開催している。

みやま健二オフィシャルHP 

 

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