葉月みなみ

新生・葉月みなみ、天下取りへ~屈託のない笑顔の向こうに秘めたる思い~

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2022年、新生・葉月みなみの活動が本格的にスタートする。2月1日からはUSEN唄小屋特別編『葉月みなみのはっぴいらいぶ』の配信が始まるほか、新規チャレンジや新曲の準備など天下を取るために忙しいが、「ワクワクドキドキしています」と屈託のない笑顔もみせる。

才能が雪の中に芽吹いた。「葉月みなみに天下を取らせます」

最新曲「許さないで…ねぇ」「ふるさと慕情」がロングヒットし、人気が急上昇している葉月みなみは、新潟県新潟市の出身。「歌が大好き。歌っている時がいちばん幸せ」だった少女は、2010年11月、「女でござんす」でメジャーデビュー。新潟を中心に活躍してきた。そんな葉月が一念発起したのは2020年1月。自身の歌声を全国に届けたいと、上京を決めた。だが、世の中はコロナ禍へ。歌う場所すら奪われた。

志半ばで挫けそうになった。運命の歯車が回り出したのは、現プロデューサーの岩尾三四郎さんとの出会いだった。岩尾さんは大手芸能プロダクションで多くのアーティストを見つめてきたが、岩尾さんにとって“葉月みなみ”は原石だった。

「僕の最後の仕事です。葉月みなみに天下を取らせます」

岩尾さんは深い雪の中から芽吹く才能に気づいた。葉月は「涙が出るほどうれしかった」と、岩尾さんとの二人三脚で天下を取ることを決めた。

▲「許さないで・・・ねぇ」のサビ。“さよならを さよならを 許さないで・・・ねぇ♪”でポーズを決める葉月みなみ。

葉月みなみの歌手人生は大きく変わった。南魚沼市交流大使を務めるなど地元で愛され、熱烈な後援会に支えられてきたが、地元ファンの後押しを受けながらも、アーティストとしての心構え、歌唱などすべての意識に変革が求められた。プロフェッショナルに徹し、葉月みなみの新しい魅力が模索された。

その第一弾が、昨年6月に発売された「許さないで…ねぇ」だ。テイチクレコード移籍第一弾シングルとしてリリースされ、週間USEN HIT 演歌/歌謡曲ランキング2021年6月25日~2021年7月1日集計で1位を獲得。以降も、上位にランクインし、2022年1月7日~2022年1月13日集計でも第6位に入っている。

渡辺なつみ氏が作詞し、桧原さとし氏が作曲した切ない作品で、愛する人との途切れそうな思いを、“さよならを 許さないで・・・ねぇ”と歌っている。自身がフルート演奏で参加するカップリング曲「ふるさと慕情」も、葉月の心情が投影されたような作品で、ふるさとの家族、風景を想う楽曲。こちらも人気曲となっている。

葉月みなみ

テイチク移籍第一弾「許さないで・・・ねぇ」が週間USEN HIT演歌/歌謡曲ランキングで上位にランキング。昨年7月、地元・新潟から応援してくれている後援会に喜びの声と感謝を伝える葉月みなみ。

東京での初ライブ。「今日が本当の意味でのスタート」

「今日が本当の意味でのスタートだと思います。何カ月も前からワクワクしてきました。新生・葉月みなみのステージをご覧いただきたいと思います」

昨年12月21日、東京・港区のエムゼス東京で、葉月みなみは東京で初のライブを開催した。新曲「許さないで…ねぇ」の発売から半年。コロナ禍でなかなか有観客ライブを行うことができなかったが、この日はバンド編成による熱いステージの中心にいた。

「思ったよりも平常心で落ち着いています。通しでリハーサルができたのもよかったのかな(笑)。本番が楽しみです」

「葉月みなみ FIRST LIVE in TOKYO」のリハーサルを終えた葉月は、「今日がスタートです」と何度も言った。ようやく東京でのお披露目ライブを開催できる喜びと、地元・新潟からも大勢の応援隊が駆けつけてくれる幸せの両方を噛みしめながら。

オープニングに「許さないで・・・ねぇ」を歌った葉月は、「上京してきて、右も左もわからない中で、岩尾さんと出会い、たくさんの人とつないでくださいました。6月にテイチクから新曲をリリースさせていただき、今日のライブを何カ月も前から待ち望んでいました」と挨拶。興奮してしまい、「昨日も・・・夜しか眠れませんでした(笑)」と軽口でファンを和ませつつ、カバー曲を中心に熱唱していく。

