
五木ひろし「遠き昭和の…」 元気でいるかい?
昭和がまぶしい時代
――五木さんにとっての昭和のイメージを教えてください。
五木 昭和にはいろんなことがありましたが、私が生まれた昭和23年以降、いわゆる歌謡曲が黄金期を迎えます。物心がついた時から歌謡曲を聴いて育ちました。昭和の時代には戦争もありましたが、高度成長に向けてみんなで頑張っていこう、という復興への思いが強く、歌謡界でも本当にいい曲がたくさん歌われました。僕にとっての昭和はいい思い出しかなく、「遠き昭和の…」の歌詞にもありますが、昭和はまぶしい時代でした。ですから、僕なりに「遠き昭和の…」という歌を表現してみたい、そして私の新曲にしてみたいと思ったんですね。
――カバー曲を新曲のシングルとして出すことについてはいかがですか?
五木 私の恩師である上原げんと先生が作曲された「逢いたかったぜ」(昭和30年)という曲があります。この歌は岡 晴夫さんが歌われた曲ですが、20年ほど前に新曲として出させていただき、紅白歌合戦でも歌ったという思い出があります。じつは元々歌われれていた歌が、のちにカバーされたことでヒットにつながった曲がたくさんあります。フランク永井さんの「君恋し」(オリジナル歌手=二村定一)や、二葉百合子先生が歌われた「岸壁の母」(オリジナル歌手=菊池章子)もそうです。今回、「遠き昭和の…」を私の歌として皆様に聴いていただいて、大ヒットにつなげられたらうれしいですね。
“五木ひろしが歌う”ことについて、こだわりや工夫されたことはありますか?
五木 この曲は「およげ! たいやきくん」を書かれた高田ひろおさんの作詞で、作曲は(2018年にリリースした)「VIVA・LA・VIDA!~生きてるっていいね!~」の杉本眞人先生です。「遠き昭和の…」は哀愁のあるメロディーがとても気に入っています。ですので、アレンジは小林旭さんのイメージを壊さないようにオリジナルに近い形でつくりました。ご存知のように、小林旭さんは高音が得意な方で、いわゆる、少しぶっきらぼうに歌う“旭節”が魅力です。ですから、私は柔らかくソフトに歌いました。聴いてくださる方によって、昭和の思い出は違います。そのそれぞれの思い出を、私の歌を聴いて思い出していただきたいですね。

歌謡界の第一人者としての振る舞いも求められる大スターだが、歌手・五木ひろしの思いはひとつ。「歌を届けたい」。ただ、それだけ。
コロナ禍による活動制限を受けて、本格的にYouTubeでの情報発信を行う五木ひろし。こちらは「遠き昭和の…」のメイキング映像。五木ひろし公式チャンネルでは、メイキング映像の裏側も公開。素の五木に出会うことができる。
2020年7月8日発売
昭和の時代を懐かしむ
五木ひろし「遠き昭和の…」

「遠き昭和の…」
作詞/高田ひろお 作曲/杉本眞人 編曲/義野裕明
c/w「365本のひまわり」
作詞/田久保真見 作曲/五木ひろし 編曲/猪股義周
c/w「愛は永遠に」
作詞/田久保真見 作曲/五木ひろし 編曲/若草 恵
ファイブズエンタテインメント FKCM-45 ¥1,364+税
「遠き昭和の…」は小林 旭が2010年に発売した同曲のカバー。五木ひろしがしみじみと心を込めて歌い上げている。令和の時代になって、よりいっそう遠くなった「昭和」の時代を懐かしく振り返る作品だ。カップリング曲の「365本のひまわり」はコロナ禍により、自粛生活を余儀なくされているすべての人に、元気と勇気を届けたいという思いが込められた曲。もう一曲のカップリング曲「愛は永遠に」は洋楽のバラードをイメージし、「愛」と「永遠」という人類恒久のテーマを壮大なアレンジで仕上げた。どちらも五木がメロディーを手がけた。








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