髙杉日呂の輝ける人生~「たそがれ釜山港」で満を持してデビュー!!
1980年生まれの髙杉日呂は、23歳の時に演歌歌手のライブを初めて観て、魅力にとりつかれた。髙城靖雄のライブだった。以来、数々のカラオケ大会で実績を積み、千昌夫にも師事し歌手を目指したが、夢の道は簡単ではなく、一度は歌手の夢を諦めた。だが、歌は捨てなかった。2021年11月17日、髙城靖雄が手がける「たそがれ釜山港」で満を持してデビュー!! あの日の衝撃から19年の月日を経て、新たな一歩を踏み出した。遅咲きかもしれない。だが、きっと輝ける人生が待っている!
髙杉日呂の輝ける人生
――念願の歌手デビュー、おめでとうございます!
髙杉 ありがとうございます。11月17日に「たそがれ釜山港」でデビューいたしました髙杉日呂です。正直に申し上げまして、煌めくような才能は持ち合わせていません。ただ、デビュー直後も、10年先、20年先も、歌い手として努力を続けて行くことをお約束します。どうぞよろしくお願い申し上げます。
――デビュー曲は「たそがれ釜山港」は、髙城靖雄さんがプロデュースした作品ですね。夕暮れ時の港の情景が浮かぶイントロが印象的で、少し寂しげなメロディーラインから始まります。
髙杉 「たそがれ釜山港」は日本人男性と韓国人女性の離別を男性目線で歌ったノンフィクション作品なんです。韓国へ帰ってしまい、逢えなくなってしまった女性への想いを熱く歌った楽曲となっています。じつは、最初、別れ歌と聞いていましたので、しんみりとした暗めな曲調かと思っておりましたが、アップテンポで激しめなメロディーに驚きました。これまでにあまり類のない楽曲で、単純に、純粋に、うれしさとやる気がこみ上げて来るのを感じました。
――作品は静かな出だしですが、途中から力強く歌っていますね。
髙杉 ええ。冒頭はカモメの鳴き声から緩やかな歌い出しになるのですが、途中から曲調・テンポもガラっと変わって激しい曲調になります。その変調部分がとても好きで、歌い方も一本調子にならないよう気をつけました。また、楽曲の中では「サランヘ」(日本語=愛している)という言葉が多く使われています。囁くような愛や、叫ぶような愛といったふうに、それぞれに表情の違った「サランヘ」になるよう心掛けました。
――レコーディングはいかがでしたか? 緊張しましたか?
髙杉 この「たそがれ釜山港」がデビュー作となると思うと、まず緊張、次に緊張、そして緊張といった感じで、気がついたら終わっていた、というのが正直な感想です。ただ緊張しながらも、とても熱く楽しい時間でした。ディレクターの方がしっかりとダメ出しをしてくださって、修正点が明確に見えましたし、作家兼プロデューサーの髙城さんからも、しっかりとしたレッスンを施していただきました。
――髙城靖雄さんは歌手でもありますよね。
髙杉 はい。ご自身も歌手であることから、レッスン内容も非常に具体的かつ的確で、今作のみならず、今後の歌手活動に生きるようなレッスンをしてくださいました。
――髙杉さんはカラオケ大会への参加をきっかけに歌手を目指すようになられました。「たそがれ釜山港」をカラオケで歌うときのアドバイスをお願いします。
髙杉 楽曲の中で多く使われています「サランヘ」という言葉。感情の込め方を変えていくことで、いろんな表情の「サランヘ」ができ、深みが出ます。皆さんの想う「愛」を「サランヘ」に込めて歌っていただけるといい歌になるかと思います。
――カップリング曲についても聞かせてください。
髙杉 歌い手の欲目ではありませんが、「母なる大地よ」も「I love you」もカップリングにしてしまうのはもったいないような気がするほど素晴らしい楽曲です。どちらも髙城さんがつくり、歌われていた楽曲で、今回、生意気にもカバーさせていただきました。
「母なる大地よ」は、産み育ててくれた母を題材としたスケール感の大きい楽曲で、私が「歌手になるなら絶対にこの曲を歌いたい」とワガママを言い歌わせていただきました。私が生きている限り、歌い続けると心に決めた楽曲です。
「I LOVE YOU」(髙杉版は「I love you」)は、私が人生で初めてステージに立ち、人様の前で歌った楽曲です。髙城さんが実際に飼われていた鳩をテーマにしている楽曲なのですが、”きっときっと輝ける人生さ”(「I LOVE YOU」歌詞より)と、聴く人によってさまざまな旅立ちを連想させるような素敵な楽曲となっております。
――念願の歌手デビューが叶いましたが、どんな歌手を目指していますか?
髙杉 目標は大きく! 演歌・歌謡曲とポップスの間にある見えない壁のようなモノを崩せるような、男性も女性も老いも若きも、みんなが口ずさめるような歌を歌っていきたいですね!!
2021年11月17日発売
髙城靖雄プロデュース!
髙杉日呂「たそがれ釜山港」
「たそがれ釜山港」は、韓国人女性との別離に悲しみ、女性への想いを強くする日本人男性の気持ちを歌った作品。実話を元にした楽曲だという。
「なぜか繰り返し聴きたくなる、いつの間にか頭の中でサビ部分がリフレインしている。そんな魅力を持った『たそがれ…釜山港』。ぜひ、皆様の心に秘めた『愛』を『サランヘ』に乗せて聴いて歌ってみてください」(髙杉)。
カップリング曲の2曲は髙城靖雄のカバー。「I love you」(髙城版タイトルは「I LOVE YOU」)は2000年、髙城が「伯方の塩」のイメージソングとしてリリースした「男龍」のカップリングに収録されていた曲。髙杉が人前で初めて歌った思い入れのある作品で、サビの部分で、“きっときっと輝ける人生さ”と歌っている。
Profile
髙杉日呂(たかすぎ・ひろ)
1980年9月3日、千葉県生まれ。2003年に両親に付き添って足を運んだ演歌歌手・髙城靖雄のライブを観て、演歌・歌謡曲の魅力を知る。知人の勧めもあり、各地のカラオケ大会に参加を始める。2004年、カラオケ大会の優勝賞品としてスタジオでのレコーディングを体験。本格的に歌手への道を模索するようになる。2006年、千昌夫に師事。千の公演の前座として経験を積むが、2010年、歌手の夢を諦めて、地元で就職する。2017年、趣味の一環として民謡教室に通い出す。同年、千葉AM歌謡連盟決勝大会で、スペシャル部門優勝。2018年、千葉テレビ『カラオケ大賞21』に出場し、週大会優勝・選抜大会通過を経て、グランドチャンピオン大会へ進出。2021年、髙城靖雄より歌唱指導を受ける。2021年11月17日、髙城靖雄が作詞・作曲した「たそがれ釜山港」で夢レコードよりデビュー。趣味はドライブと、DIY。尊敬する人は父親、髙城靖雄、千昌夫、玉置浩二。