「10年間、新潟を中心に活動して来ましたが、お届けした作品はこれまで歌ってきた楽曲とはガラッと変えました。着物を着て、セリフもののド演歌を披露させていただくことが多かったのですが、新しい葉月みなみを噛みしめていただきたいと思いました。もちろん演歌も歌わせていただきましたが、これまで私を見てくださっていた方はびっくりされたと思います。でも、その分、新鮮に見ていただけたんじゃないかと思います」

「北国行きで」(朱里エイコ)~「人形の家」(弘田三枝子)~「空港」(テレサ・テン)のメドレーを披露した葉月は、「この曲のリズム感が大好きです」と、中原理恵の「東京ららばい」、「グルービーでかっこいい曲です」と、しばたはつみの「合鍵」など誰もが知る名曲へ歌い継いでゆく。

コロナ禍でステージに立てない日々が続いたが、この日のライブのために多くの曲を新たに練習してきた。大月みやこの「白い海峡」、松山恵子の「未練の波止場」、天童よしみの「珍島物語」などなど。「白い海峡」では得意のフルートも披露した。

「人にも歌にも咲く時期がある」・・・ 花岡優平さん

サプライズもあった。会場には歌手で作曲家の花岡優平さんの姿があった。

花岡さんとプロデューサーの岩尾さんとは同じ大分県の出身。縁あって意気投合した二人。花岡さんは岩尾さんから葉月のライブのことを聞き、応援に駆けつけたのだ。

「優しくて温かい先生です。岩尾さんと同郷だとうかがっていましたので、ずっとお会いしたいと思っていました。先生が急きょ『歌うよ』と言ってくださったのですが、感激でした。私も“恋ごころ”を歌わせていただきたいとお話しました」

花岡さんの「恋ごころ」は希有な作品だった。花岡さんが作詞・作曲・編曲を手がけた秋元順子の「愛のままで・・・」が大ヒットしたことで、2009年、花岡さんはかつて弟の花岡茂さんらと組んでいたフォークグループ「音つばめ」時代の楽曲などを集めたミニアルバム『寄り道』を発売した。「恋ごころ」はその中の一曲だったが、いつしかYouTubeで再生数が230万回を超えるまでに成長していた。

大分県別府市に生まれた花岡さんは16歳の時に単身上京して以来、ずっと東京(2年ほど鎌倉)暮らしだった。上京は、家庭問題から荒れた生活になっていた優平少年に、ブラスバンド部の顧問の先生が「働きながら学べる方法がある」と新聞奨学生の道を教えてくれたことがきっかけだった。花岡さんにとって、別府は遠い存在。いい思い出はほとんどなかった。

しかしコロナ禍の一昨年、別府市の中学校の校歌を作ることになり、東京と別府を往復しているうちに別府の魅力に気づき、活動の拠点を別府へ移すことにした。そんな花岡さんの耳に、一人歩きしていた「恋ごころ」のことが伝わった。

「人にも歌にも咲く時期がある」

花岡さんの言葉だ。古希を迎えた花岡さんは、1月12日にニューシングルとして「恋ごころ」を発売した。40年以上前に書いた曲。亡くなってしまった弟の「いい曲だから、アルバムに入れたら?」という提案で、ミニアルバムに収録した。それが非公式でアップされたYouTubeで230万回以上再生され、シングルとしての発売につながった。一念発起して上京した葉月にも通じる言葉だった。

花岡優平と葉月みなみ

ステージに登場した花岡優平さんと、デュエットが実現した。2人で花岡さんの新曲「恋ごころ」を歌った。

▼花岡優平・葉月みなみ『恋ごころ』(MZES TOKYO)

歌謡界驚愕の隠し球? 葉月みなみの天下取り

葉月が「恋ごころ」を歌い始めると、客席から見守っていた花岡さんがステージへと上がり、二人で同曲をデュエットして観客を喜ばせた。

「東京での初めてのライブとは思えないほど落ち着いているね」と花岡さん。「いえいえ、本当は口から心臓が飛び出しそうです」と葉月。

「恋ごころ」は“思っても思っても 思い届かぬ恋ごころ”(歌詞より)を歌っている。当時は特定の人を想って書いたそうだが、花岡さんは「いくつになっても恋ごころを持つことの素晴らしさ」を歌っている。

花岡さんと葉月のデュエットはライブでも話題となり、その後、YouTubeで公開されることになる。

葉月みなみ

夢を叶えるために、ふるさと・新潟を離れた葉月みなみ。同じような思いで、ふるさとを離れた人も多いだろう。「ふるさと慕情」で郷愁を誘う。

葉月みなみ

後半のステージはピアノの弾き語りから。葉月みなみは「手紙~拝啓 十五の君へ~」、「雨だれ」の2曲を披露した。

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太田裕美の「雨だれ」の弾き語りでは、バイオリンの入山ひとみも演奏に加わった。

スタンドマイクの前に立ち、フルートを吹きながらの「ふるさと慕情」の歌唱。ピアノの弾き語りでのアンジェラ・アキの「手紙~拝啓 十五の君へ」、太田裕美の「雨だれ」、隠れた名曲「バラの香水」を聴かせると、葉月はバンド演奏による「許さないで・・・ねぇ」をもう一度、ファンに届けた。

「上京して以来、日々のスピード感がすごくて・・・。ご支援いただいている皆さんには感謝しています。おかげで今日のステージに立たせていただくことができました。幸せです」

葉月みなみ

アンコールでは同じレーベルの大先輩・石川さゆりの「天城越え」、そして、髙橋真梨子の「for you…」で締めた。

「本当にありがとうございました。遠方からもたくさんの方が応援に駆けつけてくださって、感謝しかないですね。故郷・新潟のファンの方には、新生・葉月みなみの、東京で頑張っている姿を見ていただけたことがすごくうれしかった。夢は天下を取ることです。変わらぬ応援をよろしくお願いします」

所属するテイチクレコードが“歌謡界驚愕の隠し球”と後押しする葉月みなみ。2022年は葉月にとって飛躍の年となる。

葉月みなみ

ライブを演奏で支えてくれたバンドメンバーと葉月みなみ。後列左から林勇治(ギター)、イトウ“ぼぶ”トモヒコ(ドラム・パーカッション)、周防泰臣(ベース・アレンジ・プログラミング)、前列左から上長根明子(ピアノ)、葉月、入山ひとみ(バイオリン)。周防は葉月の「ふるさと慕情」の編曲も担当している。

 

★葉月みなみ公式YouTubeチャンネルでは、「葉月みなみ FIRST LIVE in TOKYO」のライブから「恋ごころ」のほか、「未練の波止場」の歌唱シーンを見ることができる。
▶葉月みなみチャンネル

 

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INFORMATION

2022年2月1日配信開始!
『葉月みなみ はっぴいらいぶ』
新浜レオンが友情出演!

演歌配信コンサート「USEN唄小屋」の新しい試みとして、USEN唄小屋 特別編『葉月みなみのはっぴいらいぶ』が開催される。ゲストはUSEN演歌ランキングで1位を獲得した実力派歌手、葉月みなみ。また、友情出演に大学の後輩でいま、乗りに乗っている演歌第七世代の筆頭株・新浜レオンを迎えてのライブとなる。オリジナル歌唱コーナーはもちろん、先輩後輩によるスペシャルデュエット。また、葉月によるピアノ弾き語り歌唱など内容は盛りだくさん。葉月と新浜とのトークコーナーも設けられる。

配信開始は2月1日から。QRコードを利用し、音楽や映像をスマートフォンやタブレットに配信するサービス「テイクアウトライブ」を通じて配信される。視聴にはテイクアウトライブの専用アプリ(無料)が必要。

概要
テイクアウトライブ
USEN唄小屋 特別編 『葉月みなみのはっぴいらいぶ』
配信開始:2022年2月1日(火) 予定
チケット販売期間:3月31日(木) まで
配信チケット:¥3,500(税込)
URL http://utagoya.online/

チケットに関するお問い合わせは
info@usmusic.jp もしくは 070-2191-8448 まで

 


2021年6月23日発売
テイチク移籍第1弾
葉月みなみ「許さないで・・・ねぇ」
葉月みなみ

「許さないで…ねぇ」
作詞/渡辺なつみ 作曲/桧原さとし 編曲/矢野立美
c/w「ふるさと慕情」
作詞/渡辺なつみ 作曲/桧原さとし 編曲/周防泰臣
テイチクエンタテインメント TECA-21029 ¥1,350(税込)